田楽(でんがく)とは?意味・歴史は?芸能・料理との関係性も紹介!
田楽(でんがく)とはどんな料理か知っていますか?味噌田楽と違いはあるのでしょうか?」今回は、料理「田楽」の<読み方・意味>を、伝統芸能「田楽」の歴史とともに紹介します。おでんとの違いや、おすすめレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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田楽(でんがく)とはどんな料理?味噌田楽と違いは?
田楽は「でんがく」と読みますが、実際にはどのような料理なのでしょうか。味噌田楽など聞いたことがある料理もあるかも知れませんが、実は伝統ある歴史的な料理でもあります。今回は、田楽について読み方の由来や歴史、意味などについて詳しく解説します。
田楽とはこんにゃく・茄子などに味噌をつけて焼いた料理
田楽とは、串に刺したこんにゃくや茄子などの食材に味噌をつけて焼いた料理のことを言います。別名、味噌田楽とも呼ばれており、そちらの方が聞きなれている人が多いのではないでしょうか。食材に指定はなく、こんにゃくや茄子に限らず豆腐や里芋などを同様に焼いて作るものもあります。
田楽で使われる味噌は通常の味噌と異なる
田楽で使用される味噌は、通常の味噌汁などに使用する味噌をそのまま食材に付けるわけではありません。使用する味噌は八丁味噌(豆味噌)が一般的で、そこに砂糖とみりんを混ぜ合わせてコクのある甘みの強い味噌に仕上げます。柚子や木の芽などを混ぜ合わせて、香りのある田楽味噌を作る場合もあります。
田楽は地方ごとに異なる特徴を持つ
ひとことで田楽と言ってもそれぞれ特徴があり、愛知県豊橋では赤味噌を使用した田楽と大根の葉っぱを炊き込んだ菜飯がセットになった菜飯田楽が名物です。岩手県北部では、にんにく・生姜・参照を混ぜた味噌を豆腐に付けて焼く豆腐田楽をお祝い事がある時に食べる風習があります。
その他にも、九州ではサワガニや川魚を田楽にするなど、地域によってメインとする食材や味噌に違いがあるが田楽の特徴です。
田楽の意味・歴史は?室町時代の伝統芸能と関係は?
田楽とは室町時代の伝統芸能と関係していますが、その意味や歴史にはどのようなものがあるのでしょうか。田楽という名前の由来となった歴史や時代について、詳しく解説します。
「田楽」の元々の意味は伝統芸能「田楽舞い」
田楽とは、元々伝統芸能の「田楽舞い」という平安時代に豊作を祈る農村での踊りが由来となっています。田楽舞いは室町時代には衰退してしまっていますが、現在でも民族芸能として神社で行っている地域もあるようです。
伝統芸能「田楽」の歴史
「田楽」という伝統芸能は、平安時代が全盛期で鎌倉時代、室町時代に田楽能として社会現象になるほど影響を与える歴史あるものでした。一時は猿楽を超えるほどで、室町時代には、増阿弥という田楽法師が大活躍したと言われています。豊作を願う舞いでしたが、田植えとは関わりのない芸が盛り込まれた田楽が行われることもあったようです。
伝統芸能「田楽」と料理「田楽」の繋がり・関係性
伝統芸能の田楽と料理の田楽は一見関係ないように思える物の、実は繋がりがあります。田楽舞いは、白い袴を履き一本棒に乗って飛び跳ねる踊りです。この衣装をが豆腐を串に刺した形に似ていることから名付けられた歴史と、関係した名前の由来となっています。