マテ貝に寄生虫はいる?嘔吐・気持ち悪い原因は?貝毒についても紹介!
マテ貝に寄生虫はいるのでしょうか?貝には、寄生虫が居て食中毒の原因にもなることもあります。今回は、マテ貝に寄生虫はいるのかや、<気持ち悪い・嘔吐>などの症状が起こる原因を紹介します。マテ貝の安全な食べ方・下処理方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
マテ貝を食べると、嘔吐や気持ち悪いと言った症状が起きる事があります。この原因についてやマテ貝に貝毒はあるのかについて紹介します。
①貝毒
貝毒はマテ貝やアサリなどの二枚貝が、毒を持つ貝毒プランクトンと呼ばれる植物性プランクトンを食べることで、貝に毒素が蓄積していくことが原因で発生します。貝毒には、麻痺性貝毒と下痢性貝毒があり毒性により症状が異なるのが特徴です。麻痺性貝毒は、フグ毒で有名なテトロドトキシンのように神経や筋肉を強く麻痺させ、重症の場合、死亡の危険もあります。
一方で、下痢性貝毒には、オカダ酸などの毒素成分があり下痢などの消化器症状を引き起こすきっかけになります。貝毒プランクトンの発生は、時期によって違いはありますが8月など夏の季節には発生しやすいです。貝毒は、加熱等の調理によって取り除くことはできないので、潮干狩りでマテ貝をとる際は事前にそのエリアの情報を調べておく事をお勧めします。
②マテ貝が死んでいた
死んだマテ貝を食べてしまった場合に、考え得る危険性は食中毒を発症する事です。マテ貝に寄生虫は基本的に居ませんが、死んだマテ貝の中で細菌が繁殖し、そのマテ貝を摂取する事で食中毒の原因になります。死んだマテ貝を見分けるためには、臭い匂いがしないか、塩をかけてマテ貝の身が動くか、直接マテ貝の身を触って動くかなどの確かめる方法があります。
死んですぐならば、調理すれば食べられる可能性はありますが、マテ貝が死んだ翌日などは、食中毒のリスクが上がるので調理しても食べないことがお勧めです。食中毒を避けるためには、基本的に死んだマテ貝は食べるのを避ける方が良いでしょう。
③食べ過ぎ
マテ貝を食べ過ぎた場合に、嘔吐などの症状が現れる事があります。マテ貝等の貝には、食物連鎖の過程の中で毒素が内臓に蓄積している場合があります。それぞれのマテ貝に含まれる毒素の量が少ない量であったとしても、少量の毒素を含む貝をたくさん食べる事で人間の体内で毒素が濃縮され嘔吐等の症状が現れる事があるでしょう。
潮干狩り等で大量にマテ貝が入手できたとしても、1日で食べ切らず、適量を食べる事が望ましいです。
④下処理・食べ方に問題があった
マテ貝を食べる際に適切な下処理をしていない場合、気持ち悪い等の症状が現れる事があります。その理由は、食べた時に砂を食べてしまう食感やマテ貝の磯臭さが原因であることが多いです。マテ貝の磯臭さは内臓が原因である事が多いので、苦手な人は、内臓を取り除いてから調理する事がお勧めです。
(*マテ貝の砂抜きの方法や美味しい食べ方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
マテ貝に寄生虫の心配はないが食中毒には注意しよう
潮干狩りでも入手できる、身近な貝のマテ貝には寄生虫がいる心配はありません。ただ、マテ貝にはたくさんの生物が住み着いてる可能性もあります。一緒に食べてしまっても体に影響がある事は少ないですが、より美味しく食べるためには、付着生物を取り除いたり内臓の処理をしたり等の処理することがお勧めです。ぜひ、独特な見た目のマテ貝を食べてみてください。