干し柿の白い粉の吹かせ方は?白くならない理由は?冷蔵庫での作り方も紹介!

干し柿の白い粉の正体・名前を知っていますか?今回は、干し柿の白い粉の作り方・吹かせ方を、白くならない場合の理由・対処法とともに紹介します。干し柿の白い粉の冷蔵庫を使った簡単な出し方も紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. 干し柿の白い粉の正体・名前は?カビ?
  2. 干し柿の白い粉の正体はブドウ糖の結晶
  3. 干し柿の白い粉とカビとの見分け方
  4. 干し柿の白い粉の作り方・吹かせ方!
  5. 作り方①たわしでこする
  6. 作り方②干し柿同士をこすり合わせる
  7. 作り方③冷凍する
  8. 作り方④ワラ・新聞紙の上に並べる
  9. 干し柿の白い粉の冷蔵庫で簡単な作り方も!
  10. 冷蔵庫を使った白い粉の作り方がおすすめの人・理由
  11. 冷蔵庫を使った白い粉の作り方
  12. 干し柿が白くならない時の理由・対処法も知っておこう
  13. 条件①気温10度以下で湿度の低い期間が2週間必要
  14. 条件②甘柿ではなく渋柿を使う
  15. 干し柿の白い粉の作り方・出し方を知っておこう

干し柿の白い粉の正体・名前は?カビ?

冬になると出回る干し柿は、市販のものは表面に白い粉が吹いています。この白い粉の正体は何なのでしょうか、どんな名前なのか気になります。一見カビと間違えることもありますが、大丈夫なのかも気になります。ここでは干し柿の表面についた白い粉の正体を解説します。

干し柿の白い粉の正体はブドウ糖の結晶

干し柿の白い粉の正体はブドウ糖の結晶です。柿の表面に霜が降りたようになることから、柿霜(しそう)という名前で呼ばれることもあります。昔は柿の白い粉を砂糖代わりに使っていたほどで、とても糖度が高いことで知られています。

干し柿の白い粉とカビとの見分け方

干し柿の白い粉とカビとの見分け方は以下の通りです。

・ブドウ糖の結晶の白い粉は触るとサラサラとした手触り
・干し柿の白い粉は無臭
・白カビは目視でふわふわとした胞子が見える

万が一カビを食べたとしてもカビは消化されるとのことなので心配はないのですが、あまり気持ちのよいものではありません。万が一、気管支に入ると障害を起こすこともあるので注意が必要です。干し柿の白い粉と白カビは形状や臭いが明らかに違うので、慌てずによく観察して判断しましょう。

(*干し柿のカビの見分け方について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)

干し柿のカビの見分け方は?白い粉は?食べられる場合や対処法・対策も紹介!

干し柿の白い粉の作り方・吹かせ方!

秋から冬に、旬の柿をたくさんもらったり安く手に入れた時は、干し柿を作ってみたくなります。そんな干し柿の白い粉の作り方や白い粉ができるメカニズムを解説します。干し柿に白い粉を吹かせて作りたい人は、ぜひ参考にしてください。

作り方①たわしでこする

たわしでこすって白い粉を吹かせる方法は以下の通りです。

1、皮を剥いた柿を干す
2、5日から1週間以上経過して柿の表面が乾燥するまで待つ
3、たわしで実の表面をゴシゴシとこする
4、5日間隔程度に柿の表面をこする


柿の実の表面をたわしで軽くこすることで小さな傷が付き、そこから水分がにじみ出ると同時に糖分も出てきます。にじみ出てきた糖分が寒気に晒されることで結晶となります。干し柿をたわしでこするときは、深く傷つけるとそこから腐敗することもあるので、上から下へなるべく軽くこするようにしましょう。

作り方②干し柿同士をこすり合わせる

干し柿同士をこすり合わせて白い粉を吹かせる方法は以下の通りです。

1、皮を剥いた柿を干す
2、5日から1週間以上経過して柿の表面が乾燥するまで待つ
3、柿同士をこすり合わせる
4、再度寒気にあてて干す
5、頃合いをみて何度かこすり合わせる


たわしでこするのと原理は一緒で、柿の表面に小さな傷をつけて、白い粉を吹かせる方法です。このような手作業をすることで、白い粉が吹いた干し柿が完成します。

作り方③冷凍する

干し柿を冷凍して白い粉を吹かせる方法は以下の通りです。

1、皮を剥いた柿を干す
2、5日から1週間以上経過して柿の表面が乾燥するまで待つ
3、柿を一個ずつラップで包んで冷凍する
4、解凍して乾燥した寒い部屋で保存する


冷凍することで寒気にさらされたと同じ環境になり、解凍後一定時間が経過すると柿に白い粉が現れてきます。時間や室内の温度や湿度にも左右され、これという決め手がないのですが、何度かやって自分なりの作り方を掴んでいくのをお勧めします。

作り方④ワラ・新聞紙の上に並べる

干し柿同士をこすり合わせて白い粉を吹かせる方法は以下の通りです。

1、皮を剥いた柿を干す
2、5日から1週間以上経過して柿の表面が乾燥するまで待つ
3、柿同士をこすり合わせる
4、再度寒気にあてて干す
5、ワラや新聞紙の上に並べて寒い部屋で保存する

ワラは一般家庭ではあまり手に入らない素材なので、新聞紙や未晒のクラフト紙など吸湿性の高い紙で干し柿を包んで保存します。寒い部屋で乾燥していくに従って、白い粉を吹いた干し柿が完成します。

干し柿の白い粉の冷蔵庫で簡単な作り方も!

干し柿は、皮を剥いて紐を結んで干し、たわしで擦り、揉み込む作業など、多くの工程が必要です。せめてどこかの工程を簡単にできないでしょうか。ここでは、冷蔵庫を使った簡単な干し柿の白い粉の作り方を紹介します。

冷蔵庫を使った白い粉の作り方がおすすめの人・理由

冷蔵庫を使った白い粉を吹いた干し柿の作り方は、時間があまりない人に向いている方法です。なぜなら柿の皮を剥いて、あとは冷蔵庫に柿を保存するだけの簡単な作り方だからです。これならたわしでこすったり、揉むといった手間を掛けずに干し柿に白い粉を作れます。

冷蔵庫を使った白い粉の作り方

白い粉を吹いた干し柿を冷蔵庫で作る方法は以下の通りです。

1、柿の皮を剥く
2、清潔なバットに柿を並べる
3、キッチンペーパーで覆う
4、乾燥具合に応じて揉みこむ
5、2週間ほどそのまま保存する


簡単に言えば、2週間乾燥した寒いところにさらしておくと粉吹きの干し柿ができるので、その意味で冷蔵庫内は最適な場所です。注意することは、他の食品の匂いが移らないように干し柿を作っている間は、匂いの強いカレーやキムチなどを保管するのを避けることです。揉み込む作業は省略しても構いません。

干し柿が白くならない時の理由・対処法も知っておこう

赤い色をした干し柿は赤柿と呼ばれ白い粉が吹く前の状態ですが、柿そのものの糖分に差はなく保存も効くので、それで完成としてもよいでしょう。ここでは干し柿が白くならない時の理由や対処法を解説します。どうしても干し柿に白い粉を吹かせたい人は、ぜひ読んでください。

条件①気温10度以下で湿度の低い期間が2週間必要

柿の表面に滲んできたブドウ糖が固化して白い粉になるためには、気温だけでなく湿度が影響します。干し柿が白い粉を吹く時の絶対条件は、気温10度以下で湿度が低い期間が最低2週間必要です。近年では温暖化が進み気温が低い日が少ない傾向にあるので、ベランダなどの屋外で白い粉を吹いた干し柿を作るのが少し難しいようです。

条件②甘柿ではなく渋柿を使う

一般的にスーパーなどで売っている柿は、皮を剥いたらすぐに食べられる甘柿です。一方で、白い粉吹きの干し柿にする柿は渋柿を使います。この渋柿はあまり流通しておらず、農協や産直市場、通販などで販売されています。実は糖分は甘柿より渋柿の方が5%ほど高く、そのため渋柿は白い粉吹きの干し柿に向いています。

干し柿の白い粉の作り方・出し方を知っておこう

甘柿と違いすぐに食べられない渋柿は、いくつかの手間をかけて食べられるようになります。自宅でも温度や湿度などの管理をしっかりすれば、表面に甘そうな白い粉を吹いた干し柿に加工できます。干し柿の作り方を知って、白い粉を吹いた美味しい干し柿を作りましょう。

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