ロマネスコとは?味はまずい?栄養価・旬や食べ方・レシピのおすすめも紹介
【野菜ソムリエ監修】ロマネスコとはどんな野菜か知っていますか?ブロッコリーの1種でしょうか?今回は、ロマネスコの〈旬・産地・味わい・栄養価〉に加えて、切り方・茹で方など下処理の仕方を紹介します。ロマネスコの美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
282mg | 2500mg | 11% |
ロマネスコに含まれるカリウムはミネラルの一種で、体細胞の浸透圧の調整に役立つ栄養素です。カリウムと水分を一緒に摂取すると便秘の改善が期待できるほか、カリウムには筋肉の働きを良くして脂肪の燃焼を助ける効果もあります。
また、カリウムを摂取することで水分と一緒に余分な塩分が排出され、むくみを改善する働きをするのも特徴です。むくみが起きると血流やリンパの流れを悪くなって代謝が低下しますが、カリウムを摂ることでむくみが取れて代謝が良くなり、痩せやすい体になります。(※2)
③食物繊維
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
2.4g | 20g | 12% |
ロマネスコに含まれる食物繊維は、摂取すると腸内で発酵して善玉菌が繁殖しやすい環境を作り、腸内環境を整えて便秘の解消などに効果を発揮します。さらに善玉菌は脂肪の吸収を抑える短鎖脂肪酸を生成するため、食事からの脂肪の吸収が抑えられることでダイエットにも役立ちます。
また、食物繊維には血糖値の上昇を緩やかにするほか血中のコレステロールを下げる働きもあるため、ロマネスコは生活習慣病の予防効果も期待できる野菜です。(※3)
④葉酸
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
52μg | 200μg | 26% |
葉酸は赤血球の生産や代謝を助けるビタミンの一種です。葉酸は核酸やたんぱく質の合成を促進している体の発育に重要な役割をもつ栄養素なので、特に妊婦は積極的に摂取することが推奨されています。また、最近の研究では葉酸とビタミンB12の働きによって、動脈硬化のリスクを下げられる可能性も示唆されています。(※4)
福光佳奈子
野菜ソムリエ
ロマネスコは栄養豊富な野菜です。栄養価は生の状態がもっとも高く、加熱するなら茹でるより蒸す方が栄養を残せます。その理由は、ビタミンCやカリウムは水溶性なので、茹でる際にお湯に栄養が流れ出てしまうからです。
ロマネスコの切り方・茹で方など下処理は?
ごつごつとした突起の多いロマネスコはどのように切ればよいのでしょうか。次は、ロマネスコの洗い方から切り方、茹で方などの下処理方法を紹介します。
ロマネスコの切り方・洗い方
ロマネスコの切り方は以下の通りです。
1.根元の固い部分を切り落とす
2.包丁で切り目を入れて小房に分ける
3.上の方は手で引っ張り小房に分ける
葉がついている場合は先に切り落としましょう。固い下の部分は包丁で切り目を入れて、柔らかい上の部分は手で小房に分けていきます。茎の部分も食べられるので筋が入っている部分をそぎ落としたら一緒に茹でます。なお、ロマネスコはしっかりとした食感がある野菜なので小さめの小房にするのがおすすめです。
また、汚れがついている場合は小房にしてから簡単に水洗いしてください。ただし、ロマネスコは密集した形状のため汚れが入りにくいので、他の野菜ほどしっかり洗わなくても大丈夫です。
ロマネスコの茹で方
ロマネスコの茹で方は以下の通りです。
1.鍋に水を入れ沸騰したら塩を入れる
2.ロマネスコを入れて2分間茹でる
3.ザルに上げ水気をきる
ロマネスコは食感も美味しい野菜なので、食感を残して少し固めに茹でるのがおすすめです。柔らかい食感が好みの方は、上記の時間よりも少し長めに茹でてください。また、茹でるときに少量の塩を入れることで緑色が色鮮やかに茹で上がります。
ロマネスコの美味しい食べ方・レシピ
ロマネスコの美味しい食べ方にはどのようなものがあるのでしょうか。ここではブロッコリーともカリフラワーとも違った、色鮮やかで甘みもあるロマネスコの美味しい食べ方やおすすめのレシピを紹介します。