マロニーと春雨・くずきりの違いとは?原料?人気料理レシピなども紹介!
マロニーとは何か知っていますか?マロニーは鍋料理に使うことが多い食材ですが、今回は、マロニーと春雨・くずきりの違いや、名前の由来に加えて、栄養成分・カロリーについても紹介します。マロニーを使った人気料理レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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マロニーとは?
マロニーは鍋の脇役的な存在で、栄養が無さそうなイメージを持たれがちですが、本当のところはどうなのでしょうか。ここではマロニーはどんな食材なのか、名前の由来やその種類、栄養成分やカロリーについて解説します。
「マロニー」の名前の由来
マロニーの名前の由来については、実は製造元であるマロニー株式会社の中でもはっきりとしたことが分かっていません。その事実はマロニーを立ち上げた当時の創業者である吉村義宗だけが知っているとも言われています。一番有力な説は、「まろやかに煮える」ことからマロニーにしたというものですが、これ以外にも説があります。
創業者の吉村義宗は、終戦後にシベリアで抑留生活を送っていましたが、その時にロシア人の気立ての良い娘「マロン」と出会いました。この「マロン」との思い出から名前を思いついたのではないかとも言われているそうです。
マロニーは2種類ある
マロニーには、以下の2種類があります。
・生マロニー
・乾燥マロニー
生マロニーは乾燥麺を戻したものとは異なり、直接原料から製麺されているものです。茹で時間にも差があり、生マロニーは1分程度で茹で上がるのに対して、乾燥マロニーは6分ほどかかります。生マロニーにはもちもちした食感があり、一方の乾燥マロニーはコシのある食感が特徴です。
マロニーの栄養成分・カロリー
カロリー | 糖質 | 1日の摂取カロリーの占める割合 | |
マロニー(100g) | 349kcal | 87g | 16% |
春雨(100g) | 356kcal | 83.4g | 16% |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
※1日の摂取量は成人男性の目安です
マロニーのカロリーや糖質量は上記の通りとなっており、マロニーには以下のような栄養成分も含まれます。
・食物繊維
・カルシウム
・アミラーゼ
マロニーを春雨と比較した場合、そのカロリーや糖質量に大きな差はありませんが、春雨よりやや糖質が多めです。
マロニーに含まれる食物繊維はお腹の調子を整えて便秘を解消してくれる効果が期待でき、カルシウムは歯や骨を作るだけでなく脂肪の燃焼を促進させる効果があります。アミラーゼは炭水化物が吸収される前に分解し、体外へ排出する効果があるので、ダイエット中の食事で白米やうどんをマロニーに置き換えて食べるのも良いでしょう。
マロニーと春雨・くずきりの違いは?代用できる?
マロニーに似ているものとして春雨やくずきりがありますが、どんな違いがあるのでしょうか。ここではそれぞれの違いや、代用ができる食材なのかを説明します。
①原料の違い
マロニーの原料はじゃがいものデンプンとコーンスターチです。対して春雨は、さつまいものデンプンや成長するともやしになる緑豆を原料にしています。くずきりの原料は葛粉(くずこ)で、マメ科のつる性多年草であるクズの根から取れるデンプンです。いずれもデンプンを使っている点では共通しているものの、原料の差による味や食感の違いが生まれます。
(*春雨の原料やくずきりについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
②料理した時の違い
春雨は約700年前に中国から渡ってきた食材ですが、マロニーはマロニー株式会社が1963年に開発した比較的新しい食材です。マロニーは研究を重ね、春雨よりも煮崩れしにくく、かつ味が入りやすいよう試行錯誤を重ねて製造されました。マロニー自体に味はなく、食べ応えや噛み応えは春雨と同じくらいあることから、マロニーは春雨の代用として使えます。
なお、くずきりと比べた場合にはマロニーの方が食べ応えがありますが、くずきりの代用としても使えるでしょう。逆に、春雨やくずきりをマロニーの代用品にすることもできますが、煮崩れのしやすさや歯ごたえの違いなどは理解しておく必要があります。