コーン油の特徴とは?危険って本当?効果・効能や使い方なども紹介!
コーン油とはどんな特徴の油か知っていますか?今回は、コーン油が危険・健康や体に悪いと言われる理由について紹介します。コーン油を適量とった時の効果・効能や、〈揚げ物・化粧品〉などへの使い方・用途も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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コーン油とは?どんな特徴の油?
家庭用サラダ油には様々な種類がありますが、コーン油もその一つです。ここでは業務用揚げ油としても多用されている、コーン油が持つ特徴について説明します。
コーン油の原料と作り方
コーン油とはとうもろこし由来の植物油で、その胚芽を原料としています。とうもろこしの粒は胚乳と果皮、胚芽の3つに分類されますが、他の種子と違いそれほど多くの油を含んでいません。しかし豊富なでんぷんが含まれているため、コーンスターチの原料となっています。
とうもろこしからコーンスターチを製造する際に、他の部位より油が多く含まれている胚芽が残りますが、これを加工・分類して作られるたものがコーン油です。とうもろこしは作付面積が大きい野菜なので、大量のコーン油を製造することが可能なのです。
コーン油の製造方法には「低温圧搾製法(コールドプレス)」と呼ばれる、水蒸気を胚芽に充てることで低温で圧力をかけて抽出する方法の他、高温で加熱するまたは薬品を使って圧搾する方法があります。
コーン油の味わい・風味
日本で市販されているサラダ油は9種類あり、中でも代表的なのが菜種油や大豆油、ひまわり油です。コーン油はその他のサラダ油と比べると、香ばしい独特の香りがあります。クセのない風味なので、揚げ物や炒め物にもおすすめです。
Twitterの口コミ
昼に作った牡蠣のオイル漬けを使ったペペロンチーノが美味しかった。前に使ったオリーブオイル漬けよりもコーン油の方が風味が良い
コーン油が危険・健康や体に悪いと言われる理由
とうもろこしの胚芽が原料であることを考えると、コーン油は健康によさそうなイメージがありますが、その危険性が指摘されているのも事実です。ここではコーン油が危険、あるいは健康や体に悪いと言われる理由を説明します。
①リノール酸の含有量が多い
1つめは、リノール酸の含有量が多いことです。リノール酸は必須脂肪酸の一つであり、体の成長に欠かせませんが、人間の体内で作ることができず、食物から摂取しなければなりません。しかしリノール酸は不飽和脂肪酸のため、酸化しやすい特徴を持ち、その摂取は健康によくないのです。
またリノール酸の過剰摂取によち、アレルギー症状が悪化する症例が数多く報告されています。中でも、ダニ抗原誘発性アトピー性皮膚炎を悪化させるケースが見られ、危険とされています。
②遺伝子組み換えのとうもろこしを原料に使っていることがある
2つめはコーン油の原料として、遺伝子組み換えをしたとうもろこしの胚芽を、原料に使っている可能性を否定できないことです。日本が海外から輸入しているとうもろこしの中には、遺伝子組み替えを行っているものが少なくありませんが、その安全性が立証されているわけではないのです。
日本で市販されているコーン油に対して、遺伝子組み換えをしたとうもろこしの胚芽を使用しているかどうか、表示義務は課されていません。そのため、コーン油の安全性が確立されているとは断言できず、危険視されているのです。
③トランス脂肪酸を含んでいる可能性がある
3つめは、コーン油がトランス脂肪酸を含んでいる可能性があることです。コーン油の作り方で触れましたが、とうもろこしの胚芽を高温で加熱する、あるいは薬剤を用いて油を圧搾して製造する場合、トランス脂肪酸が発生することがわかっています。
トランス脂肪酸はオメガ6系脂肪酸に含まれているものですが、過剰摂取することで生活習慣病を発症する確率が上がるといわれているのです。オメガ6系脂肪酸は摂取が必要なものではあるものの、トランス脂肪酸の摂取目安は1日に必要とする総エネルギー量の1%以内が目安です。
コーン油はマーガリンやショートニングなどにも使われているので、知らず知らずのうちに過剰摂取してしまうことがあります。その結果、体内で悪玉コレステロールが増加し、動脈硬化などを引き起こす原因となるケースが報告されており、人体に有害であるとみなされています。
(*サラダ油の危険性について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)