春雨の原料を種類別に!カロリー・糖質などの比較やビーフンとの違いも紹介!
春雨の原料について知っていますか?何からできているのでしょうか?今回は、春雨の種類別に〈原料・調理法・カロリー・糖質〉など比較して紹介します。春雨やビーフンを使ったレシピや、春雨とビーフンの違いも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
春雨の原料は種類によって違う?

春雨はツルツルとした食感が特徴で、サラダや炒めものなどによく使われている食材です。春雨にはどのような種類があり、何を原料としているのでしょうか。春雨の種類別に原料やカロリー、糖質量について紹介します。
原料がでんぷんなのは共通している
春雨は、産地によって3つの種類に分けられます。緑豆春雨は主に中国で生産されており、国産春雨はその名の通り日本で作られた春雨です。韓国春雨は「タンミョン」と呼ばれ、主に韓国で製造されています。これらの春雨の原料はどれもでんぷんですが、でんぷん質の元となる食材が異なります。
何の食材由来のでんぷんかが異なる
それぞれの春雨の原料となるでんぷんは、以下のような食材に由来しています。
・緑豆春雨:緑豆、えんどう豆
・国産春雨:じゃがいも、さつまいも
・韓国春雨:さつまいも
緑豆春雨は豆のでんぷんから作られているのに対し、国産春雨と韓国春雨はいものでんぷんを原料としています。国産春雨は日本で収穫されたじゃがいもやさつまいものでんぷんを配合して作られており、韓国春雨の原料はさつまいものでんぷんのみです。
原料がでんぷんなのでカロリー・糖質は高め
カロリー | 糖質 | 炭水化物 | |
緑豆春雨 | 356kcal | 83.4g | 87.5g |
国産春雨 | 350kcal | 85.4g | 86.6g |
韓国春雨 | 341kcal | 82.0g | 83.9g |
※乾麺(100g)あたり
※日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記の表は、春雨の種類別にカロリーと糖質量、炭水化物量を表したものです。3種の春雨の中では緑豆春雨のカロリーおよび炭水化物量が最も高く、韓国春雨はカロリー・炭水化物量ともに低いことが分かります。糖質量においては、緑豆春雨よりも国産春雨のほうが高くなっています。
春雨の種類別の調理法は?

春雨は、種類によって性質や食感に違いがあります。それぞれの春雨にはどのような特徴があるのでしょうか。ここからは、各春雨の特徴や最適な調理方法について解説します。
①緑豆春雨
緑豆春雨には、以下のような特徴があります。
・熱に強い
・コシや弾力がある
緑豆春雨は熱に強く煮崩れしにくい性質があり、炒め物や煮物などに適しています。中国では麻婆春雨などで食べられることが多い食材です。コシが強く弾力性のある食感が特徴で、歯ごたえがフカヒレに類似していることから、フカヒレ風の煮物として使われることもあります。
②韓国春雨
韓国春雨の特徴は、以下の通りです。
・熱に強く煮崩れしにくい
・もっちりとした弾力と歯ごたえがある
韓国春雨は緑豆春雨と同じく耐熱性があり、加熱調理後時間が経っても麺が伸びない性質があります。野菜や肉とともに炒めたチャプチェや、鍋物などによく使われています。
③国産春雨
続いて国産春雨の特徴を説明します。
・熱に弱い
・もっちりとした食感がある
・味が染みやすい
国産春雨は、他の2種類の春雨とは違って熱に弱く、加熱すると麺が伸びたり形が崩れやすいのが特徴です。長時間茹でると煮崩れするため、短時間でさっと茹でて調理しましょう。熱に弱い反面、火の通りが早く味もすぐに染みるため、サラダや和え物などに適しています。
春雨とビーフンに違いはあるの?

春雨とビーフンは見た目が似ていますが、両者に違いはあるのでしょうか。春雨とビーフンの原料やカロリー、糖質量を比較しながら、違いを調べてみました。
①ビーフンは原料が米粉のでんぷん
ビーフンは中国の福建省が発祥だと言われており、1950年頃から日本でも食べられるようになりました。ビーフンと春雨の原料はどちらも同じでんぷんですが、でんぷんの元となる食材が異なります。春雨は緑豆やいも類などのでんぷんを原料としている一方で、ビーフンは米粉のでんぷんから作られています。
ビーフンは春雨と同様に、茹でるかぬるま湯に漬けて戻す下準備が必要です。野菜や海老とともに炒め合わせた焼きビーフンとして食べるのが主流ですが、スープに入れたりサラダとして使われることもあります。
(*ビーフンの原料について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②カロリー・糖質の比較
カロリー | 糖質 | 炭水化物 | |
緑豆春雨 | 356kcal | 83.4g | 87.5g |
ビーフン | 377kcal | 79.0g | 79.9g |
※乾麺(100g)あたり
上記の表は、緑豆春雨とビーフンのカロリーと、糖質量および炭水化物量を表したものです。カロリーはビーフンのほうが高い一方で、糖質量と炭水化物量は緑豆春雨のほうが高くなっています。カロリーが気になる人は緑豆春雨を、糖質制限中の人はビーフンを選んで食べると良いでしょう。
春雨やビーフンを使ったレシピのおすすめ
ここからは、春雨やビーフンを使ったおすすめのレシピを紹介します。春雨を使った煮込み料理や、ビーフンを炒めた料理のほか、スープ仕立てのビーフンのレシピなどをピックアップしました。
①緑豆春雨の麻婆春雨
中国の家庭料理として親しまれている麻婆春雨のレシピです。乾燥状態の緑豆春雨をスープで煮込みながら戻すことで、春雨に旨みが染みて美味しく仕上がります。
↓詳しい作り方・手順はこちら↓
②国産春雨のサラダ
茹で戻した国産春雨を調味料で和えたサラダです。きゅうりやハムなどの具を使って彩良く仕上げています。味が染みやすい国産春雨を使えば、調理後すぐに食べても美味しく食べられます。
↓詳しい作り方・手順はこちら↓
③焼きビーフン
ビーフンの定番料理である焼きビーフンのレシピです。たくさんの野菜や肉を使った栄養バランスの良い一皿です。冷蔵庫に余っている野菜を使って具材をアレンジしても良いでしょう。
↓詳しい作り方・手順はこちら↓
④冷や汁ビーフン
茹でたビーフンにツナや薬味を乗せて、冷たいスープをかけた冷や汁風のビーフンです。暑い夏の日や食欲の沸かない日にも食べやすい一品です。
↓詳しいつくり方・手順はこちら↓
春雨を種類別にビーフンと使い分けよう
春雨とビーフンの見た目は似ていますが、原料や性質、食感などが異なります。ビーフンや緑豆春雨、韓国春雨は熱に強く、国産春雨は加熱すると煮崩れしやすい性質があります。ビーフンや春雨の性質をよく知って、春雨とビーフンをうまく使い分けましょう。