干し柿の白い粉の吹かせ方は?白くならない理由は?冷蔵庫での作り方も紹介!
干し柿の白い粉の正体・名前を知っていますか?今回は、干し柿の白い粉の作り方・吹かせ方を、白くならない場合の理由・対処法とともに紹介します。干し柿の白い粉の冷蔵庫を使った簡単な出し方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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干し柿の白い粉の正体・名前は?カビ?
冬になると出回る干し柿は、市販のものは表面に白い粉が吹いています。この白い粉の正体は何なのでしょうか、どんな名前なのか気になります。一見カビと間違えることもありますが、大丈夫なのかも気になります。ここでは干し柿の表面についた白い粉の正体を解説します。
干し柿の白い粉の正体はブドウ糖の結晶
干し柿の白い粉の正体はブドウ糖の結晶です。柿の表面に霜が降りたようになることから、柿霜(しそう)という名前で呼ばれることもあります。昔は柿の白い粉を砂糖代わりに使っていたほどで、とても糖度が高いことで知られています。
干し柿の白い粉とカビとの見分け方
干し柿の白い粉とカビとの見分け方は以下の通りです。
・ブドウ糖の結晶の白い粉は触るとサラサラとした手触り
・干し柿の白い粉は無臭
・白カビは目視でふわふわとした胞子が見える
万が一カビを食べたとしてもカビは消化されるとのことなので心配はないのですが、あまり気持ちのよいものではありません。万が一、気管支に入ると障害を起こすこともあるので注意が必要です。干し柿の白い粉と白カビは形状や臭いが明らかに違うので、慌てずによく観察して判断しましょう。
(*干し柿のカビの見分け方について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)
干し柿の白い粉の作り方・吹かせ方!
秋から冬に、旬の柿をたくさんもらったり安く手に入れた時は、干し柿を作ってみたくなります。そんな干し柿の白い粉の作り方や白い粉ができるメカニズムを解説します。干し柿に白い粉を吹かせて作りたい人は、ぜひ参考にしてください。
作り方①たわしでこする
たわしでこすって白い粉を吹かせる方法は以下の通りです。
1、皮を剥いた柿を干す
2、5日から1週間以上経過して柿の表面が乾燥するまで待つ
3、たわしで実の表面をゴシゴシとこする
4、5日間隔程度に柿の表面をこする
柿の実の表面をたわしで軽くこすることで小さな傷が付き、そこから水分がにじみ出ると同時に糖分も出てきます。にじみ出てきた糖分が寒気に晒されることで結晶となります。干し柿をたわしでこするときは、深く傷つけるとそこから腐敗することもあるので、上から下へなるべく軽くこするようにしましょう。
作り方②干し柿同士をこすり合わせる
干し柿同士をこすり合わせて白い粉を吹かせる方法は以下の通りです。
1、皮を剥いた柿を干す
2、5日から1週間以上経過して柿の表面が乾燥するまで待つ
3、柿同士をこすり合わせる
4、再度寒気にあてて干す
5、頃合いをみて何度かこすり合わせる
たわしでこするのと原理は一緒で、柿の表面に小さな傷をつけて、白い粉を吹かせる方法です。このような手作業をすることで、白い粉が吹いた干し柿が完成します。
作り方③冷凍する
干し柿を冷凍して白い粉を吹かせる方法は以下の通りです。
1、皮を剥いた柿を干す
2、5日から1週間以上経過して柿の表面が乾燥するまで待つ
3、柿を一個ずつラップで包んで冷凍する
4、解凍して乾燥した寒い部屋で保存する
冷凍することで寒気にさらされたと同じ環境になり、解凍後一定時間が経過すると柿に白い粉が現れてきます。時間や室内の温度や湿度にも左右され、これという決め手がないのですが、何度かやって自分なりの作り方を掴んでいくのをお勧めします。
作り方④ワラ・新聞紙の上に並べる
干し柿同士をこすり合わせて白い粉を吹かせる方法は以下の通りです。
1、皮を剥いた柿を干す
2、5日から1週間以上経過して柿の表面が乾燥するまで待つ
3、柿同士をこすり合わせる
4、再度寒気にあてて干す
5、ワラや新聞紙の上に並べて寒い部屋で保存する
ワラは一般家庭ではあまり手に入らない素材なので、新聞紙や未晒のクラフト紙など吸湿性の高い紙で干し柿を包んで保存します。寒い部屋で乾燥していくに従って、白い粉を吹いた干し柿が完成します。