飴色玉ねぎの作り方|電子レンジ・冷凍・水で簡単に時短するコツを紹介!

【管理栄養士監修】飴色玉ねぎがなぜ美味しいのか知っていますか?今回は、飴色玉ねぎが美味しい理由や、〈塩・レンジ・水・冷凍〉などを利用した飴色玉ねぎの簡単な作り方を紹介します。使い切れない場合の保存方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 kay
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管理栄養士。海外一人旅、観光地での勤務がきっかけで、もっと日本を知ってほしいと思うようになり、海外の方に日本の伝統食である「和食」や「日本文化」...
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管理栄養士。海外一人旅、観光地での勤務がきっかけで、もっと日本を知ってほしいと思うようになり、海外の方に日本の伝統食である「和食」や「日本文化」を伝える活動をしています。また、「和食」をベースに予防医学、健康、美容を発信。職に縛られず”人との出会い・繋がり”を大切に、世界中、日本中をまわり「食」で繋がる旅をしています。ドラッグストア管理栄養士として食事指導、レシピ作成を経験、その後フリーランスの勉強をしながら観光地のカフェにて外国人観光客の接客をし、現在はバリスタとして働いています。皆さんのお役に立てるように最新の栄養学に基づいた情報をわかりやすく発信していきます。よろしくお願いします。

目次

  1. 飴色玉ねぎが美味しい理由とは?
  2. 加熱することで辛味成分が飛ぶから
  3. メイラード反応による旨味増幅
  4. 飴色玉ねぎの簡単&時短できる作り方は?
  5. ①玉ねぎを水を入れて炒める
  6. ②玉ねぎを冷凍した後炒める
  7. ③塩を加える
  8. ④電子レンジを使う
  9. 飴色玉ねぎを使いきれない場合は?
  10. 冷凍保存する
  11. 飴色玉ねぎで料理をワンランクアップ

飴色玉ねぎが美味しい理由とは?

飴色玉ねぎとは、玉ねぎをじっくり炒めて白色の玉ねぎを濃い茶色にしたものです。玉ねぎは生で食べても加熱調理しても美味しいですが、一般的に飴色玉ねぎの方がお子さまにも食べやすいといわれています。飴色玉ねぎが美味しいといわれる理由とは何なのでしょうか?

加熱することで辛味成分が飛ぶから

玉ねぎを加熱調理していると、白色から少しずつ透明に変わり、もっと炒めると茶色から深い茶色へと変わっていきます。深い茶色を「飴色」と表現するのですが、見た目だけでなく風味も違ってくるのです。

玉ねぎを生で食べようとすると、辛くシャキシャキとした舌触り、玉ねぎ特有の刺激臭がしますよね。しかし飴色玉ねぎにすると、辛味成分や刺激臭が緩和され、甘くてトロリとした舌触りに変化すると言うのです。

メイラード反応による旨味増幅

飴色玉ねぎの茶色は「メイラード反応」によって生成されています。メイラード反応とは、たんぱく質や糖質が反応して、食品の褐色や香りを生み出す反応のことです。そのメイラード反応が飴色玉ねぎにもあらわれ、飴色(焼き色)や香ばしさ、旨味を引き出しています。

メイラード反応は玉ねぎの状態をアルカリ性に持っていくことで、反応が加速する性質があるのも覚えておきましょう。アルカリ性にするためには、炒め出す前に重曹(炭酸水素ナトリウム)を少量振りかけるのがポイントです。短時間でドロドロの玉ねぎに変化します。

飴色玉ねぎの簡単&時短できる作り方は?

飴色玉ねぎを作る際には、カットした玉ねぎを中火もしくは強火で炒め続ける必要があります。一般的な手順でやると1時間近くかかり、面倒に感じたり、そこまで時間がかけられなかったりする方も多いでしょう。そこで、いくつか裏技を試すことで、わずか10分前後で飴色玉ねぎができるというのです。

そこで、少しでも短時間で飴色玉ねぎを簡単に作る方法を以下に解説しています。

①玉ねぎを水を入れて炒める

まず1つ目は、玉ねぎに水を加えて炒めることです。炒めている玉ねぎに水を加えることで、水が沸騰して茹でている状態になるため、通常より加熱が進みやすいというのです。

1:玉ねぎを薄切り、もしくはみじん切りにカットします。
2:玉ねぎが透明になってきたところで、大さじ1ほどの水を入れます。
3:水分がなくなってきたら、繰り返し大さじ1ほどの水を入れます。
4:およそ10分くらい加熱すると飴色玉ねぎの出来上がりです。


通常の6分の1程度の時間でできるとは驚きですね。

②玉ねぎを冷凍した後炒める

玉ねぎを冷凍すると、玉ねぎにある1つ1つの細胞壁が膨張して破壊されるので、加熱した時の加熱時間が短くなります。丸ごと冷凍するのではなく、あらかじめ好みの大きさにカットしてくださいね。

1:玉ねぎを薄切り、もしくはみじん切りにカットします。
2:そのまま冷凍庫に入れて、玉ねぎを冷凍します。
3:凍ったまま、玉ねぎを中火で炒めます。
4:この方法でも10分程度で飴色玉ねぎが仕上がります。


冷凍して細胞壁を破壊させることによって、玉ねぎ内の水分がすぐに出てくるので、水分が飛ばしやすいのです。急ぎで冷凍玉ねぎを作りたい時は、冷凍庫にある急速冷凍機能を使うと良いでしょう。ない場合でも、熱伝導性が強い鉄の板などで代用可能です。

③塩を加える

炒める際に塩を入れることで、玉ねぎの内外の浸透圧を一定にしようとして、細胞内から積極的に水分が出てきます。②の水を入れるのと同じ状態になるわけです。

1:玉ねぎを薄切り、もしくはみじん切りにカットします。
2:フライパンに油を敷いて玉ねぎを加え、フライパンが温まってきたら塩小さじ2分の1ほど加えます。火力は全て強火で炒めて大丈夫です。
3:塩が玉ねぎ全体に広がるように炒めます。
4:玉ねぎを平らに広げたら蓋をして3分加熱し、更に水を100cc前後加え、蒸し焼きにします。
5:こちらも合計10分以内で完成します。


水は小分けにして入れずに、最初から100cc前後で蒸し焼きなので、その点では②よりも簡単かもしれませんね。

④電子レンジを使う

最後に紹介するのは電子レンジを使う方法です。電子レンジで加熱することで玉ねぎの水分が蒸発するため、飴色玉ねぎになるまでの時間を短縮できるのです。冷凍する時間がなく、すぐに飴色玉ねぎにしたい時に最もおすすめでしょう。

1:玉ねぎを薄切り、もしくはみじん切りにカットします。
2:電子レンジ調理が可能な皿にキッチンペーパーを敷き、玉ねぎを平らに並べます。
3:サランラップを上からかけて、500Wで3分30秒加熱します。
4:フライパンに油を敷いて、強火でたまにかき混ぜながら加熱します。
5:焦げそうになったら火を止めて出来上がりです。


この方法は①~③の方法よりも総合的な時間がやや長くなりますが、それでも13分前後と時短な上に、初心者にも簡単にできるレシピになっています。

飴色玉ねぎを使いきれない場合は?

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