じゃがいものアク抜きは必要?するメリットは?時間・手順などやり方も紹介!

【野菜ソムリエ監修】じゃがいものアク抜きは必要なのでしょうか?レシピなどでよく目にするアク抜きですが、今回は、じゃがいものアク抜きをする理由・メリットや、水にさらす時間などアク抜きの仕方も紹介します。じゃがいものアク抜きをするデメリットも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |野菜ソムリエ なかしま ゆみ
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野菜ソムリエプロ/食育マイスター/冷凍生活アドバイザー/福岡市教育委員会生涯学習講師/農林水産省認定和食文化継承リーダー「第6回野菜ソムリエアワード全国大会...
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野菜ソムリエプロ/食育マイスター/冷凍生活アドバイザー/福岡市教育委員会生涯学習講師/農林水産省認定和食文化継承リーダー「第6回野菜ソムリエアワード全国大会」金賞受賞(日本一)。イベント会社での経験を活かし〈笑いと食で感性豊かな心を育みます〉をキーワードに、講演会・子ども向け農食育体験教室・イベント企画・レクリエーション・企業ブログ・レシピ開発など全国での活動は多岐にわたる。メディア出演も多数。生産者と生活者の架け橋となるよう、縁つなぎ人として活動中。

目次

  1. じゃがいものアク抜きは必要?
  2. じゃがいものアク抜きをする理由・メリットは?
  3. ①見た目が良くなる
  4. ②えぐみ・苦味が収まる
  5. ③焦げにくくなる
  6. 【注意】毒性「ソラニン」が消えるわけではない
  7. じゃがいものアク抜きの仕方は?時間はどれくらい?
  8. 切ったじゃがいもを10分程度水にさらすだけ
  9. じゃがいものアク抜きをするデメリットは?
  10. ①じゃがいもの栄養成分が流出する
  11. ②じゃがいもの食感が変わる
  12. じゃがいものアク抜きをやってみよう

じゃがいものアク抜きは必要?

様々な料理に活用できる万能野菜のじゃがいもは、レシピサイトなどを見てみると、調理の際にアク抜きの指示をされることも多いようです。じゃがいものアク抜きは本当に必要なのでしょうか。アク抜きをすることによる効果や、アク抜きの方法など、じゃがいものアク抜きについて1つずつ説明していきます。

じゃがいものアク抜きをする理由・メリットは?

まずは、じゃがいものアク抜きをする理由や、メリットについて説明します。何となくアク抜きをするのではなく、仕組みをしっかりと理解しておきましょう。

なかしま ゆみ

野菜ソムリエ

豊富に含まれるでんぷん質は、煮崩れの原因となるので、形よく仕上げたいときは水にさらすのが良いでしょう。

①見た目が良くなる

じゃがいもは、カットした状態でしばらく置くと茶色に変色しますが、アク抜きをすることで防ぐことができます。煮物であれば煮汁が染み込むため、じゃがいもの変色はあまり気になりませんが、炒め物などじゃがいもの色味が目立つ料理では、アク抜きをして変色を防ぎましょう。

また、カットしたじゃがいも同士はくっつきますが、これはじゃがいものでんぷんが糊のような状態になることで起きる現象で、アク抜きをすることで改善されます。

②えぐみ・苦味が収まる

じゃがいも独特のえぐみや苦味は、アク抜きをすることで抑えることができます。濃い味付けの料理であればそれほど気になりませんが、じゃがいも本来の味を楽しむ場合は、アク抜きを行ってえぐみや苦味を抑えましょう。

一方で、えぐみや苦味も含めてじゃがいも本来の味として考える方もいます。個人の好みに分かれる部分ですので、人によってはアク抜きをあえて行わないこともあるでしょう。

(*じゃがいもが苦味やえぐみの原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

じゃがいもが苦い原因は?舌のしびれは危険?対処法や見分け方も解説!
じゃがいものえぐみが強い原因は?毒?取り方や食べてしまった時の対処法を紹介!

③焦げにくくなる

でんぷんは熱を加えることで糖分になり、この糖分が焦げ付きの原因となります。そのため、アク抜きをしてでんぷんを取り除くことで、じゃがいもを焦げにくくすることができるでしょう。

【注意】毒性「ソラニン」が消えるわけではない

じゃがいもにはソラニンという毒性がありますが、アク抜きをしてもソラニンが消えるわけではないので注意が必要です。食中毒を防ぐために、じゃがいもの芽や緑色に変色した皮などは取り除きましょう。

(*じゃがいもの皮や芽の毒性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)

じゃがいもの芽の毒性は?どこまで取る?取り方のコツや発芽を防ぐ保存法を紹介!

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