自然薯とは?山芋・長芋との違いは?栄養素や食べ方・活用レシピを紹介!
【野菜ソムリエ監修】自然薯とはどんな食材か知っていますか?今回は、自然薯の旬の時期・味の特徴や、長芋との違いに加えて、栄養や効能を比較して紹介します。自然薯を触ると痒くなる原因のほか、食べ方や活用レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
痒くなる原因はシュウ酸カルシウム
自然薯を触ると痒くなるのは、シュウ酸カルシウムという物質が原因と言われています。シュウ酸カルシウムは自然薯の皮付近に多く含まれており、針状の結晶が皮を剥いたりすりおろしたりすることで砕け、皮膚に刺さり刺激することで痒みが引き起こされます。
痒くなってしまった場合にはこすらずに、酢水を使って洗い流してください。シュウ酸カルシウムはアルカリ性の物質なので、酸性の酢水で洗うことで中和されて痒みが軽減されます。ただし、酢水で洗い流しても痒みが治まらない場合はアレルギーの可能性があるので、症状がひどい場合は医療機関の受診も検討することをおすすめします。
(*長芋・山芋で手がかゆい原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
春日爽花
野菜ソムリエ
シュウ酸カルシウムの中にはタンパク質が付着しているものもあります。タンパク質は加熱することで、分解されて性質が変化するため、火を加えることで同時にシュウ酸カルシウムの性質も弱めることができるため、かゆみ対策には加熱しても良いでしょう。
自然薯の食べ方は?
ここまで自然薯とはどのようなものか説明をしてきました。ここからは、自然薯にはどのような食べ方があるのか説明します。
①生のまま食べる
自然薯本来の香りや味を楽しむには生の状態のすりおろした食べ方がおすすめです。また、短冊切りにすることによってすりおろした時とは違う食感も感じられます。
他の芋類は生で食べられない場合がありますが、自然薯は生食が可能です。自然薯や長芋のヤマノイモにはジアスターゼという消化酵素が含まれており、デンプンの一部が分解されるので生で食べても胃もたれやお腹の不調を起こしません。
(*とろろの栄養素について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②汁物に入れて食べる
すりおろした自然薯は、味噌汁やスープに落とし入れて食べるのもおすすめです。汁物によりとろみがゆるくなり食べやすくなる食べ方で、食欲がない時にも喉越しよく食べることができます。自然薯には栄養が豊富に含まれ免疫力の向上にも役立つので、風邪気味の時の食事にもぴったりでしょう。
③加熱調理して食べる
自然薯は、火を通すことによって食感や風味が変わり、生とは違った楽しみ方をすることができます。自然薯をそのままステーキのように焼いたり、すりおろしたものを他の具材と混ぜたりと食べ方の幅も広がります。加熱することで粘り気が減り食べやすくなるので、粘り気の強い食べ物が苦手な方は加熱調理して食べましょう。
自然薯を使った料理レシピ
とろろだけではなく様々な楽しみ方ができる自然薯は、調理の仕方で食感も変わり、様々な味わいを楽しめます。ここでは、自然薯を使った簡単に作れるレシピを紹介します。
①お吸い物
すりおろした自然薯を汁物に落とすだけではなく、火を通すことでふわふわの食感を楽しめます。自然薯の本来の味を楽しみながらも上品な味わいで食べることができる一品です。
↓詳しい作り方、手順はこちら↓