出世魚「ブリ」の名前の変化と順番は?成長過程・地域別に比較して紹介!
出世魚「ブリ」について知っていますか?名前はどうやって変わっていくのでしょうか?今回は、出世魚「ブリ」の出世の順番・成長過程ごとの名前の変化を地域別に紹介します。ブリと似た魚「カンパチ・ヒラマサ」についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
⑤富山県
ブリの富山県での呼び方の変化は、以下の通りです。
・ツバイソ:体長10cm以下の稚魚
・ツバス:体長が10~20cm
・コズクラ:体長が20~30cm
・フクラギ、フクラゲ:体長が30~60cm
・ガンド:体長が60~70cm
・ブリ:体長が70cm以上の成魚
富山県は北陸地方の一部であるものの、前述した北陸地方での呼び名とは異なっており、同じフクラギと呼ぶものでも大きさが違います。しかし、70cmになった時点でブリと呼ぶ点では共通しているようです。
ブリに似た魚「カンパチ・ヒラマサ」との違いは?
ブリに似た魚にカンパチとヒラマサがありますが、これらも出世魚なのでしょうか。ここではブリとカンパチ、ヒラマサの違いについて詳述します。
①カンパチについて
カンパチはブリと同じスズキ目アジ科に分類される、ブリより体長が短い魚です。カンパチの顔をブリと比較すると丸く、体の色も黄色味を帯びています。皮を引いた身の色はカンパチは銀色ですが、ブリはキレイな白色です。
カンパチとブリでは味に大差はありませんが、血合いの劣化スピードに違いがあるので、夏場や持ち帰り用の刺身や寿司にはカンパチが使われるのが一般的です。なお、カンパチもブリと同様に成長に応じて名前が変わる出世魚とされています。
(*カンパチについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
②ヒラマサについて
ブリに似ているヒラマサも、ブリと同じスズキ目アジ科に分類され、見た目はブリとカンパチの中間にあります。ヒラマサの体はブリと比較すると平たく、顔も短めで口元が丸くなっています。またヒラマサは、胸ビレより腹ビレの方が長いので見分けやすいです。
刺身にするとブリの身は赤身を帯びて血合いも濃いですが、ヒラマサの身は淡いピンク色です。ヒラマサの身はブリより締まっており、歯ごたえのある食感で味も上品なため、高級魚として流通しています。ただし、ヒラマサは出世魚ではないので、成長に伴う名称の変更はありません。
(*ブリと似ているヒラマサは出世魚かどうかについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
ブリは成長過程で名前が変わっていく出世魚
今回は、出世魚であるブリの出世の順番・成長過程ごとの名前の変化を地域別に紹介しました。ブリは出世を象徴する縁起物ともされており、日本では正月料理としても食べられています。縁起が良い上に栄養も豊富な魚なので、ぜひ日々の食事でもブリを食べてみてください。