カンパチとは?出世魚?ブリ・ヒラマサの違いは?旬・味や活用レシピを紹介!
カンパチとはどんな魚か知っていますか?ブリやヒラマサとよく似ていますが、今回は、カンパチとブリ・ヒラマサの<見た目・旬・値段>の違いを紹介します。カンパチのさばき方や、活用レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
カンパチとはどんな魚?
カンパチはその味の良さから、天然ものは高級魚として扱われており非常に人気のある魚です。そんなカンパチの生態、地域別の呼び名や味について紹介します。
カンパチは出世魚
カンパチはブリと同じように大きさで呼び名が変わります。
・30cmでシオやショゴ
・70cmでカンパチ
70㎝を超える大きさになって晴れてカンパチと呼ばれるようになります。今でも、就職や進学などのお祝いで食べられることが多いですが、実はカンパチはブリとは違って出世魚ではないという説もあります。
カンパチが出世魚ではない理由は諸説ありますが、その一つが、出世魚は成魚になったときに必ず魚偏の漢字がつくという定説があるためです。カンパチは漢字では、間八や勘八と書くので出世魚にあたらないという説が有力です。もう一つは出世魚のブリに似ているので、ブリの旬までの代替品とされているからという説があります。
(*カンパチが出世魚ではないとされる理由について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
カンパチの生態
カンパチは世界中の暖かい海域に生息する暖海性の魚です。日本周辺では北は北海道の太平洋側付近から、南は沖縄や小笠原諸島に至るまで日本中の沿岸に分布しています。
またカンパチはアジなどと同じ回遊魚で、産卵期は3~8月ごろ、稚魚は水温20~30℃の海域で流れ藻などについて生活しながら動物プランクトンを食べて大きくなる魚です。成長すると群れで回遊しながらイワシやアジなどの小魚や頭足類や甲殻類も好んで捕食します。
カンパチの地域別の名前
カンパチは東京での標準和名の呼び名なので、地域によって呼び名が変わります。
・鹿児島ではネイゴ、ネリゴ、アカバラ
・宮崎ではニリ
・愛媛ではネイリ、ネレ
・高知ではアカハナ
・香川ではアカバネ
・鳥取ではアカヒラ
・京都ではシオ
・和歌山ではシーウオ、チギリキ
・神奈川ではヒヨ
このように成長によって名前が変わるほかにも、地域によって様々な呼び名が存在します。特に西日本での呼び名が様々な理由はカンパチの養殖が長崎や宮崎、鹿児島などで盛んだからだと言われています。
カンパチの味
夏が旬であるカンパチですが、年間を通して味が落ちない魚です。身が締まって歯ごたえがあり食感が良いのが特徴です。締めたばかりのカンパチは特にしっかりとした歯ごたえがあり、2日ほど経つと味のうま味が強まります。
カンパチは血合いも美しく、血合いの部分は脂の甘みを感じる味です。カンパチ料理の中でも特に刺身が一番人気で、天然ものだと幼魚であっても脂がのって濃厚なうま味があります。
Twitterの口コミ
おはようございます🐟
息子が一匹の小さなカンパチを取ってきました。朝早くから夜遅くの努力だけど、カンパチを刺身にしたら濃厚な独自の味で美味しかったです🎵
福島県小名浜で大きなサワラが大漁らしいので、息子はまた朝から行きます。若いですねー
Twitterの口コミ
つくった!
高知のカワウソ市場にてお取り寄せしたカンパチだよ
コリコリした歯応えがありつつ、濃厚な味の広がりがつよいのでお茶が合うε=ε=ε=(。・ω・)_旦~~
ミョウガやハスイモも合う。
お醤油はついてきた刺身醤油。
ミョウガ好きになれそう。おいしい
カンパチとブリ・ヒラマサの違いは?
カンパチとブリ、ヒラマサは同じスズキ目アジ科ブリ属の魚です。素人が見ると形や外見もよく似ていて見分けがつきにくいカンパチやブリ、ヒラマサの違いや旬の時期、値段などについて紹介します。
①見た目の違い
カンパチとブリ、ヒラマサはよく似ていますが、それぞれの見た目に特徴や違いがあります。具体的な違いは下記の4点です。
・魚体の形や色
・黄色いライン
・腹びれ
・口の形
カンパチは体色が全体的に少し黄色っぽく、魚体が丸く丸顔で、口の形も丸みを帯びています。頭に漢数字の八の模様があるのが大きな特徴です。ブリの魚体はラグビーボールのような形をしていて、口の形は角ばっています。体にある黄色いラインは胸びれにかからないことが特徴です。
ヒラマサはブリとよく似ている魚体の形をしていますが、ブリとは違って上あごの端の形が丸くなっています。胸びれが長く腹びれが短くなっていることも他の魚とは異なる点です。また体の黄色いラインが鮮やかにはっきりしていることと、黄色いラインが胸びれにかかることが大きな特徴です。