ブラックバスは食べると美味しい?臭い?食べ方・調理法や捌き方なども紹介!
ブラックバスは食べることができると知っていますか?臭いと聞きますが本当でしょうか?今回は、ブラックバスを日本ではあまり食べない理由や、美味しいかどうかに加えて、下処理・捌き方や、寄生虫の心配なども紹介します。ブラックバスの食べ方・調理方法の他に、料理レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ブラックバスは食べると美味しい?臭いって本当?

ブラックバスは再放流する魚の印象が強いかもしれませんが、近年は食用のブラックバスを販売しているスーパーもあります。しかし、ブラックバスが臭いことで知られているのも事実です。ここでは、ブラックバスは食べると美味しいのか、臭いのは本当かを説明します。
ブラックバスを日本ではあまり食べない理由
ブラックバスは海外では食用の魚として認知されていますが、日本ではあまり食べられていません。この背景には、日本の生態系を壊す外来種として嫌われていることに加え、淡水魚で臭いがきついことがあげられます。しかし、実はブラックバスは食べられる魚なのです。
ブラックバスはしっかり下処理をすると意外に美味しい
ブラックバスの臭いは、濁った水に生息する淡水魚であることが原因です。しかし、調理前に下処理をしっかりすることでブラックバス特有の臭いが消え、美味しく食べることができます。詳しくは後述しますが、ブラックバスは食べ方にもバリエーションがあります。
Twitterの口コミ
ブラックバスとギギ食べてみました
両方メチャウマで臭みはなし。
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Twitterの口コミ
いただきます♪( ´▽`)今日の晩ご飯は紅焼魚にしたブラックバス2匹🐟とご飯🍚とトマト🍅。上に白髪葱を散らせなくて残念だけど、めっちゃご飯が進みます!黒酢がいい仕事してます!
ブラックバスの下処理の仕方は?

ブラックバスを美味しく食べるうえで、調理前の下処理は欠かせないプロセスです。そして、ブラックバスの下処理には、海魚とは違う配慮が必要となります。ここでは、ブラックバスの下処理の仕方を紹介します。
ブラックバスを捌く前に泥を吐かすことがポイント
ブラックバスは濁った水の中で生息しているため、内臓や鱗、脂肪に臭いが付きやすくなります。しかし、この部分を調理前に取り除けば問題ありません。より美味しく食べるためには、ブラックバスを捌く前に泥を吐かすことがポイントです。
外来種であるブラックバスは、釣ったものを生きたまま自宅に持ち帰るのが法律で禁止されていますので、釣り場にきれいな水を持ち込んで、数時間でも泥抜きをしましょう。このプロセスにより、濁った水の臭いはなくなります。
ブラックバスの捌き方
ブラックバスの捌き方の手順は、以下の通りです。
①ブラックバスの鱗をしっかり落とす
②包丁を胸ビレの後ろに突き立てて中骨を断ち切る
③包丁を腹側に刺し、内臓を傷つけないように切り込みを入れる
④頭をねじりながら、内臓ごと引っ張るイメージで外す
⑤④の片側の背中側から包丁を入れ、中骨まで切り込みを入れる
⑥⑤の腹側から、中骨まで切り込みを入れる
⑦⑥にキッチンハサミを使って、身を切り離す
⑧反対側も⑥⑦の作業をする
⑨⑧を3枚におろす
腹部にある浮袋周辺も臭いが強いので、ブラックバスを揚げ物にする際には肋骨と一緒にすきとります。また焼き魚や煮魚にしたい時には、浮袋周辺を鱗落としで取り除くのがおすすめです。さらに血合い骨を取り除くと、より臭みがなくなります。
ブラックバスの寄生虫の心配は?

ブラックバスを食べるにあたり、もう一つ気をつけるべきなのが寄生虫です。しかし、寄生虫のすべてが人間に害があるわけではありません。ここでは、ブラックバスの寄生虫について心配すべきことを説明します。
ブラックバスは寄生虫のいる可能性が高い
ブラックバスは寄生虫のいる可能性が高く、その種類は以下の通りです。
・日本顎口虫
・横川吸虫
・肝吸虫
中でもよく見られるのが日本顎口虫で、感染すると皮下で動き回り、皮膚に赤く引っ掻いたような、あるいは鞭で打たれたような跡があらわれます。日本顎口虫が脳や眼球に入り込むと、脳障害や失明を引きおこる可能性もあるので注意が必要です。
ブラックバスは刺身で食べない方がいい
寄生虫に感染するリスクを避けるためには、ブラックバスは刺身で食べない方がよいでしょう。ブラックバスにつく寄生虫は熱に弱く、加熱調理することで死滅します。そのため、下処理をしっかりしたうえで焼く、煮る、揚げるなど加熱調理をして食べましょう。
ブラックバスの食べ方・調理方法は?

ブラックバスは、下処理をしっかりすれば美味しいとわかっても、どのような調理方法が適しているのかが疑問な人もいることでしょう。ここでは、ブラックバスの食べ方や調理方法を紹介します。
①焼いて食べる
下処理したブラックバスは、焼いて食べると美味しいです。その際、塩焼きにするのもよいですが、一夜干しにする方が本来の味を楽しめます。また、小麦粉をつけてムニエルにすると、より臭いが気にならなくなります。また、チーズをのせて焼いても美味しく食べられるのでおすすめです。
②揚げて食べる
ブラックバスは白身魚なので揚げても美味しく、天ぷらでもフライでも唐揚げでも楽しめます。天ぷらはタレ、フライはソース、唐揚げは下味によって臭みが消えるので、食べやすくなる調理方法といえます。天ぷらや唐揚げを使って、丼にするのもおすすめです。
ブラックバスを使った料理レシピ
ブラックバスはしっかり下処理をするとクセのない白身魚なので、様々なメニューに活用できます。ここでは、自宅でも作りやすい、ブラックバスを使った料理を5つ紹介します。
①ブラックバスの塩焼き
ブラックバスは鱗と内臓をしっかり取り除けば臭みを感じないので、塩焼きにしても美味しく食べられます。このレシピでは3枚におろしたブラックバスをフライパンで焼いていますが、魚焼きグリルでも美味しく仕上がります。
②ブラックバスの唐揚げ
白身魚であるブラックバスは、唐揚げにしても美味しいです。このレシピでは生姜とにんにくだけでなく、下味に焼肉のタレを加えています。このタレによってブラックバスの臭みが気にならなくなり、子供が喜ぶ味に仕上がります。
③ブラックバスの煮物
ブラックバスは煮物にすると、ふっくらとした身の美味しさを堪能できます。このレシピでは下処理をしたブラックバスを、たっぷりのしょうがとにんにくを入れて煮ています。香りづけに紹興酒を使うことで、味に深みが出るようです。
④ブラックバスのムニエル
ブラックバスは白身魚なので、ムニエルにしても美味しい一品となります。このレシピでは、バターを溶かしたオリーブオイルで焼き、焦げないよう配慮しています。身が淡泊なので、塩コショウを強めにふっておくと美味しく仕上がりそうです。
⑤ブラックバスのチゲ
ブラックバスは、チゲ鍋の材料にも適しています。このレシピでは味噌汁として食べるため、玉ねぎやじゃがいもとにんにくにコチュジャンなどを加えていますが、通常のチゲ鍋の豚肉やニラなどを具材にしても美味しく仕上がります。
ブラックバスを美味しく食べてみよう
今回は、ブラックバスを日本ではあまり食べない理由や、美味しいかどうかに加えて、下処理・捌き方や、寄生虫の心配なども紹介しました。ブラックバスは高たんぱく低カロリーな魚なので、メタボ対策にもおすすめです。下処理と調理方法に配慮して、ブラックバスを美味しく食べましょう。