むつはどんな魚？種類別の味・旬など特徴は？美味しい食べ方・レシピのおすすめも紹介！

赤むつは別の呼び方でのどくろと呼ばれており、本むつや黒むつと同様に高価な値段で取引されています。体長は大きくて40cm程度で、赤みを帯びた体色と「のどくろ」の名前が表している通り、喉の奥が真っ黒なことが特徴です。しかし喉の黒いことが大衆にいい印象を与えなかったため、高級魚であるむつの名前を使い赤むつと呼ばれるようになったそうです。

赤むつは刺身が絶品と言われており、白く濁った身は脂が多く旨みを感じることができます。赤むつは時期によっても脂ののりに差が無いため、一年中美味しく食べることができるようです。なお、赤むつはムツ科ではなくスズキ科に属する魚で、以下のような料理に合います。

・刺身
・塩焼き
・煮付け

ばらむつは大トロ以上とも言われ、釣り人や漁師の間では知られている幻の深海魚です。ばらむつは市場には滅多に出回ることがないため食べたことない人も多いかもしれませんが、大トロを超えるほど脂の多い身が特徴です。ばらむつは刺身で食べることがおすすめと言われ、脂が多く臭みがないため美味しく食べることができます。

しかし、ばらむつの脂は人間が消化することができないため一度に多く食べるとお腹を下してしまうこともあるようです。そのため、ばらむつの刺身を大量に食べることは控えましょう。なお、ばらむつもムツ科には属さずクロタチカマス科に属しており、以下の料理に合います。

・刺身
・唐揚げ
・西京焼き

むつの種類別の旬・産地は下記の通りです。

・本むつ：旬は12～3月で高知県や徳島県、長崎県、伊豆諸島が主な産地
・黒むつ：旬は11～1月で東京都や静岡県が主な産地
・赤むつ：旬は7～10月で石川県が主な産地

代表的な3種類のむつの旬と産地を紹介しました。むつは種類によって産地や旬の時期が全く異なるため、季節や産地によって食べるむつの種類を変えることで美味しいむつを堪能することができます。むつの産地を覚えておけば、旅行などで訪れた際に、旬のむつを存分に堪能できるでしょう。

むつの捌き方のポイントは下記の通りです。

①表面のうろこを全て剥がす
②胸ヒレからエラを沿うように切り込みをいれ頭を切り離す
③腹に切り込みをいれ内臓を取り除く
④背中側の頭部から尾びれにかけて切り込みをいれる
⑤尾びれから背骨を沿うように包丁をいれて身を切り離す
⑥腹骨は包丁ですくうようにして切り離し、血合い骨はピンセットを使用しで取り除く
⑦食べやすい大きさにカットしたら完成

むつの刺身を食べる際には鮮度のいいむつを選ぶ必要があります。むつの鮮度を見極めるときは、目が黒く澄んでいてエラが赤いものを選びましょう。全体的に艶があり身に張りがあるのも、鮮度のいいむつの証です。むつの身は、崩れやすくデリケートなため時間が経つとすぐに鮮度が落ちるため、できる限り時間をかけずに下処理してください。

むつの下処理にはいくつかの注意点があります。むつには鋭く上部な歯が生えているため、口に指を入れると指ケガする可能性があるため注意してください。むつの種類によってはエラに棘が付いている場合もあるためエラの周りを処理する際は気を付けましょう。