炭酸を凍らせるとなぜ危険？冷凍してしまった時の対処法と安全なやり方を紹介！

炭酸はできれば凍らさずに飲むのをおすすめしますが、冷凍した炭酸を解凍する場合には、安全への配慮が必要です。炭酸を凍らせてしまったときの対処法を、味わいの変化と共に説明します。

凍った炭酸の容器に大きな衝撃が加わったり、急激に温度が変化したりすると、容器内の圧力の変化によって容器が破裂する可能性があります。凍った炭酸は破裂する恐れがあることを念頭に置き、できるだけ刺激を与えないよう、移動する時にはタオルで包み、慎重に扱いましょう。

急激な温度変化を避けるために、冷蔵庫へ移動して解凍する方法もあります。その場合、冷蔵庫内が水浸しになる可能性があるので、ペットボトルの下に受け皿となるタッパーやボウルを置くなどの工夫してみてください。

解凍した炭酸飲料は飲めますが、味や炭酸の強さには変化が生じます。炭酸飲料を凍らせると、水と砂糖が分離した状態で固まるので、完全に溶けきる前の味は通常の味よりも濃いです。完全に溶けてから、容器を軽くふって全体の味を整えて飲むのがおすすめです。

凍った際に気化した炭酸ガスは、解凍すると再度水に溶け込みますが、戻りきれなかった炭酸ガスは蓋を開けた際に外へ出てしまうので、通常よりも炭酸が抜けた状態となります。炭酸の刺激や清涼感を楽しみたい人には、炭酸飲料を冷凍するのはおすすめできません。

炭酸を凍らせるのは基本的には危険ですが、それでも炭酸を凍らせて冷たくしたい場合もあります。ここでは、炭酸を安全に凍らせる方法を紹介するので参考にしてみてください。

炭酸飲料は、冷凍用の保存袋を使用して冷凍保存が可能です。冷凍したい炭酸飲料の容量にあわせた冷凍用の保存袋に炭酸飲料を入れ、空気を抜きながらジッパーを閉めて平らな状態で保存します。保存袋を使用すれば、ペットボトルや缶、瓶のように破裂する危険がないので安全です。

半分程度凍った状態の炭酸飲料を、保存袋の上から手で揉みほぐすと、シャーベット状になるので美味しく食べられます。

炭酸を凍らせると容器が破裂するのは、容器内の体積が増え容器が膨張し、その圧力に耐えられなくなるからです。あらかじめ中身を少し減らして、膨張する分のスペースを作っておけば、破裂を防げます。全容量の10％程度のスペースがあると破裂しにくいと言われているので、500mlのペットボトルであれば、1口分程度減らしておくと安全です。

ペットボトルのまま凍らせる際には、横に寝かせるのではなく、立てて保存してください。横にしておくと飲み口の周辺が凍って開けにくくなります。

製氷皿やコップを使って、封をしないで凍らせる方法も安全です。封をしないので、炭酸が凍る際に気化する炭酸ガスによる容器の圧迫がなくなり、容器が破裂せずにすみます。しかし、炭酸は完全に抜けてしまい、解凍後の味わいは変化するので注意が必要です。

製氷皿で飲み残しの炭酸飲料を凍らせた場合、次回同じドリンクを飲む際の氷として使用すると、通常のように氷が溶けて味が薄まることなく冷たいドリンクが楽しめるのでおすすめです。