ふぐの旬の時期・季節は?天然と養殖の違いは?選び方やレシピを紹介!
ふぐの旬の時期を知っていますか?今回は、ふぐの旬の時期・季節や主な産地・漁獲量を紹介します。ふぐの選び方や栄養価、レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。ふぐについて理解し、美味しいふぐを楽しみましょう。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
ふぐの旬の時期はいつ?
今では年中楽しむ事が出来るふぐですが、旬の時期はいつなのでしょう。主な生産地や漁獲量についても紹介します。
ふぐの旬の時期・季節は冬(11月下旬〜2月下旬)
天然のふぐの旬は秋の彼岸春の彼岸までと言われており、11月下旬から2月の下旬までの時期です。冬はふぐ鍋や熱燗で飲むひれ酒や白子ポン酢などで、ふぐを楽しむ事が多い時期です。ただし、ふぐの王様とも言われるトラフグは春から初夏に産卵期を迎えるため、この直前の時期が旬で最も美味しいと言われています。
養殖のふぐは一年中食べられる
天然のふぐには上記のような旬がありますが、今は養殖のふぐも多く出回っており、これらは季節を問わず春夏秋冬いつでも食べる事が出来ます。養殖のふぐは無毒のエサを食べて成長するため毒を持たず、調理がしやすいという特徴もあります。
ふぐの主産地・漁獲量
天然ふぐの平成29年の漁獲量は全国計で4,420tであり、下記の都道府県がTOP5となっています。
1.石川県 656t
2.北海道 478t
3.富山県 242t
4.島根県 224t
5.山口県 214t
漁獲量1位の石川県の能登半島では、トラフグやまふぐなどいくつかの種類のふぐがとれます。下関はふぐの主産地として有名ですが、漁獲量は全国で5番目です。また、養殖のふぐは平成29年度は年間3,924t出荷されており、長崎県、熊本県、大分県の順に水揚げ量が多くなります。
ふぐとはどんな魚?
ふぐと聞くと、丸々していて愛らしい、とか、毒があるため怖いなどというイメージを持つ人もいるでしょう。ふぐとはどんな魚なのか、特徴や種類、生態について説明します。
ふぐの生態・特徴
ふぐには下記のような特徴があります。
・外的に襲われそうになった時に自分の身を守るために身体を膨らませる
・上下2本ずつの歯が生えており、サンゴなどを食す
・産卵回帰性がある
・毒をもつ微生物を食し、この毒を体内に蓄積する
ふぐは、通常の魚と異なり尾びれを使い上手に泳ぐことが出来ないため、身体を膨らませたり自身に毒を蓄積したりして身を守る特徴があります。またトラフグは春から初夏にかけて産卵をし、卵からかえった稚魚は2~3年かけて行動範囲を広げた後に、生まれた土地に帰ってくる習性があります。
天然と養殖の違い・見分け方
天然ふぐと養殖ふぐの見た目の違いは、尾びれに現れやすいです。天然ふぐの尾びれは養殖ふぐに比べて大きくて長く、綺麗な色をしています。味の違いを判断するのは素人には難しいと言われており、身の食感の違いによって判断をする人が多いです。天然ふぐの身はコリコリとした食感なのに対して、養殖のふぐの身は若干柔らかい食感になっています。精巣である白子についても、天然は弾力があるのに対して、養殖は柔らかいです。
天然ふぐと養殖ふぐの値段の差は2~3倍程度であり、天然ふぐは1キロ1万円程度が相場なのに対して養殖ふぐは1キロ3,000円から5,000円程度が相場です。
ふぐの種類
ふぐと一言で言っても様々な種類があり、世界には約100種類、日本でも約50種類が確認されています。そのうち、日本で食用として食べられるのは現在22種類であり、下記が代表的なふぐの種類です。
・トラフグ
・マフグ
・クサフグ
・ゴマフグ
・カラスフグ
・ナシフグ
トラフグは別名ふぐの王様とも言われており、ふぐ類の中では最も高価です。また、ナシふぐは有明海や瀬戸内海など限られたエリアで漁獲されたもののみ食用として食べる事が出来ます。くさふぐは白子にも毒があるので食べる際は注意しましょう。