みかんは皮ごと食べれる?栄養成分や効能は?陳皮の作り方や活用方法なども紹介!
【野菜ソムリエ監修】みかんの皮は食べれるのか知っていますか?今回は、みかんは皮ごと食べれるのかや食べる際の注意点に加えて、みかんの皮に含まれる栄養成分・効能を紹介します。みかんの皮を使ったレシピや〈肥料・掃除・入浴剤〉などへの活用方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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- みかんは皮ごと食べる?栄養が豊富なの?
- みかんの皮には果実より栄養が多く含まれる
- みかんの皮を皮ごと食べる際は注意が必要
- 農薬やワックスが気になる場合の洗い方
- みかんの皮の栄養成分や効能は?
- ①リモネン
- ②ヘスペリジン
- ③β-クリプトキサンチン
- ④ペクチン
- ⑤ビタミンE
- みかんの皮は陳皮にするのがおすすめ
- 陳皮の作り方・手順
- みかんは食べること以外にも活用できる?
- ①お風呂に入れて入浴剤として使う
- ②洗剤として使い掃除に活用する
- ③肥料として使う
- ④みかんの皮をポプリとして使う
- みかんの皮を使ったレシピのおすすめ
- ①みかんの皮のお茶
- ②みかんの皮の砂糖漬け
- ③みかんの皮ごとはちみつ漬け
- ④みかんの皮のジャム
- みかんの皮は捨てないでうまく活用しよう
みかんは皮ごと食べる?栄養が豊富なの?
みかんは皮を剥いて果実の部分を食べるのが一般的ですが、皮まで丸ごと食べることもできるのでしょうか。みかんの皮を食べる場合に注意するべきことや、みかんの皮に含まれる栄養素について紹介します。
みかんの皮には果実より栄養が多く含まれる
みかんの皮には紫外線や外敵から身を守る役割があるため、抗酸化作用のある栄養素が果実よりも豊富に含まれています。特にビタミンCやビタミンE、ポリフェノールを多く含んでいるため、みかんの皮はアンチエイジングや病気の予防に効果的です。また、みかんの皮には果実よりも多くの食物繊維が含まれるため、整腸作用も期待できるでしょう。
なお、栄養価の高いみかんの皮は、東洋医学では古くから漢方や薬膳の材料として利用されてきました。
みかんの皮を皮ごと食べる際は注意が必要
みかんの皮には栄養素が豊富に含まれていますが、皮ごと食べるのは以下の点を満たしたみかんだけにしましょう。
・国産であること
・無農薬栽培であること
輸入されたみかんには、大量の農薬やワックスが使用されている場合が多いので、みかんの皮ごと食べるのは避けましょう。また、国産のみかんでも無農薬や有機栽培、オーガニックなどの表示がされているものを選ぶようにして下さい。
春日爽花
野菜ソムリエ
有機農産物として出荷・販売するには、JAS規格による検査に合格する必要があり、このJAS規格を満たし、検査に合格すると、「有機JASマーク」を付けることができるようになります。「有機JASマーク」よって有機栽培したものを見つける際にはマークを確認しましょう。
農薬やワックスが気になる場合の洗い方
無農薬のみかんが手に入らない場合は、自宅で簡単に農薬やワックスを落とすことができます。ボウルに塩水を作り、そこにみかんを入れて1分ほど浸け置いてから流水で洗い流しましょう。ワックスが残っているようなベタつきを感じる場合は、みかんの皮にお湯をかけると綺麗に落とせます。
なお、野菜や果物の農薬落とし専用の洗剤なども多数売られているので、それらを利用するのもおすすめです。
みかんの皮の栄養成分や効能は?
みかんの皮には、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。みかんの皮に多く含まれる栄養素や、その効果・効能について見ていきましょう。
①リモネン
みかんの香り成分であるリモネンには、不安やストレスを軽減させるリラックス効果があります。また、血行を良くしたり新陳代謝を高める働きもあるため、冷え性・むくみの改善やダイエット効果なども期待できるでしょう。他にも体の免疫力を上げる効能があり、感染病の予防にも効果的です。
②ヘスペリジン
みかんの皮には、ヘスペリジンと呼ばれる成分が多く含まれています。ヘスペリジンは、血行を良くする効果やLDLコレステロールを下げる働きを持つポリフェノールの一種です。ヘスペリジンはみかんの果実にはあまり含まれず、皮の他にみかんの袋や白い筋にも豊富に含まれています。
なお、みかんの皮の色が濃いほどへスぺリジンを多く含むと言われているので、みかんを選ぶ際の参考にして下さい。
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みかんの白いスジは果実へ養分を運ぶための働きをしています。また食物繊維やビタミンが豊富で、特にヘスペリジンは実よりも白いスジに多く含まれ、含有量は袋で実の100倍ほどもあると言われています。
③β-クリプトキサンチン
みかんの皮に含まれるβ−クリプトキサンチンは、β–カロテンと同じくカロテノイドの一種です。β−クリプトキサンチンには発ガン性物質の発生を抑制したり、ガン抑制遺伝子を活性化する働きがあると言われているため、ガンの予防に効果的です。他にも、動脈硬化や骨粗鬆症のリスクを下げる効能があり、さまざまな疾病の予防に役立つでしょう。