舞茸の保存方法・期間は?冷凍や冷蔵で日持ちする?保存食レシピも紹介!
【野菜ソムリエ監修】舞茸の正しい保存方法は知っていますか?冷凍できるのでしょうか?今回は、舞茸を<冷蔵・冷凍・干す>など別に保存方法・ポイントや日持ち期間の目安に加え、解凍方法・使い方を紹介します。舞茸の賞味期限が切れた場合の特徴や保存食用のレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- 舞茸の保存方法は?冷凍がおすすめ?
- ①舞茸を短期間保存する場合は冷蔵できる
- ②舞茸の冷凍保存は日持ちして旨味も増す
- ③舞茸を干して長期保存することもできる
- 舞茸を保存する際のポイント・注意点は?
- ①舞茸は洗わずに保存する
- ②空気に触れないようにする
- 舞茸の冷蔵での保存方法・期間は?
- 舞茸を冷蔵保存する方法
- 舞茸の冷蔵での保存期間は3~5日間
- 舞茸の冷凍での保存方法・期間は?
- 舞茸を冷凍保存する方法
- ポイント①急速冷凍する
- ポイント②小分けして冷凍保存する
- 舞茸の冷凍での保存期間は1ヶ月くらい
- 冷凍舞茸を解凍する方法は?
- 凍ったまま加熱調理して使う
- 自然解凍&電子レンジでの解凍はおすすめしない
- 舞茸を干す保存方法・期間は?使い方は?
- 干し舞茸の作り方
- 干し舞茸の保存期間
- 干し舞茸の使い方・戻し方
- 舞茸の賞味期限が切れた時の見分け方は?
- 舞茸の賞味期限が切れた場合の特徴
- 舞茸の保存食用レシピ
- ①キノコ塩麹
- ②キノコのしぐれ煮
- ③乾燥舞茸で牛肉と豆腐のさっと煮
- 舞茸をうまく保存して美味しく食べよう
舞茸の保存方法は?冷凍がおすすめ?

舞茸は加熱するととてもいい香りと出汁を出すきのこです。料理にいろいろと使うことができるので、常備しておきたい食材でもあります。そんな舞茸を購入した後、どのように保存したらいいのかについて説明します。常温・冷蔵・冷凍・乾燥と状況に応じて保存方法を選んでください。
①舞茸を短期間保存する場合は冷蔵できる
舞茸は購入した後、冷蔵庫で保存する人が多いですが、これは常温で保存をした場合、日持ちせず暑い日ならすぐに腐ってしまうためです。舞茸はすぐに食べないなら、すぐに冷蔵庫に入れましょう。
②舞茸の冷凍保存は日持ちして旨味も増す
舞茸を長期間保存するなら、冷凍保存がおすすめです。舞茸を冷凍することのメリットは、保存期間が長くなるだけではなく、旨味成分のグアニル酸が増すことがあげられます。ちなみにほとんどのきのこ類は、冷凍で旨味成分が増加することがわかっています。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
舞茸をすぐに使わない場合は冷凍保存がおすすめです。冷凍舞茸は凍ったまま、てんぷらや炒めものなどの加熱調理をすると美味しく食べられます。
③舞茸を干して長期保存することもできる
舞茸をはじめ、きのこ類は干すことで冷凍保存よりさらに長期に渡って保存できるようになります。その上、干すことで舞茸に含まれるビタミンDの量が増え、旨味も凝縮されます。
舞茸を保存する際のポイント・注意点は?

舞茸を保存する時には、その風味をなるべく保つことが重要です。そのために注意すべきことについて、説明します。
①舞茸は洗わずに保存する
舞茸は湿気に弱い食べ物で、水分がつくとそこから傷みます。そのため、舞茸を洗うことは厳禁です。購入した日から2日くらいまでの期間に使い切るなら、購入したパックのまま冷蔵庫で保存しましょう。3日から1週間くらい保存する場合は、舞茸の石づきを落としてからキッチンペーパーに包んで、密閉してから冷蔵保存しましょう。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
舞茸やエリンギ、しめじ等の人口栽培されたきのこ類は、きれいなので洗わないことがベストです。 洗うことで、香りや風味、栄養まで抜けてしまいますし、食感が悪くなったり傷みやすくなったりします。
②空気に触れないようにする
舞茸を保存させる時にはなるべく空気に触れない状態で保存します。空気に触れた状態が続くと、舞茸は酸化し、黒ずんでしまうため、密封できる袋に入れて、中の空気もなるべく抜きましょう。
舞茸の冷蔵での保存方法・期間は?

舞茸を冷蔵保存する方法と保存期間について、詳しく紹介します。冷蔵保存する上で注意したいポイントも紹介するので、美味しい状態で舞茸を食べられるように、参考にしてください。
舞茸を冷蔵保存する方法
舞茸を冷蔵庫で3日以上保存する場合の手順は下記の通りです。
①舞茸をパックから取り出し、石づきを切り取る
②舞茸を手で2、3分割する
③キッチンペーパーで包み密封できる袋に入れて冷蔵庫で保存する
舞茸は水分に触れると傷み、空気に触れると変色するので、これを避けるために密封して保存しましょう。石づきは湿気と雑菌がついている可能性があるので、切り取ってから保存するのがおすすめです。
舞茸の冷蔵での保存期間は3~5日間
上記の方法で冷蔵保存した場合、保存期間は3日から5日間を目安に食べ切ってください。なお、舞茸をパックのままの冷蔵保存した場合の日持ちは2日程度になります。
舞茸の冷凍での保存方法・期間は?

1週間以上、日もちさせたい場合は冷凍保存しましょう。舞茸を美味しい状態で冷凍保存するためにはいくつかのポイントがあります。そこで舞茸を上手く冷凍保存する方法とその期間について説明します。
舞茸を冷凍保存する方法
冷凍保存する場合は、凍結後に使い勝手の良い状態にしておく下ごしらえが必要です。その後冷凍で保存しましょう。
①舞茸をパックから取り出す
②石づきを切り落とす
③手で小房にほぐす
④密封できる袋に入れて空気を抜く
⑤急冷室に入れるか金属製のトレーに入れてから冷凍庫に入れる
舞茸は細かい状態で冷凍されていますので、使いたい分量だけ使うことができます。完全に凍る前に袋の上からほぐしておくと、ガチガチの塊にならず、便利に使えます。
ポイント①急速冷凍する
食べ物を冷凍する時には、急速冷凍することが大切と言われます。冷凍とは、食品の中の水分が冷えて凍ることをいいますが、その時に発生する氷が食品の組織を壊してしまいます。急速冷凍すると、その氷の結晶が大きくなる前に凍結させることができるため、冷凍後と冷凍前の変化を最小限に抑えることができるのです。
ポイント②小分けして冷凍保存する
舞茸に限らず、食べ物を冷凍する時は小分けにしてから冷凍するのがおすすめです。小分けにしておけば、食べたい分量だけ解凍できます。一度解凍したものは再冷凍すると味や栄養の質が低下し、まずいものになるので、解凍したものは一度に食べ切りましょう。
舞茸の冷凍での保存期間は1ヶ月くらい
上記の方法で舞茸を冷凍した場合、1ヶ月を目安に食べましょう。冷凍することで、冷蔵の時と比べて4倍近く長い時間保存が可能になるわけです。
冷凍舞茸を解凍する方法は?

食べ物を冷凍する場合、風味を落とさず食べるためのポイントになるのが解凍です。冷凍がうまくできたとしても、解凍の仕方によっては、美味しくないものになってしまいます。舞茸の正しい解凍方法を知って、美味しく食べられるようにしましょう。
凍ったまま加熱調理して使う
舞茸の場合、冷凍したものは解凍せずに調理するのがおすすめです。冷凍したまま炒め物や煮物などに使えば、冷凍したおかげで増えた旨味を存分に味わうことができます。
自然解凍&電子レンジでの解凍はおすすめしない
舞茸は自然解凍でも電子レンジ解凍でも、解凍してしまうと水分とともに旨味や栄養分が流失してしまい、食感も著しく悪くなってしまいます。また、ものによっては苦味が出たり、匂いが変わったりすることもありますので、解凍することはおすすめできません。
舞茸を干す保存方法・期間は?使い方は?

舞茸の保存方法で、干す方法もおすすめです。舞茸は干すことによって旨味や薫りが増し、歯ごたえがあって生のものとは違った美味しさが現れます。そこで、舞茸の干し方と保存期間、戻して食べる方法を紹介します。
干し舞茸の作り方
干し舞茸の作り方は下記の通りです。
①舞茸をパックから取り出す
②石づきを切り落とす
③手で小房にほぐす
④干し野菜ネットかざるの上に重ならないように並べる
⑤日当たりがよく、風通しの良い場所で天日に干す
⑥2日から5日干せば出来上がり
全体が茶色になり、水分が飛んだら完全に干し上がった状態です。賞味期限は短くなりますが、セミドライの状態でよければ、半日ほどで出来上がります。
干し舞茸の保存期間
フルドライの状態の干し舞茸は、密封できる袋や入れ物に入れて保存してください。日持ち期間は下記の通りです。
・常温なら約1ヶ月
・冷蔵なら約2ヶ月
セミドライに仕上げた場合は、密封できる袋に乾燥剤とともに入れて保存してください。冷蔵庫に入れて、日持ち期間は約4日になります。
干し舞茸の使い方・戻し方
フルドライの舞茸は水に入れて戻してから使います。その方法は下記の通りです。
①使う分量の舞茸を取り出してさっと水洗いする
②10分ほど水に浸す
戻し汁にも旨味が出ているので、料理に使いましょう。炊き込みご飯、お吸い物など、いろいろな料理に使えます。
舞茸の賞味期限が切れた時の見分け方は?

舞茸を長期に保存するなら、傷んで賞味期限が切れた状態かどうかを自分で判断する必要があります。そこで、舞茸の賞味期限が切れた場合の特徴について紹介します。
舞茸の賞味期限が切れた場合の特徴
舞茸の賞味期限が切れた時の特徴は下記の通りです。
・水っぽい汁が出ている
・形がなくなりかけて溶けている
・表面にぬめりがある
・酸っぱいような異臭がする
・変色している
・カビが生えている
ここに記した傷んでいる舞茸の特徴は、一つでも当てはまる場合は腐っていますので食べずに処分してください。
(*舞茸についている白いふわふわはカビかどうかについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
舞茸の保存食用レシピ
舞茸を使った保存食用レシピを紹介します。加工を加えることで、常備菜になるものや乾燥させた舞茸を使った簡単レシピなど、舞茸のアレンジレシピの参考にしてください。
①キノコ塩麹
舞茸などのきのこ類を塩麹と一緒にフライパンで炒めたものです。冷蔵庫で5日ほどは日持ちしますので、お吸い物やスープに入れたり、カレーに入れても食物繊維がたっぷり美味しくとれます。
②キノコのしぐれ煮
舞茸などのきのこ類と鶏のひき肉を炒め、生姜の効いた醤油ベースの出汁で煮詰めて佃煮のようにしたレシピです。ご飯にぴったりの一品で、便利な常備菜です。日持ちは1週間程度になります。
③乾燥舞茸で牛肉と豆腐のさっと煮
乾燥保存しておいた舞茸と生姜をそのまま煮汁で煮込み、牛肉と豆腐を加えた煮物です。水で戻す必要がなく、簡単に作ることができます。夕飯のメインにすることができるレシピで、ご飯にもぴったりです。
舞茸をうまく保存して美味しく食べよう
舞茸を冷蔵・冷凍・乾燥して保存し、活用する方法について紹介しました。舞茸は風味が豊かで、食物繊維をたっぷり含みます。いいお出汁が取れる食材でもありますが、それほど日持ちしません。しかし、上手に冷凍や乾燥させるコツを知っておけば、舞茸を長期間活用することができます。この機会に習得し、舞茸を美味しく食べてください。