ほうれん草の旬の時期はいつ?味・栄養価は変わる?選び方のコツも紹介!
【管理栄養士監修】ほうれん草の旬がいつかなのか知っていますか?ほうれん草の旬の時期や旬の値段・栄養価・味について紹介します。また、新鮮なほうれん草の選び方についても購入する際どういった基準で選べばいいのかポイントなどを交えて詳しく説明します。
目次
ほうれん草の旬はいつ?

ほうれん草を一番おいしく食べられる時期を知っていますか?まずは、ほうれん草の旬の時期やたくさん作られている産地について説明します。
冬(11月〜2月)がほうれん草の旬
ほうれん草は、ヒユ科の野菜でビートやテンサイの仲間です。スーパーなどでは一年を通して出回っていますが、一番美味しく食べられる時期は冬の11月から2月になります。また、旬の時期については夏場に比べて栽培がしやすく流通量が多くなるため、手頃な値段で購入することができます。
主要な産地・生産量
順位 | 県名 | 生産量 |
1位 | 千葉県 | 39,000t |
2位 | 埼玉県 | 32,000t |
3位 | 群馬都 | 20,000t |
4位 | 茨城県 | 15,300t |
5位 | 宮崎県 | 13,000t |
ほうれん草の生産量は、上位3県で全国シェアのおよそ3割を占めています。また、上位5県でおよそ4割強のシェアを占めており、特に関東地域でほうれん草の栽培が盛んなことがうかがえます。
ほうれん草を旬に食べるメリット

ほうれん草の一番美味しく食べられる時期はお手頃な価格で購入できお得ですが、その他に何か利点があるか知っていますか?旬の時期に食べることのメリットについて紹介します。
味に甘みが増す
ほうれん草の特徴の一つに寒さに当たると甘みが増すといった性質があり、冬の旬の期間が味や栄養価のピークだといわれています。また、東洋種と西洋種があり、東洋種は葉に切れ込みがありアクやえぐみが少ないのが特徴でお浸しに向いています。
一方、西洋種は葉が丸みをおびておりアクやえぐみが多いのが特徴で、加熱して魚料理などの付け合わせにするのに向いています。スーパーなどで出回っているほうれん草のほとんどは、両者を掛け合わせた両者の良い点を取り入れたものになります。
また、近年はアクやえぐみなどがなく生で食べられるように開発されたサラダほうれん草や軸の赤いほうれん草などが普及し始めております。
石川桃子
管理栄養士
旬の時期になるとスーパーに「ちぢみほうれん草」が並び始めます。ちぢみほうれん草は寒さに耐えられるように葉に厚みが出て糖度が上がるような方法で栽培しています。なので、普段食べるほうれん草よりも甘さがグッとアップしているので旨味がより感じられます。
栄養価が倍増する
ほうれん草は夏場に栽培されたものに比べて冬の旬の時期のものが栄養価が高く、ビタミンCの量が3倍になります。その性質を活かして東北地方や北関東地域では、収穫前に覆ってあったビニールをとり霜や冷気にあてることで甘みや糖度をあげるといった栽培法が行われています。
夏と違い寒さにあてることによって栽培されている寒締めほうれん草は、生き残るために葉に糖分などを蓄え肉厚になり、果物並みの甘さになるものもあります。また、鉄分やカロテン、ビタミンCなどの栄養価についても高いのが特徴です。
(*ほうれん草の栄養素・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ほうれん草の選び方のポイントは?

ほうれん草は、夏場の比べ旬の時期に栄養価も高く甘みが増すのが特徴です。では、美味しいほうれん草を見分けるポイントはどこでしょうか?
葉での選び方
スーパーなどで選ぶ時に参考にしてほしい葉での選び方を紹介します。
・葉の表裏の緑色が濃くフレッシュ感がある
・葉にはりがある
・茎の間から小さな葉がでているような密集しているもの
美味しいほうれん草を葉から見分ける際に参考にしたいのは、以上のポイントになります。葉が黒ずんでいたり、萎れてきているものは鮮度が低下してきているためなるべく早めに使いきるようにしましょう。
茎での選び方
スーパーなどでほうれん草を選ぶ時には、葉だけでなく茎の状態も確認してみてください。
・茎が太すぎず細すぎないもの
美味しいほうれん草を茎から見分ける際に参考にしたいのは、茎の太さになります。茎が太すぎると、アクが強くなり逆に細すぎると葉も細くなり食味が悪くなります。また、アクが少なく生食に適している茎の赤い赤茎ほうれん草という品種があります。
根元での選び方
スーパーなどで選ぶ時に参考にしてほしい根元での選び方を紹介します。
・切り口が大きくて新鮮なもの
・根元が綺麗な桃色のもの
美味しいほうれん草を根元から見分ける際に参考にしたいのは、根元の色になります。根元が桃色のものは新鮮で、根元には体の骨をつくるマンガンなどの栄養素や貧血予防に必要な鉄分が多く含まれています。調理の際は、切って捨てずに利用することで多くの栄養素を余すことなく摂取することができます。
ほうれん草の栄養摂取できるレシピ3選

ほうれん草は、葉や茎、根元のそれぞれの特徴から美味しいものを判断することができます。では、ほうれん草を使ったおすすめの調理方法はどの様なものでしょうか?おすすめレシピを3選紹介します。
①炒めもの
ほうれん草は、バターなどの油を使って調理することにより栄養を効率的に摂取することができます。ほうれん草に含まれるβ-カロチンは油に溶けやすい性質があるため、バターなどで調理することでその成分が溶けだし、吸収しやすくなるということが理由です。栄養を余すことなく摂取したい方におすすめです。
②お浸し
ほうれん草のお浸しにした場合、カロリーが低くなるのが特徴です。また、ビタミンKと葉酸を多く含んでいるため、ダイエットをしている人や葉酸が気になる妊娠さんにおすすめです。えぐみなどが気になる方は、サラダほうれん草を使用するとあまり気にならずに食べることができます。
③スープ
ほうれん草に含まれるビタミンCについては、水に溶けやすい性質があります。そのため、スープにすることでほうれん草に含まれるビタミンCを無駄なく摂取できるため、効率よく栄養を摂取したい方におすすめです。
石川桃子
管理栄養士
寒い時期はスープやお鍋が美味しい時期ですよね。ビタミンCは水に溶けやすい性質のほか、熱に弱い性質もあるため、短時間での調理をお勧めします。短時間で調理することによってより効率よくビタミンCを摂取することができますよ。
ほうれん草は旬に食べよう
ほうれん草は、一年を通してスーパーなどで購入することができます。しかし、冬の時期には、糖度も高く栄養価も高いので一番の食べ頃だといえます。旬の時期にほうれん草を食べることでよりおいしくたくさんの栄養をとることができるため、時期を逃さず食べるように心がけましょう。