ニラとスイセンの違い・見分け方は?味・匂い・見た目や食中毒など誤食の症状も紹介!
【管理栄養士監修】ニラとスイセンは酷似しており間違えやすいと知っていますか?スイセンは毒がありとても危険なのです。今回は、ニラとスイセンの見分け方や食中毒などスイセンの誤食による症状を紹介します。スイセンを誤食した場合の対処法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
③味の違い
スイセンの味は少し苦く、草の味がするようです。ニラの味は、ニンニクの味のような風味(アリシン)です。スイセンを口に入れてしまってからでは遅いので出来るだけ匂いを確認して見分けるようにしましょう。
鈴木真美
管理栄養士
味も匂いも全く違うニラとスイセンですが、それでも間違って食べてしまう人が後を絶ちません。 どちらかわかりにくい場合は採取しないように、また、食べないようにしましょう。
スイセンを食べると食中毒になる?最悪死亡する?
スイセンにはどんな毒が含まれるのでしょうか?死に至る猛毒なのでしょうか?ニラと誤ってスイセンを誤食した際の症状も一緒に紹介します。
スイセン毒の症状
スイセンに含まれる毒は、リコリン、タゼチンなどのアルカロイドです。リコリンはヒガンバナやスイセンに含まれ、多量に摂取すると死亡に至る猛毒です。スイセンの猛毒を摂取してしまった時の特徴を紹介するので、参考にして下さい。
・ヒガンバナアルカロイドが含まれ、それらが有毒成分となる。
・30分と短い潜伏期間となっており、食べてすぐに症状がでる。
・症状として嘔吐、下痢、頭痛など引き起こす。
・最悪死亡する事例もある。鱗茎に多く毒が含まれる。致死量は10gである。
また、スイセンはシュウ酸カルシウムを含み接触性皮膚炎症状を起こします。肌の弱い方は気を付けて扱いましょう。
岩手県は21日、宮古保健所管内で60代男性がニラと誤ってスイセンを食べ食中毒になったと発表した。今シーズン、有毒植物による食中毒が確認されたのは初めて。山菜採りのシーズンが本格化しており、県は注意を呼び掛けている。
2021年にも岩手県でスイセンを誤って食べてしまった事故が起きています。よく注意して、間違えないようにしましょう。
スイセンを誤食した場合の対処法
ニラと思い、スイセンを誤食したらどのように対処したらよいのでしょうか?急にスイセンの食中毒の症状が出た時にパニックにならない様、具体的な対処法を紹介します。
できれば吐き戻して病院へ行く
スイセンの毒は食べて30分以内に症状が出てくるため、違和感を感じたら吐き出し、すぐに病院へ受診しましょう。
スイセンとニラを間違えて誤食しない予防策
スイセンとニラを間違えて誤食しないため、どうすればよいでしょうか?スイセンとニラの葉の形は似ているため、同じ敷地に植えていると、どちらか見分けがつかなくなるかもしれません。スイセンとニラを間違えないための予防策とともに紹介します。
①家庭菜園ではニラとスイセンは離して植える
ニラとスイセンは離して植え、区別がつくようにしましょう。ニラは多年草で年に数回収穫できるため、ニラを植えたままにしていることが多いかもしれません。そのため野菜と花と場所を区別して植えましょう。