小さいタコの名前はイイダコ！旬や捌き方は？料理・食べ方のレシピも紹介！

小さいタコ（イイダコ）の特徴には、以下のようなものがあります。

・タコの中でも小振りで10センチ程度
・メスよりオスの方が小さい
・そのままの形で料理に使うことが出来る
・加熱しても固くなりにくい

イイダコの最大の特徴はその大きさで、オスよりメスの方が大きくなりますが最大でも25～30センチほどです。イイダコの大きさを生かして、たこ焼きに丸ごと入れたり、タコの形そのままでおでんや煮物、串焼きなどの料理に使ったりします。小さいサイズが特徴のイイダコですが、一般的な大きなタコと同じマダコ科に属しています。

小さいタコ（イイダコ）の主な産地には、以下のような場所があります。

・兵庫県
・香川県
・愛媛県
・福岡県

イイダコは、瀬戸内海や有明海沿岸など広く漁獲されています。水深20メートル以内の浅瀬に生息しているため、海水浴で見かけたり砂浜での釣りでかかることもあるようです。海底にある貝殻や空きビンなどに身を隠して、天敵から身を守りながら過ごしています。

小さいタコ（イイダコ）を選ぶときのポイントを紹介するので、参考にしてください。

・色が濃い
・模様がくっきり見える
・吸盤が引っ付いてくる

タコは絞めてから時間が経つと色が白くなってくるため、見た目で選ぶ時は、イイダコの色が濃く模様がくっきりとしているかで鮮度を見極めてください。しかし、抱卵期と言われる卵を持っているメスは、オスよりも白っぽい色をしているのが特徴でもあります。鮮度の良い物は吸盤が引っ付いてくるため、触れられるなら吸盤の強さも確認してみましょう。

まずは小さいタコ（イイダコ）のオスの捌き方を解説していきます。

1.イイダコの胴の部分を持ち、漏斗から包丁を入れ接合しているところを切る
2.スプーンの柄や割り箸で胴の先から内臓を押し出す
3.墨袋と一緒に内臓をはがし取る　
4.粗塩をしてもみ洗いしてぬめりを取る
5.熱湯で茹でる

オスの場合、内臓と一緒に白子がでてきますが、白子は食べることが出来るので胴の中に戻してもかまいません。オスはサイズが小さく、指先では下処理しにくいため、スプーンの柄や割り箸を使って下処理するのがおすすめです。

小さいタコ（イイダコ）のメスで、卵を持っている場合の捌き方を解説していきます。

1.イイダコの胴の部分を持ち、漏斗から指を入れ接合しているところをはがす
2.胴を押し上げるようにしながら、墨袋と内臓をはがし取る
3.両目の上に包丁で切り込みを入れて、目を押し出す
4.指先でくちばしを押し出し、骨抜きなどで取る
5.粗塩をしてもみ洗いしてぬめりを取る
6.熱湯で茹でる

卵があるメスの場合、オスと比べて大きいので包丁ではなく指先で下処理をしていくことが出来ます。内臓を取り出す時に、卵が出てしまわないように注意しましょう。目を取るために切り込みを入れる際に、胴まで切ってバラバラにならないように気をつけて下処理してください。

小さいタコ（イイダコ）は、茹で時間にもコツがあるので解説していきます。

1.イイダコの胴を箸で持って、沸騰した湯の中にイイダコの足先だけを入れる　
2.イイダコの足先が丸まってきたら更に深くしずめる　
3.足全体が丸まったら、イイダコの胴も湯に入れる　
4.茹で時間は、その後の料理にもよるが1分程度が目安　
5.茹で上がったら氷水に落として粗熱を取り、ザルにあげる

イイダコは小さく火が通りやすいため、下処理であれば1分程度の茹で時間で十分です。イイダコならではの足が丸まったフォルムを作るため、1尾ずつ丁寧に茹でるようにしましょう。一度に何尾も入れると湯の温度が下がり、ムラが出来てしまうので数尾ずつ入れて茹でるようにするのもポイントです。