パクチーとコリアンダーの違いとは?同じ?別名で呼ばれる理由とは?
【管理栄養士監修】パクチーとコリアンダーの違いを知っていますか?両者ともに日本で料理に使われる植物です。今回は、パクチー・コリアンダーの違いを歴史・使い方などそれぞれ比較しながら紹介します。シャンツァイ(香菜)やシラントロなどとの違いも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
石川桃子
管理栄養士
体の中にある浮腫の原因のナトリウムとのバランスをとってくれる栄養素がカリウムですので、浮腫を気にしている方は積極的に摂ると良いでしょう。
(*パクチーの栄養素と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
臭いはカメムシと同じ成分
パクチー独特の臭いが苦手な人も多いようですが、パクチーの臭いとカメムシが発する臭いは同じ成分の「E-2ヘキセナール」が含まれていることが科学的に判明しているのです。日本ではカメムシに臭いが似ていることから「カメムシ草」とも呼ばれています。
また、日本の鎖国前は、ポルトガルからパクチーが入ってきたことから「コリアンドロ」や「コエンドロ」という名でも呼ばれていました。パクチーは、生育しすぎると臭いは弱くなるので、どうしてもあの強烈な臭いが苦手な人は、生育し匂いの弱くなったパクチーを料理に使ってみてください。
(*パクチーの匂いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
コリアンダーについて
コリアンダーとは、欧米諸国などの英語圏で言われている呼び名で、粉末状のスパイスとしてスーパーの店頭に並んでいるのをよく見かけます。カレーによく使われることでも有名です。
コリアンダーの歴史
コリアンダーは、パクチーの別名で先に記載したように古代エジプトから使われている食材であり、「薬」の役割をする薬味としても使われていた記録があります。先史時代の遺跡からもコリアンダーは発見されており、世界最古のスパイスとされています。
大航海時代などで、他国の食材などが持ち込まれていたことから、人の行き来と共にコリアンダーもその国に根付いていったのでしょう。イギリスへはローマ人が広めたと言われていて、アメリカにはイギリスから移住した人が持ち込んだと言われています。
コリアンダーの使い方
コリアンダーは種を乾燥させてから粉末状に加工したスパイスで、いろんな料理に使うことができます。加熱してから粉砕することで、より甘みを増し、スパイスを多く使用するカレーなどの料理に使われていたり、肉料理の下ごしらえやソーセージの中に入れることで「臭みを取る」為に使われています。
石川桃子
管理栄養士
コリアンダーはお肉の嫌な臭いを消してくれるため私はよくハンバーグなどを作る際に入れています。なかなか使いづらいイメージがありますが、挽肉料理の際に使ってみてください。
(*コリアンダーの使い方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
パクチーとシャンツァイ(香菜)の違いは?
パクチーはタイ語の呼び名ですが、中国ではシャンツァイ(香菜)という別名で呼ばれています。