トマトを漢字で書くと?5種類の表記がある?由来や豆知識なども紹介!
トマトは漢字でどう書くか知っていますか?そこで今回は、トマトの漢字表記<唐柿・蕃茄・小金瓜・赤茄子・珊瑚樹茄子>の由来や呼び方を紹介します。トマトの語源や国別の呼び方などの豆知識も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
赤茄子は明治時代以降、蕃茄と共に日本でよく用いられるようになった漢字表記です。また、トマトの和名としては最も知られているものです。ここでは、赤茄子の由来と読み方を紹介します。
トマトの漢字「赤茄子」の由来
赤茄子と書いて、そのまま「あかなす」と読みます。赤茄子と呼ばれる由来は、トマトがナス科の野菜であることと、その見た目が赤くナスに似ていることにあります。
トマトの漢字⑤【珊瑚樹茄子】
トマトの漢字表記にある珊瑚樹茄子は、なじみが薄い人の方が多いかもしれません。ここでは、珊瑚樹茄子の由来と読み方を紹介します。
トマトの漢字「珊瑚樹茄子」の由来
珊瑚樹茄子はトマトの実がなる際の様子が、常緑高木である珊瑚樹の赤い実がなった時のように見えることが由来とされています。さらにトマトの見た目がナスに似ていたことから、茄子の漢字も加えられたのでしょう。珊瑚樹茄子の読み方は、「さんごじゅなす」です。
(*他の野菜の漢字の読み方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
トマトの語源や国別の呼び方は?【豆知識】
トマトは世界中で食べられていますが、欧米での呼び方は共通なのか、気になる人もいることでしょう。ここでは、トマトと名付けられた由来や国によって異なる呼び方など、様々な豆知識を紹介します。
トマトの語源はナワトル語で「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」
トマトの語源は膨らむ果実を意味するトマトゥルで、元々はナワトル語です。ナワトル語はメキシコ湾近くにあるベラクルス地方に住んでいた、アステカ人が使っていた言葉です。
トマトゥルは本来ホオズキをさしており、それを煮込んで食べる習慣がありました。トマトの形がホオズキに似ていたことから、同じ名前で呼ばれるようになったとされています。
トマトの呼び方は国によって違う
トマトの呼び方は国によって違い、具体例は以下の通りです。
・イタリア:ポモドーロ
・フランス:ポム・ダムール
・イギリス:ラブ・アップル
・ドイツ:トマーテ
イタリアとフランス、イギリスはリンゴを意味する単語を使った名称となっています。これは古来よりヨーロッパでは、希少価値の高い野菜や果物をリンゴと呼んでいた習慣によるものです。一方ドイツは、ナワトル語のトマトゥルに近い呼び方となっています。
トマトの漢字表記は5個もある
今回は、トマトの漢字表記唐柿・蕃茄・小金瓜・赤茄子・珊瑚樹茄子の由来や呼び方を紹介しました。トマトを漢字表記する機会は少ないですが、実は5個もあるとは驚きです。古典を読む時などに見かけることがあるので、探してみるのも面白いかもしれません。