ポーポーはどんな果物?栄養成分・効能は?味わいや食べ方・レシピのおすすめまで紹介!
【管理栄養士監修】ポーポーという果物を知っていますか?沖縄お菓子の「ポーポー」とは別物です。今回は、ポーポーの〈味わい・風味〉など特徴や、栄養成分・効能などを紹介します。ポーポーの美味しい食べ方や人気レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ポーポーとは?どんな果物?
日本には様々な果物が流通していますが、ポーポーを見たことがない人は案外多いかもしれません。ポーポーの見た目から、味を想像するのも難しいでしょう。ここでは、ポーポーとはどんな果物なのかについて説明します。
ポーポーの生態・特徴
ポーポーは南アメリカが原産の果物で、落葉性の果樹の実をさします。日本には明治時代に伝わったとされ、寒さに強いことからブームになった時期もある果樹です。しかし、完熟したポーポーの実は1週間程度しか持たないこともあり、1940年代以降は栽培する家庭が少なくなりました。
ポーポーの果樹は春には紫の花が咲き、秋になると黄色またはオレンジ色の実をつけます。ポーポーの実は楕円形で、アケビによく似ているといわれているようです。日本では島根県箕郷町で栽培されており、オーバーリースやサンフラワー、ペンシルバニアゴールデン、ミッチェルなどの品種があります。
ポーポーの味わい・風味は?まずいの?
ポーポーの実は完熟すると甘みが強くなり、食感がクリーミーに変化します。そのため、森のカスタードクリームとも呼ばれているようです。食べた時の食感は熟した柿に似てねっとりとした舌触りで、香りは南国のフルーツを思わせます。
Twitterの口コミ
会社の人からポーポーという実をいただきました😊
初めて食べました😋
カスタードクリームのような食感、味は🍌と🍎とマンゴー???
分からなくなってきた💦
説明できません🤣
Twitterの口コミ
#おひるーな
ポポー(ポーポー)は、バナナとリンゴを併せたような独特な香りと味で「カスタードアップル」とも呼ばれる珍しい果樹です。1果は200g程で、寒さと病気に強く、青森から九州まで幅広く栽培できる果樹です。
ポーポーの栄養成分・効能は?
ポーポーの実は様々な栄養成分を含んでいます。その栄養成分による効果や効能が得られることも、ポーポーを食べることを勧める理由の一つです。ここではポーポーに含まれている栄養成分と、その効果や効能について紹介します。
①ビタミンC
ポーポーには豊富なビタミンCが含まれています。そのため、ビタミンCの抗酸化作用の働きによりアンチエイジング効果が期待できます。ビタミンCには肌を紫外線から守る効果もあるので、しわやしみを防止する働きを担ってくれます。また、カルシウムと一緒に摂取すると、骨を丈夫にする働きもあるのでおすすめです。
合わせて、ビタミンCは免疫力を高めてくれる効能でも知られています。これらのことから、美肌にも健康にもよい効果があると考えられます。(※1)
②カリウム
ポーポーにはカリウムも豊富に含まれています。カリウムを摂取することで血圧を下げる効能を得られ、高血圧予防効果があります。また、体内の余分なナトリウムを排出する働きもになっているため、むくみ防止によるダイエット効果も期待できそうです。(※2)
③マグネシウム
ポーポーにはミネラルであるマグネシウムも豊富です。マグネシウムの摂取は、骨や歯を形成し健康に維持する効能を得ることができます。さらに体内のアルコールを分解を助ける働きもあります。マグネシウムは過剰摂取しても身体に悪影響が及ばないので、集中力や平常心を保つうえで積極的に摂りたい栄養成分です。
小林花菜
管理栄養士
マグネシウムはアルコールの利尿作用により体外に排泄されてしまいます。お酒を飲む人はより意識してマグネシウムを摂取するといいです。。納豆や豆腐などにも含まれますので、おつまみとして上手に取り入れましょう。
ポーポーの美味しい食べ方は?
ポーポーは熟した食べ頃の時期が短いので、食べるタイミングを間違わないことが大事です。ここでは、食べ頃のポーポーの見分け方とおすすめの食べ方、食べる際の注意点を紹介します。
ポーポーの食べ頃の見分け方
ポーポーが食べ頃かどうかを見分けるポイントは、以下の通りです。
・香りが強くなっている
・実を軽く押さえると弾力を感じる
・実を押さえると少し凹む
上記のような特徴が表れたら食べ頃なので、すぐに食べることをおすすめします。ちなみに新鮮なポーポーを選びたい時は、実に傷がなくふっくらしているものを選びましょう。表面に黒いしみがついていても、傷がなければ問題ありません。
ポーポーの食べ方のおすすめ
ポーポーは、生のままスプーンで食べるのがおすすめです。包丁やナイフで2つに割って、種を取り除いてそのままスプーンで食べると、片付けも簡単に済みます。皮をむいてから食べやすい大きさに切り分けても、問題ありません。
またポーポーの実をミキサーにかけてから、ピューレやスムージーに使っても美味しく食べられます。ポーポーのピューレを冷凍すると、シャーベット感覚で食べられるのでおすすめです。
ポーポーでアレルギー症状がでる人がいるので注意
果物アレルギーを持っている人は、ポーポーを食べて症状が出ることがあるので注意が必要です。ポーポーを食べた時に口腔内や唇、舌が腫れたり、かゆみが出たり、喉にイガイガした感覚がある場合、アレルギーの可能性が高いです。
花粉症の人は果物アレルギーを発症しやすいといわれているので、ポーポーもいきなり大量に食べるのではなく、一口食べて問題ないかどうかを確かめることをおすすめします。(※4)
ポーポーの人気レシピ
ポーポーは保存期間が短いですが、加工しておくと長く楽しむことができます。ここでは、ポーポーを美味しく食べられる人気メニューを3つ紹介します。
①ポーポーのアイスクリーム
種を取り除いたポーポーとグラニュー糖、生クリームをフードプロセッサーで混ぜ、冷凍庫で凍らせるシンプルなメニューです。1時間ごとにスプーンで混ぜることで、空気が練り込まれて口触りがよくなります。
小林花菜
管理栄養士
カロリーが気になる場合は、果実をそのまま冷凍してもおいしく食べられます。さらに半解凍したポポーにはちみつを少量かけると満足感が得られます。
②ポーポーのジャム
旬のポーポーがたくさんある時に作ってほしいメニューで、グラニュー糖とレモン汁があれば美味しくできます。煮詰める前にジューサーやフードプロセッサーで滑らかにしておくと、口当たりが柔らかく仕上がります。
③ポーポーのプリン
森のカスタードクリームといわれるポーポーを使えば、グラニュー糖の量が少ないヘルシーなプリンが作れます。ポーポーをマッシャーで潰し、生クリームと合わせるだけでも、くちどけのよいプリンになるのでおすすめです。
ポーポーを食べてみよう
今回はポーポーの味わい・風味など特徴や、栄養成分・効能などを紹介しました。ポーポーは食べ頃の時期が短い果物ではありますが、日本原産のものにはない味や食感が楽しめます。栄養価も高いので、機会があればぜひポーポーを食べてみましょう。