桃が硬い原因は「品種」か「未熟」!美味しい食べ方をそれぞれ紹介!
【清野ファーム監修】硬い桃って美味しく食べられるのでしょうか?実は桃の硬さには、完熟度だけではなく、「品種」も関係ありました。今回は、硬い桃の代表品種から、硬い原因が〈品種・未熟〉か別に美味しい食べ方を紹介します。硬い桃の日持ち期間・保存方法についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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桃が硬い…食べられる?
スーパーで桃を買って、いざ食べようとすると硬くて熟しきっていないように感じることがありますが、このような硬い桃は食べられるのでしょうか。ここでは、桃が硬い原因や硬い桃の特徴・見分け方について解説します。
桃の硬さには「完熟度」と「品種」が関係している
桃は未熟なものは硬くて熟成が進むと柔らかく甘くなっていくイメージがある果物です。未熟なまま収穫された桃が硬いのは当然ですが、実は完熟していても収穫してすぐの桃は品種に限らず硬いのが一般的です。収穫後に常温で保存しておくと追熟されてやわらかくなる品種と、収穫した時点ですでに完熟していて硬いままの品種があります。
未熟で硬い桃は、追熟させた方が良いので常温で保存して様子を見ておきます。完熟している桃は、品種によって美味しいと感じられる硬さが違うため、必要に応じて追熟するのがおすすめです。
硬い桃の特徴・見分け方
硬い桃の特徴を知っておくと硬い桃を見分けることができるようになりますが、ひとつ目の特徴は硬い桃が出回るシーズンです。桃は7月上旬から9月上旬に収穫される果物ですが、シーズンの初めの頃に出回るのが柔らかい桃で8月下旬以降の残暑の頃に出回るのが硬い桃です。
また、品種では「白桃系」の品種が硬い桃で、柔らかい桃は「白鳳系」になります。硬い桃は果肉が白く比較的大玉であること、柔らかい桃は皮が赤みがかっているものが多いことも特徴の違いと言えるでしょう。残暑の頃に、果肉が白くて形が大きい桃が店頭に並んでいれば、それは硬い桃である可能性が高いです。
清野慶明
清野ファーム
生産農家それぞれ収穫するタイミングが異なります。その為同じ品種の桃でも「硬い・柔らかい」が異なることがあります。生産農家には直販している農家もあるので、直接注文してみるのもオススメですよ。
硬い桃の代表品種は?
桃は全国各地で栽培されていて多くの品種があり、硬い桃や柔らかい桃の品種も多数あります。ここでは、硬い桃の代表的な品種を紹介します。
①おどろき
・旬:8月下旬
・名産地:山形、長野
数ある種類の桃の中でもひときわ硬い品種がこの「おどろき」で、「おどろくほど硬い桃」が名前の由来になっているほどです。食感は柿やりんごに近く、果汁はほとんどありません。追熟しても柔らかくなることはなく、日持ちしやすいという特徴があります。
②川中島白桃(かわなかじまはくとう)
・旬:8月〜9月上旬
・名産地:長野、山梨、山形
川中島白桃の特徴は甘みが強くて酸味が少ないことです。やや硬めの食感でしっかりとした歯応えがあり、硬い桃が好きな人の中でも人気が高い品種です。日持ちもするため、贈り物にしても喜ばれます。
③あかつき
・旬:8月上旬〜8月中旬
・名産地:福島、長野、山梨
お盆前後に最盛期を迎えるあかつきは、果肉に適度な硬さがあり果汁をたっぷり含んでいて、甘みが強く酸味が少ないのが特徴です。桃の産地である福島県で誕生した品種ですが現在は全国的に栽培されており、川中島白桃と並んで人気の高い品種の一つです。
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実は清野ファームのあかつきは硬くありません。甘味が最高の状態になった頃合いを見計らって収穫するのもあり、お客様のお手元に届いたタイミングでは、甘味たっぷりで、かつ、食べやすい柔らかさになっているのが特徴なんです。