塩に賞味期限はない?なぜ腐らないのかやサラサラ状態で保存する方法など紹介!

塩に賞味期限はないと知っていますか?塩は、私たちの食生活に欠かせない調味料のひとつです。今回は、塩になぜ賞味期限がないのか・腐らないのかなど理由を紹介します。塩が固くなる原因やさらさら状態のまま保存する方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 塩の賞味期限はいつまで?記載は?
  2. 塩に賞味期限はない
  3. 塩はなぜ腐らないの?
  4. 理由①塩の浸透圧により菌が繁殖しないから
  5. 理由②製造過程で不純物が入らない
  6. 時間が経つと固く塊になって使いづらくなる
  7. 固い塩を元に戻す方法は?
  8. ①フライパンで炒る
  9. ②電子レンジで加熱する
  10. 塩をサラサラのまま保存するには?
  11. ①冷暗所で保存する
  12. ②湿気吸収する物と一緒に保存する
  13. 塩の賞味期限に注意しよう

塩の賞味期限はいつまで?記載は?

結論から言うと、塩に賞味期限はありません。なぜ塩に賞味期限がないのか、また品質を保ったまま日持ちさせる方法を解説していきます。

塩に賞味期限はない

塩に賞味期限がない理由は、長い時間が経過してもほとんど品質が変わらない物質だからです。そもそも賞味期限とは、食品を美味しく食べられる期間のことです。様々な検査結果をもとに、通常の状態の測定値と日数経過後の測定値を比較することで賞味期限が定められます。

食品を管理するJAS法や職衛生法では、「長く保存ができて劣化が少ない食品に対しては賞味期限を表示する必要がない」と表示義務を免除しています。つまり、塩は時間が経過しても品質が変わらないため賞味期限が定められていません。同様の理由で砂糖にも賞味期限がありません。(※1)

塩はなぜ腐らないの?

塩は腐ることがないため賞味期限がありません。腐らない理由に、浸透圧が大きく関係しています。普段、耳にしない言葉ですので、浸透圧の説明を踏まえつつ塩が腐らない理由を解説していきます。

理由①塩の浸透圧により菌が繁殖しないから

浸透圧とは、2つの濃度が異なる液体が濃度を一定に保とうとして水分が濃度の低い方から高い方に移動する圧力のことです。例えば、キュウリに塩をかけるとシナシナになります。これは、キュウリの水分が浸透圧によって塩に移動したからです。

この浸透圧によって塩に雑菌が入ってきても、雑菌の水分をすべて奪って死滅させるのです。雑菌が繁殖することができないため、塩は腐ることなく日持ちさせることができます。

理由②製造過程で不純物が入らない

日本製のほとんどの塩はイオン交換膜製塩法という製法で作られています。これは電気とイオンの力で海水を濃縮して塩を作り出す製法です。電気の力で海水の水分と塩分を分けているので、不純物が入りにくいようになっています。そのために雑菌が繁殖できず、腐らないため賞味期限を定める必要がありません。

時間が経つと固く塊になって使いづらくなる

塩の品質が落ちにくいとはいえ、湿気の影響を受けると固まることがあります。湿度が高いとき、塩の表面は空気中の水分を吸収して溶けています。逆に湿度が低いときには、塩の表面から水分が蒸発して結晶を作ります。どちらか一方の状態が続くだけでは、塩が固まることはありません。

しかし、この湿気の変化を繰り返すことで、塩の表面が溶けて塩の結晶同士がくっつき合い、また乾燥し、やがて大きな塊になります。

固い塩を元に戻す方法は?

塩が固まってしまっても捨てる必要はありません。自宅で手軽にできる、サラサラの状態に戻す方法を解説していきます。

①フライパンで炒る

フライパンを使って炒ることで、サラサラの状態に戻すことができます。一度に多くの塩を炒ることができ、料理の合間などのちょっとした時間にできるためおすすめです。

【やり方】
1、フライパンに塩を入れる
2、高すぎない温度で、やさしく炒る
3、しばらく炒るとサラサラな状態に戻ります
4、完全に冷えてから容器に移します


古いフライパンを使用すると、表面に付着した油脂成分が原因で塩に嫌な臭いが移ることがあります。新品のフライパンであれば問題ありませんが、古いフライパンを使用する前にはしっかりと洗浄しておきましょう。

②電子レンジで加熱する

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