ふきの旬の季節・収穫時期はいつ?栄養価や食べ方・レシピのおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】ふきの旬の時期を知っていますか?ふきとふきのとうの違いと共に今回は、ふきの旬の時期や主産地・収穫量のほか、新鮮なふきの選び方・栄養価なども紹介します。また、ふきの食べ方・レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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ふきはどんな野菜?
独特な香りと苦味が特徴的なふきですが、いったいどんな野菜なのでしょうか?産地や形態について詳しく紹介します。
ふきは日本原産の山菜
ふきは、日本原産の山菜で、キク科フキ属の多年草で雌雄異株です。平安時代から栽培が続いているという一説もある、古くから愛されている野菜のひとつです。私たちが普段食べている茎の部分は本物の茎ではなく、葉柄(ようへい)という部分を食べています。
ふきのとうは花蕾であり、本物の茎は土の中でつながっていますが、ふきは日のあたる場所を好み、ふきのとうは日の陰を好むため、別の場所から生えてきます。また、花芽分化したふきのとうを収穫せずに放置しておくと綿毛が飛び、そこからもふきが生えます。そのため、ふきのとうがあるからといって、近くにふきが生えるとは限らないのです。
「ふき」と「ふきのとう」の違い
「ふき」と「ふきのとう」には二つの違いがあり、一つは旬の時期です。ふきのとうは雌雄異花で、どちらもふきの花芽です。花が咲き終わってからふきが地上に生えるので、ふきはふきのとうよりも旬の時期が後になります。
2つ目の違いは栄養価で、ふきのとうに多く含まれている栄養はビタミンE、ビタミンKがあります。ビタミンEには抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果が期待できる成分です。血行を良くし、冷え性の改善や血液中のコレステロールを抑える役割があり、アーモンドなどに多く含まれます。
ビタミンKは止血作用があり、カルシウムの骨への沈着を助けます。骨粗鬆症になりやすい方、出産予定の女性には必要な栄養なので、意識して取り入れましょう。他に、ビタミンKが多く含まれる食材ははほうれん草、ブロッコリーなどです。ふきのとうの栄養素はふきとほぼ同じですが、ふきのとうの方が、2倍以上多くなります。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
ふきの栄養はそのほとんどが水分で、栄養素は微量です。食物繊維やカリウムを含んでいますが大量に食べられるものでもないので、ふきやふきのとうで栄養をたっぷり摂るというよりは旬を楽しむ食材として食事に取り入れるのがいいでしょう。
ふきの旬の季節・収穫時期はいつ?
スーパーで売られているふきはハウス栽培が多いと言われています。天然で育つふきとハウス栽培のふきの旬と時期をそれぞれ説明します。
ふきの旬の季節・収穫時期は春から初夏
天然ものは冬から春先にかけてふきのとうが花を咲かせ、旬を終える頃にふきが育っていきます。よって、天然のふきは4月から6月にかけてが旬になります。ハウス栽培では、10月から翌年の5月で育てて出荷されています。
ふきの主産地・収穫量
ハウス栽培、天然物を合わせて、ふきの主産地、収穫量の日本TOP5は以下のようになっています。
1.愛知(3,630t)
2.群馬(1,130t)
3.大阪(864t)
4.北海道(437t)
5.徳島(353t)
トップの愛知県は多くのふきを栽培しており、そのうちハウス栽培は4割を占めるといわれています。
ふきの種類は?
ふきには多くの種類がありますが、その中で大きく分類されているものを4つ紹介します。私たちが普段口にしているふきは、どの種類に分類されるのでしょうか。
①愛知早生(あいちわせ)ふき
スーパーなどのお店に出回っている多くのふきがこの種類にあたります。名前にもある通り、愛知県で多く栽培されています。葉が大きく、葉柄は1m前後あります。食感はやわらかめで、風味と香りが良いふきです。