小麦粉の種類｜薄力粉・中力粉・強力粉での違いとは？性質や用途など特徴を解説！

小麦粉の一種である薄力粉の原料は軟質小麦で、細かく挽かれていることから、手触りがしっとりしています。日本で販売されている薄力粉のほとんどが、アメリカ産です。

薄力粉は3種類の小麦粉の中で最もタンパク質並びにグルテンの含有量が低く、8.5％以下しかありません。薄力粉は自分の力で膨らむことができないので、使用する際には卵やベーキングパウダーを使用することが必要です。そのためモチモチ感には欠けますが、焼くことでサクサクした食感に仕上がります。

またきめ細かな小麦粉であるがゆえに固まりやすく、調理時間が長引くとダマになってしまい、仕上がりの風味を損ねやすくなります。

小麦粉の粒子がきめ細かく高品質であることから、高級洋菓子店でも使用されていると評判の品です。クッキーやケーキなどの洋菓子だけでなく、和菓子に使ってもワンランク上の仕上がりになるといわれています。

小麦粉の一種である強力粉の原料は硬質小麦で、小麦粉の中で最もタンパク質並びにグルテンの含有量が高く、11.5～13.5％となっています。パンコムギやBread flourと呼ばれることがあり、パンの原料として知られています。

強力粉は小麦粉の中でも最も弾力性と粘性があり、もっちりとした食感に仕上がることで知られます。グルテン含有量が豊富なので、生地を焼くとしっかりと膨らみます。一方でダマになりやすいという特徴を持っているので、調理する際にはしっかり混ぜるのが大事です。