大根のアク抜きはなぜ必要?米のとぎ汁以外で代用できる?下茹でのコツも紹介!
【管理栄養士監修】大根のアク抜きはなぜ必要なのでしょうか?今回は、大根のアク抜きのやり方を〈下ごしらえ〉〈下茹で〉に分けて説明します。これまで大根のアク抜きをしていなかった方も、米のとぎ汁以外の代用品や重曹は使えるかなども紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
大根のアク抜きには米のとぎ汁が使われますが、ほかのものでもアク抜きできるのでしょうか?ここでは、アク抜きに米のとぎ汁を使用する理由と、他の物で代用出来るかどうかを紹介します。
アク抜きに米のとぎ汁を使う理由
大根のアク抜きに米のとぎ汁が使用されるのは、デンプンが含まれているからです。デンプンが大根に含まれるジアスターゼと反応すると、苦みの素であるアクが抜けてより美味しく大根を頂く事ができます。
米のとぎ汁の代用品①生米
米のとぎ汁のデンプンがアク抜きに必要な訳ですから、生米でも代用可能です。無洗米を購入していてとぎ汁が出ないといった方にもおすすめの方法です。
やり方もお湯に少量のお米を加えるだけですから、簡単に行う事ができます。生米の量は、鍋一杯に張ったお湯に大さじ1程で十分です。生米を使用した場合でも、とぎ汁の場合と同様しっかりアク抜きを行えます。
米のとぎ汁の代用品②米ぬか
そもそもお米はあまり購入しない、という方には米ぬかを使用する方法をおすすめします。現在では米のとぎ汁を使用するのがメジャーですが、元々は大根のアク抜きに米ぬかを使用する場合が多く、とぎ汁を代用として使用してた様です。
米ぬかを使用する時も生米の時と同様、お湯に少量加えて大根を下茹でしましょう。茹でている間の臭いがきついと感じる方もいるかもしれませんが、とろりとした食感になるメリットもあります。
米のとぎ汁の代用品③片栗粉
同じデンプン質を持つので、米のとぎ汁の代用品として片栗粉も使用する事ができます。片栗粉は常備している方や、中途半端に余ってしまっているといった方も多いのではないでしょうか?
やり方は鍋に大根がつかる位の水と大根・片栗粉を小さじ1ほど入れたらとぎ汁の時と同じ様に茹でていくだけです。茹で上がった後、水で洗うのを忘れない様にしましょう。片栗粉の量は、大根1/2本に対して小さじ1程が目安です。
一瀬 ゆかり
管理栄養士
片栗粉は、水から加えて、よく溶いて使ってください。 湯が沸いてから加えると、ダマになってしまい、効果が半減する可能性があります。
大根のアク抜きに重曹は使える?
アク抜きと聞いて、重曹を思い浮かべた方もいるでしょう。大根のアク抜きは、重曹で行う事ができるのでしょうか?
重曹は山菜類のアク抜きに使う
重曹は山菜など、アクの強い食物に使用される様です。大根はアクがそれほど強く無いので、米のとぎ汁だけで充分あく抜きを行えます。
大根のアク抜きをより簡単にするコツは?
続いて、大根のアク抜きを簡単に行う方法を紹介します。米のとぎ汁や米ぬかで茹でる方法を紹介しましたが、より簡単に、時間をかけずにアク抜きしたい方は参考にして下さい。
下茹でにレンジを使う
大根のアク抜きは、電子レンジでも行う事ができます。やり方は、以下の通りです。
1.面取りや隠し包丁などの下準備を行った大根を準備する
2.電子レンジ対応のボウルに2と米のとぎ汁を入れる
3.500Wの電子レンジで10分ほど加熱する
4.流水でしっかり洗い流す
電子レンジでアク抜きを行う方法なら、加熱時間が終わるまで放っておけば良いので簡単です。10分と長めに加熱しているので、レンジから取り出す時はやけどに注意しましょう。