じゃがいもは野菜?穀物?それとも…?定義による分類の違いを解説!

【管理栄養士監修】じゃがいもは野菜や穀物などどこに分類されるか知っていますか?おかずにも主食にもなる野菜です。今回は、じゃがいもの植物学・食品学上での分類のされ方の違いを紹介します。国が定めた野菜・穀物・芋類の定義を踏まえて紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 伊藤祥子
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管理栄養士乳幼児食指導士。一児の母。病院勤務を経てフリーランスになりました。 育児に奮闘しながらも『料理をもっと好きになる』をテーマに、健康で幸せな「おうちごはん...
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管理栄養士乳幼児食指導士。一児の母。病院勤務を経てフリーランスになりました。 育児に奮闘しながらも『料理をもっと好きになる』をテーマに、健康で幸せな「おうちごはん」を広めるべく、栄養学も学べる料理教室を開催。料理を好きに、心と体が元気になれる情報を分かりやすくお伝えしていきます。

目次

  1. じゃがいもとは?
  2. 茎の部分を食べる食材
  3. 栄養価は炭水化物が多い
  4. じゃがいもは野菜?穀物?それとも…?
  5. 野菜の定義
  6. 穀物の定義
  7. じゃがいもは何に分類される?
  8. 植物学上はナス科に分類される
  9. 食品上は「いも及びでん粉類」に分類される
  10. いも及びでん粉類とは?
  11. 芋類の定義
  12. でん粉類の定義
  13. じゃがいもの分類は曖昧

植物学上はナス科に分類される

じゃがいもの植物学的分類ではナス目ナス科ナス属じゃがいも種という野菜だそうです。なんと、ナスやトマトなどの野菜の仲間なんですね。確かになすの花はじゃがいもの花にそっくりです。

トマトの花と、色は違いますが形がそっくりで、じゃがいもの花をそのまま実になるまで育てると小っちゃいトマトのような実が成るそうです。ただ、じゃがいもの芽と同じで毒性が強いので食べられません。

食品上は「いも及びでん粉類」に分類される

じゃがいもは食品としては「いも及びでん粉類」に含まれ、穀物に準ずる主食となる農産物という扱いだそうです。食品としての分類上は主食になるかどうかが何に分類されるか分かれ目になります。主食になる穀物はエネルギー源のでんぷん質だけでなく他の栄養も含み、最低限これだけ食べれば生きていられる栄養的な内容を備えています。

じゃがいもの場合エネルギー源のでんぷんは多くても、他の栄養素の面で足りないものがあり”穀物に準ずる”といった文言が入るのかもしれません。

伊藤祥子

管理栄養士

じゃがいもの定番メニューとしてポテトサラダがありますが、糖質が多く、またマヨネーズなどで和えているためエネルギーも高い料理です。野菜摂取を目的とする場合にはあまり選ばない方がおすすめです。

いも及びでん粉類とは?

芋類の定義

芋類とは野菜の根や地下茎が養分を蓄え、肥大した組織部分もつ農作物を言います。芋類は消化吸収されエネルギー源となる多糖類であるでんぷんを多く含むのが一般的ですが、消化しにくい多糖類のイヌリンやグルコマンナンを多く含むものもあります。通常玉ねぎなどの鱗茎は芋類に含みません。

でん粉類の定義

でんぷん類とは植物の実、塊茎・塊根部分に含まれるでんぷんを精製したものです。くず粉・米粉・小麦粉・さつまいもでん粉・じゃがいもでん粉・とうもろこしでん粉などが国内原料で作られています。

じゃがいもの分類は曖昧

じゃがいもを野菜と分類するかどうかは、分類する目的によって野菜になったり穀物のようなものになったりします。はっきり決めようがないのかもしれませんね。

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