和洋中の意味と分類の由来は?作法・マナーの違いも比較して紹介!
和洋中(わようちゅう)はどんな意味の言葉か知っていますか?今回は、和洋中の指す「和食」「中華」「洋食」についてそれぞれ〈コースの順序・マナー〉など違いを紹介します。和洋中でどれが人気なのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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和洋中(わようちゅう)とは?どんな意味?
普段、何気なく使っている和洋中という言葉ですが、どんな意味か知っていますか。ここでは、和洋中の意味や分類の由来のほか、和洋中折衷という言葉の意味を解説します。
和洋中は「和食」「洋食」「中華」を意味する言葉
和洋中は、その名の通り和食、洋食、中華を意味しており、それぞれ以下のような国の料理を指します。
①和食(日本)
②洋食(ヨーロッパ諸国、アメリカ、オーストラリアなど)
③中華(中国)
和食は日本ならではの食文化で、いわゆる日本料理が該当します。洋食は、高級なフルコースのイメージがあるフレンチやイタリアンの発祥であるフランスやイタリアのほか、カジュアルなハンバーガーなどを食べる習慣があるアメリカがポピュラーです。また、植民地時代にイギリスの食文化が流入したオーストラリアも含まれます。
一方、中華は中国が発祥の中国料理のみを表し、中華料理に近いイメージを持たれがちな韓国料理や台湾料理は含みません。
和洋中の分類の由来
江戸時代頃、貿易や留学を通して今の中国である「清国」や西洋のポルトガルやオランダと交流があり、日本に少しずつ外国の食文化が流入し始めました。そこで日本人の中には日本を表す「和」、日本以外の東洋の国をまとめて「中」、遠い国から太平洋を越えてくる白色人種の国は「洋」であるという大まかな認識が生まれ始めます。
鎖国が終わると、諸外国との交流が深まってその実態がより鮮明になり、和洋中の違いが明確になっていきました。その頃、中国から多くの留学生が来日し、中華料理が伝えられ次第に発展していきます。時代と共にこうした様々な出来事が重なり、和洋中という料理の分類が確立されたと考えられます。
「和洋中折衷」の意味
「和洋折衷」という四字熟語を知っている人は多いかもしれませんが、そこに「中」が加わった「和洋中折衷」という言葉を知っている人は少ないのではないでしょうか。折衷とは、2つ以上のものや考えをバランスよく取り合わせてより良いものを生みだすことです。
つまり、料理で言うと「和洋中折衷」とは和洋中をバランスよく取り合わせて、より美味しい料理を考案するという意味になります。
和食・洋食・中華の違いを紹介!
和食、洋食、中華の違いは味付けや材料以外にも様々な要素があります。ここからは、和食、洋食、中華のコース料理の概要やマナーなどの基礎知識を紹介します。大切な場面で役立てられるよう、大まかな内容を頭に入れておくと安心です。
和食料理の基礎知識
基本的な和食料理の種類は数十種類にもなりますが、伝統的な料理は以下のようなものがあります。
①懐石料理
②おせち料理
③精進料理
④本膳料理
懐石料理はお茶事の前に食べる軽食のことです。一方おせち料理はお正月の定番料理で、精進料理は、仏教の考え方に沿った料理で魚や肉を使用しません。本膳料理は食事に儀式的な意味合いがあり、1人ずつお膳を使って提供される料理を言います。
(*精進料理について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
コースの順序
和食のコース料理としてポピュラーな懐石料理のコースは、先付け・吸物・向付け・焼物・煮物・揚げ物・蒸し物・ご飯もの・甘味の順に提供されます。一品ずつ運ばれる旬の食材をふんだんに使った料理を落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと頂きます。