パクチーの栄養素と効能は?加熱はNG?栄養成分を逃さない食べ方も紹介!
【管理栄養士監修】パクチーに含まれる栄養素を知っていますか?欧米ではコリアンダーと呼ばれるハーブですが今回は、パクチーの栄養成分・効能に加え、栄養素を逃さない調理法・食べ方を紹介します。パクチーの旬・選び方のポイントも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)パクチーはどんな野菜?
エスニック料理によく使われるパクチーとはどんな野菜か、パクチーの特徴や美味しい旬の時期、新鮮なパクチーの選び方をお伝えします。
パクチーはカメムシ臭がする植物
パクチーは英名をコリアンダー、中国名をシャンツァイ、タイ語でパクチーといい、古代エジプトの医学書にも名前が登場します。コリアンダーという名はカメムシのような匂いがするため「虫」を意味する単語が語源になっているそうです。
日本にも「カメムシソウ」という呼び名もあります。独特の青臭さがあり、それがカメムシを連想させるようです。個性的な香りはスパイスやハーブと相性が良いので中南米やアジア圏ではよくつかわれる野菜です。
(※パクチーとカメムシの匂いの関係性を知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)
パクチーの旬
せり科の一年草のパクチーは春か秋に種をまきます。秋に種をまけば株は大きく育つので翌年の3月ごろから柔らかい葉を収穫しはじめ花をつける6月ごろまでが旬になります。トウ立ちを始めると全体的に硬くなり味も落ちるので、その前の柔らかい葉の方がおいしいですね。
新鮮なパクチーの選び方
新鮮なパクチーこのような感じです。
・全体がツヤのある緑色
・ピンとしてイキイキとしている
・できれば根がついているとベスト
パクチーは強い太陽や気温の上昇でトウ立ちします。色が濃い葉は強い太陽光のため硬くなってしまっている場合があります。また新鮮なパクチーの葉は先までピンと伸びて柔らかいものです。加えて根付きなら鮮度をたもてますね。
(*パクチーの味についても知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
パクチーの栄養成分と効能
カロリー | 15kcal |
---|---|
炭水化物 | 94g |
タンパク質 | 1.6g |
糖質 | 0.9g |
食物繊維 | 1.8g |
脂質 | 0.2g |
古くから薬草として扱われてきたパクチーに含まれる現代版の栄養素と美容効果などの効能を見てみましょう。(※1)
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています
①βカロテン・ビタミンEによるアンチエイジング効果
栄養素 | 含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
βカロテン | 1800㎍ | - | - |
ビタミンE | 0.9mg | 6.5mg | 14% |
パクチーにはβカロテンやビタミンE、ビタミンCという抗酸化作用に特化した栄養が豊富に含まれています。「ビタミンACE」と呼ばれますが、抗酸化作用とは老化・免疫の低下・がんを予防する効能があり身体の細胞レベルから酸化を防ぐアンチエイジング効果は組織や内臓、血管の機能を高めてくれます。
抗酸化作用は肌を紫外線から守り、シミ・しわを防ぎ、改善する効能もあり、ビタミンCは肌の潤いを保つので美容効果も絶大です。(※2)(※3)