玉ねぎを水にさらす理由は?辛味抜き?栄養が逃げないさらし方・時間など解説!
【野菜ソムリエ監修】玉ねぎを水にさらす理由を知っていますか?理由を知らずに習慣化している人もいるようです。今回は、玉ねぎを水にさらすと栄養素はなくなるのかや、正しい水へのさらし方・時間も紹介します。新玉ねぎは水にさらす必要があるのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
玉ねぎを水にさらす理由とは?
料理のレシピを見ていて、玉ねぎを水にさらすとの記述を見た経験がある人は多いことでしょう。玉ねぎを水にさらすのには、実はいくつか理由があります。ここでは、なぜ玉ねぎを水にさらすのかについて説明します。
①玉ねぎの辛さが緩和される
玉ねぎを水にさらす理由は、水にさらすことで辛さが緩和されるからです。玉ねぎにはアリシンと呼ばれる辛み成分が含まれていますが、アリシンは水溶性なので水にさらすと水に溶けて抜けていきます。そのため、玉ねぎの辛さが苦手な人は、水にさらして使用することで食べやすくなるでしょう。
また玉ねぎを水にさらすと辛味だけでなく、特有の臭みやえぐみも抜けて、玉ねぎが本来持っている甘みを感じやすくなります。
②食感が良くなる
玉ねぎは水にさらすことでシャキッとするため、食感が良くなることもメリットです。
③変色を防止できる
スライスした玉ねぎは時間が経つと茶色く変色してしまうことがありますが、水にさらすことでこの変色を防ぐことができます。一度変色してしまうと洗っても色は落ちなくなってしまうので、変色する前に水にさらしておくことで、見た目の良さを保つことができるでしょう。
④アリシンの過剰摂取による腹痛など症状を防げる
玉ねぎに含まれる辛味成分であるアリシンは、強い殺菌作用をもっています。そのため、過剰に生食することで胃腸が強い刺激を受け、腹痛を起こす危険があるようです。アリシンは水溶性なので、水にさらすことでそのリスクを下げられます。
(*玉ねぎを食べ過ぎた時の症状について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
玉ねぎを水にさらすと栄養素はなくなる?
玉ねぎに含まれている水溶性の栄養素は、アリシンだけではありません。そのため、水にさらすと栄養素が逃げるのでよくないとの説もあります。ここでは、玉ねぎを水にさらすと栄養がなくなるのかについて説明します。
玉ねぎの水溶性の栄養素は水に流出する
玉ねぎに含まれている水溶性の栄養素には、以下のものがあります。
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンB6
・カリウム
上記の栄養素は水溶性なので、長時間水にさらすことで溶け出てしまう可能性が高いです。玉ねぎは血液をサラサラにすることで知られていますが、その役割を果たすシクロアリインも水溶性なので、水にさらす際には注意が必要です。
(*玉ねぎの栄養素や効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)