熱いものを冷蔵庫に入れるのはNG?温かいままだと壊れる?何度ならセーフ?
熱いものを冷蔵庫に入れるのは問題ないのでしょうか?今回は、〈食品が腐る・冷蔵庫が壊れる〉など熱いものを冷蔵庫に入れるのがNGな理由を、何度から冷蔵庫に入れて大丈夫かとともに紹介します。熱いまま冷蔵庫に入れるのを避ける粗熱の取り方をどれくらい時間がかかるのかとともに紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- 熱いものを冷蔵庫に入れても大丈夫?
- 熱いまま・温かいまま冷蔵庫に入れてはいけない!理由は?
- 理由①熱いまま入れた食品が腐る・カビが生える
- 理由②周りの食品も腐る
- ちなみに冷蔵庫に十分なスペースがある場合でもNG
- 熱いものを冷蔵庫に入れると壊れる?電気代が上がるの?
- 熱いまま冷蔵庫に入れると故障の原因につながる
- 熱いものを冷蔵庫に入れると電気代も上がる
- 熱いものを冷蔵庫に入れる場合は何度からOK?
- 熱いものを冷蔵庫に入れる際の目安は28度
- 熱いまま冷蔵庫に入れない粗熱の取り方や早く温度を下げるコツは?
- ①鍋ごと保冷剤や氷水で冷やす
- ②風を送って温度を下げる
- ③かき混ぜる
- ④平な容器に入れる・小分けにする
- 熱いものを冷蔵庫に入れるのは避けよう
熱いものを冷蔵庫に入れる場合は何度からOK?
熱いものを冷蔵庫に入れる場合は粗熱が取れてから、と聞いたことがある人も多いでしょう。実際粗熱が取れたとは、何度のことを指すのでしょうか。ここでは冷蔵庫に熱いものを入れる際の、温度の目安を紹介します。
熱いものを冷蔵庫に入れる際の目安は28度
料理を冷蔵庫に入れる時、室温の基準になる28度が目安です。雑菌は10〜45度の間で繁殖し、特に30〜37度以下で最も活発化します。そのまま常温で食品を放置しておくのは危険なので、この温度より低い28度ほどで冷蔵庫に入れるようにしましょう。
調理時にも粗熱を取ることがありますが、調理中の場合は38〜44度を目安に粗熱が取れたと判断します。しかしこの温度では先ほどもあげたように食品の腐敗や冷蔵庫の故障などの恐れがあるので、しっかりと28度まで下がるまで待ってください。
熱いまま冷蔵庫に入れない粗熱の取り方や早く温度を下げるコツは?
雑菌が活発になる温度を素早く通過するために、以下のような方法で短時間のうちに温度を下げましょう。粗熱を取るためにできる、4つの簡単な方法を紹介します。
①鍋ごと保冷剤や氷水で冷やす
ボウルなどに水と氷や保冷剤を入れ、鍋ごと浸けると短時間で粗熱が取れます。鍋が氷水の中でなるべく平行になるようにし、中に水が入らないよう注意しましょう。また氷が早く溶けてぬるい状態が続くと雑菌が増える危険があるので、定期的に氷水を交換してください。
②風を送って温度を下げる
うちわで扇いだり扇風機で風を送ると、料理の表面の温度を素早く下げることができます。日本では酢飯を作る際など、古くから使われてきた技法です。風を送る時には、ホコリが舞い上がって料理に入らないよう注意してください。
③かき混ぜる
カレーやシチューなどは粘度が高いので、氷水や風を送るだけではなかなか温度が下がりません。そのような場合は、ゆっくりとかき混ぜ、効率的に粗熱を取りましょう。また、氷水や風を使う方法と併用しながらかき混ぜると、冷えた部分とまだ熱を持っている部分が入れ替わるので、より早く粗熱を取ることができます。
④平な容器に入れる・小分けにする
鍋ごと粗熱を取るより、小分けにしたり平らな容器に入れると効率よく粗熱を取ることができます。料理は表面から順に粗熱が取れていくので、鍋ごと粗熱を取ろうとすると中心部まで冷えるのにかなり時間がかかります。しかし小分けにすると中心部までの距離が短くなるので、より早く料理を冷ますことができるでしょう。
量にもよりますがご飯を炊いた鍋ごと放置すると、粗熱が取れるまで1時間ほどです。しかし一食分ずつラップ包み、金属バットに平らに置いておくと15分ほどで粗熱が取れます。
熱いものを冷蔵庫に入れるのは避けよう
食品の腐敗を避けるために、料理を短時間で冷ますことが必要です。しかし熱いままの料理を冷蔵庫に入れるとその料理や周りの食品の腐敗、冷蔵庫の故障にも繋がります。熱いままではなく、しっかりと粗熱を取ってから冷蔵庫に入れましょう。