梨は塩水に浸けるべき?切った後に砂糖水もOK?濃度/切り方も紹介!

切ったあとの梨は塩水につけるべきか知っていますか?今回は、お弁当などの梨を塩水につける方法や、〈切り方・砂糖・剥き方・濃度・時間〉のコツを紹介します。塩水につけた梨の保存方法・期間や、変色しても食べれるかも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 切ったあとの梨は塩水につけるべき?
  2. 梨は変色予防のために塩水につけるべき
  3. 梨を塩水につける方法・コツは?
  4. 梨を塩水につける方法
  5. コツ①砂糖や蜂蜜を一緒に入れる
  6. コツ②塩は小さじ1/5杯、水は200ml入れる
  7. コツ③つける時間を短くしたい場合は小さく切る
  8. コツ④長時間つけない
  9. 塩水につけた梨の保存方法・期間は?
  10. ①常温保存する場合|1日以内
  11. ②冷蔵保存する場合|2日以内
  12. ③冷凍保存する場合|1ヶ月程度
  13. 冷凍保存した梨は自然解凍して食べよう
  14. 塩水につけた梨は変色しても食べれる?
  15. 塩水につけた梨は変色しても腐ってなければ食べれる
  16. 腐った梨の特徴
  17. 梨以外にりんごにも塩水は有効?
  18. 梨は塩水につけるべき

切ったあとの梨は塩水につけるべき?

果肉が真っ白で瑞々しさと甘さが特徴の梨ですが、切った後は塩水につけるべきなのでしょうか。梨の変色を防ぐためには、どうすれば良いのか詳しく解説するので参考にしてください。

梨は変色予防のために塩水につけるべき

梨の変色を予防するためには、塩水に漬けるのがおすすめです。梨が切った後に変色してしまうのは、果肉表面にあるポリフェノールのタンニンが空気に触れて酸化することによって起こります。塩水につけることで、塩水の塩化物イオンが果肉の表面を膜のように覆うことで酸化を防ぎ、変色を予防出来ます。

すぐに食べる時には必要ありませんが、お弁当に入れる時やカットしてから保存する時は変色予防のために塩水につけましょう。洋梨の場合も同様に、塩水につけることで変色を予防することが出来るので、試してみてください。

梨を塩水につける方法・コツは?

梨を塩水につける方法やコツにはどのようなものがあるでしょうか。ここでは、梨を塩水につける方法や、塩水の濃度や塩水につけることで起こる梨の味の変化などを、ポイントに分けて詳しく解説します。

梨を塩水につける方法

梨を塩水につける時の方法は以下を参考にしてください。

1.梨の皮を剥いて好きな大きさにカットする
2.ボウルに塩水を作り梨を入れる
3.塩水に5〜10分ほど梨をつけておく


梨の剥き方はリンゴと同様で、皮を剥いて中の芯の部分を取り、くし形にするのが一般的です。皮付近と芯の部分から変色してくるため、半分しか食べない場合も全てカットして塩水につけておいたほうが変色せずに保存することが出来ます。

コツ①砂糖や蜂蜜を一緒に入れる

塩水に梨をつけるとしょっぱくなりそうで心配な場合は、砂糖や蜂蜜を一緒に入れてみてください。塩水だけの時よりも甘みのある砂糖や蜂蜜を混ぜることで、梨の味や風味が損なわれにくいのでおすすめです。また、砂糖や蜂蜜は水よりも濃度が高く、シロップ状になり梨の表面に膜を作ります。

そのため、砂糖や蜂蜜を一緒に入れた方が果肉の表面が空気に触れにくくなり、梨の美味しさを保ちつつ酸化して変色するのを防ぐことが出来ます。

コツ②塩は小さじ1/5杯、水は200ml入れる

梨が酸化して変色するのを防ぐためには、200mlの水に対して小さじ1/5杯の塩で作る塩水につけましょう。塩分濃度は0.3〜1%ほどで、舐めてみてもしょっぱさを感じない程度で大丈夫です。梨は約90%が水分のため、塩分が染み込みやすく低い塩分濃度でも変色防止の効果は十分あります。

塩分濃度が高過ぎると、梨に塩味がついて本来の美味しさを損なうだけでなく、浸透圧で梨の水分が抜けて瑞々しさが失われて食感が悪くなるので気をつけましょう。

コツ③つける時間を短くしたい場合は小さく切る

塩水につける時間を短くしたい場合は、切り方を小さくするのがおすすめです。煮物や炒め物など料理をする時に小さく切れば火が通りやすく味も染み込みやすいのと同様で、小さく切ることで塩水の浸透が早くなります。浸透が早ければ、つける時間は短くても変色を防ぐことが可能です。

コツ④長時間つけない

変色予防のためにと梨を塩水に長時間つけると、梨が水分を吸って食感が悪くなり、本来のシャキシャキ感や瑞々しさがなくなってしまいます。また、長時間つけることで、塩水が梨に染み込むので塩辛くなって美味しく食べることが出来ません。カットした梨を塩水につける時間の目安は、5〜10分ほどです。

食べるのが翌日以降になる場合には、2時間ほどつけることで塩水の塩化物イオンの効果が発揮されます。変色を防ぐためとはいえ、塩水につけたまま長時間保存することがないようにしてください。砂糖や蜂蜜を一緒に入れている場合も、しょっぱくなることはありませんが、長時間つけることで食感は悪くなってしまうので気を付けましょう。

塩水につけた梨の保存方法・期間は?

塩水につけた梨は、どのように保存しておけば良いのでしょうか。保存方法に合わせた美味しく食べることが出来る期間も紹介するので、参考にしてください。

①常温保存する場合|1日以内

常温保存をする場合の方法は、以下を参考にしてください。

1.梨をカットして塩水につける
2.空気に触れないようにラップをする
3.1日以内に食べ切る


すぐに食べる場合や冬場など室温が上がらない場所に置いておく場合は、常温で保存しても大丈夫です。ただし、必ず1日以内に食べ切るように心がけて、気温が高い日は冷蔵庫に入れるようにしてください。

②冷蔵保存する場合|2日以内

冷蔵保存をする場合の方法は、以下を参考にしてください。

1.梨をカットして塩水につける
2.空気に触れないようにラップをする
3.冷蔵庫で保存し、2日以内に食べ切る


梨を食べるのが翌日以降になる場合は、塩水につけた後にキッチンペーパーで水気を拭き取ってから、空気が触れないようにタッパーに入れたりラップをしたりしておきましょう。

③冷凍保存する場合|1ヶ月程度

2日以内に食べ切れない場合は、冷凍保存をすることも可能です。冷凍方法は、以下を参考にしてください。

1.梨をカットして塩水につける
2.キッチンペーパーで余分な水分を拭き取る
3.ミキサーなどで撹拌する
4.ジップロックなどに入れて空気を抜いて冷凍する
5.1ヶ月以内に食べ切る


梨を冷凍する時には、解凍した時に水分が抜けて食感が悪くなってしまうのを防ぐために、撹拌するのがおすすめです。冷凍する場合にも、カット後に酸化して変色してしまうのを防ぐために、塩水につけてから保存してください。

冷凍保存した梨は自然解凍して食べよう

上記の方法で冷凍保存した梨は、冷蔵庫に移して自然解凍して食べるようにしましょう。完全に解凍してしまうとベチャベチャになってしまうため、半解凍でシャーベットのように楽しむのがおすすめです。また、スムージーなどにしても美味しく味わうことが出来るので試してみてください。

塩水につけた梨は変色しても食べれる?

塩水につけたのに変色してしまった梨は、食べることが出来るのでしょうか。食べられない梨の特徴も紹介するので、参考にしてください。

塩水につけた梨は変色しても腐ってなければ食べれる

梨が変色していても、腐っていない場合は問題なく食べることが出来ます。梨の変色は、ポリフェノールが空気に触れて酸化することによるものです。健康成分としても有名なポリフェノールが原因で変色するのは、腐敗ではなく酵素的褐変反応と言われています。これは、他の果物や野菜の皮を剥いて置いておくと変色してしまうのと同じ現象です。

腐った梨の特徴

腐って食べられない梨には、以下のような特徴があるので参考にしてください。

・果肉が柔らかくドロドロしている
・酸っぱいニオイがしている
・カビが生えている
・芯の部分が黒くなっている


梨が腐ると、見た目に大きく変化が出るためすぐに判断することが出来ます。梨にカビが生えた部分を取り除いても、目視できない部分に菌が広がっている可能性もあるため、食べないようにしてください。

また、カットした時に中が黒くなっているのは、芯腐れ病の可能性があります。黒くなった部分以外は食べることが出来ますが、気になる場合には食べない方が安心です。

梨以外にりんごにも塩水は有効?

梨を塩水につけると変色を予防することが出来ますが、この方法はりんごなど他の果物にも有効です。皮を剥いて茶色に変色してしまうのは、ポリフェノールが酸化することが原因のため、塩水につけることで防ぐことが出来ます。

梨やりんごだけでなく、桃・バナナ・アボカドなどに使えますが、どれも美味しさを損なわないために塩分濃度は薄めにして短時間だけつけるようにしましょう。上記で紹介した砂糖や蜂蜜を一緒に入れる方法も、酸化して変色するのを防ぐのに有効なので、果物に合わせて試してみてください。

(*りんごの変色を予防する方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)

りんごの変色・酸化を防止する方法は?色変わりした後の戻し方も紹介!

梨は塩水につけるべき

梨が酸化して変色するのを防ぐため、皮を剥いてカットした後は塩水につけるのがおすすめです。すぐに食べない場合やお弁当に入れる時などに、ぜひ試してみてください。ただし梨の瑞々しさや甘さを損なわないためにも、砂糖や蜂蜜を一緒に入れる方法で行い、塩分濃度やつける時間にも気をつけましょう。

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