じゃがいものアク抜きは必要?するメリットは?時間・手順などやり方も紹介!
【野菜ソムリエ監修】じゃがいものアク抜きは必要なのでしょうか?レシピなどでよく目にするアク抜きですが、今回は、じゃがいものアク抜きをする理由・メリットや、水にさらす時間などアク抜きの仕方も紹介します。じゃがいものアク抜きをするデメリットも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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じゃがいものアク抜きは必要?
様々な料理に活用できる万能野菜のじゃがいもは、レシピサイトなどを見てみると、調理の際にアク抜きの指示をされることも多いようです。じゃがいものアク抜きは本当に必要なのでしょうか。アク抜きをすることによる効果や、アク抜きの方法など、じゃがいものアク抜きについて1つずつ説明していきます。
じゃがいものアク抜きをする理由・メリットは?
まずは、じゃがいものアク抜きをする理由や、メリットについて説明します。何となくアク抜きをするのではなく、仕組みをしっかりと理解しておきましょう。
なかしま ゆみ
野菜ソムリエ
豊富に含まれるでんぷん質は、煮崩れの原因となるので、形よく仕上げたいときは水にさらすのが良いでしょう。
①見た目が良くなる
じゃがいもは、カットした状態でしばらく置くと茶色に変色しますが、アク抜きをすることで防ぐことができます。煮物であれば煮汁が染み込むため、じゃがいもの変色はあまり気になりませんが、炒め物などじゃがいもの色味が目立つ料理では、アク抜きをして変色を防ぎましょう。
また、カットしたじゃがいも同士はくっつきますが、これはじゃがいものでんぷんが糊のような状態になることで起きる現象で、アク抜きをすることで改善されます。
②えぐみ・苦味が収まる
じゃがいも独特のえぐみや苦味は、アク抜きをすることで抑えることができます。濃い味付けの料理であればそれほど気になりませんが、じゃがいも本来の味を楽しむ場合は、アク抜きを行ってえぐみや苦味を抑えましょう。
一方で、えぐみや苦味も含めてじゃがいも本来の味として考える方もいます。個人の好みに分かれる部分ですので、人によってはアク抜きをあえて行わないこともあるでしょう。
(*じゃがいもが苦味やえぐみの原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③焦げにくくなる
でんぷんは熱を加えることで糖分になり、この糖分が焦げ付きの原因となります。そのため、アク抜きをしてでんぷんを取り除くことで、じゃがいもを焦げにくくすることができるでしょう。
【注意】毒性「ソラニン」が消えるわけではない
じゃがいもにはソラニンという毒性がありますが、アク抜きをしてもソラニンが消えるわけではないので注意が必要です。食中毒を防ぐために、じゃがいもの芽や緑色に変色した皮などは取り除きましょう。
(*じゃがいもの皮や芽の毒性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)