和洋中の意味と分類の由来は?作法・マナーの違いも比較して紹介!
和洋中(わようちゅう)はどんな意味の言葉か知っていますか?今回は、和洋中の指す「和食」「中華」「洋食」についてそれぞれ〈コースの順序・マナー〉など違いを紹介します。和洋中でどれが人気なのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
懐石料理を食べに行くと和室へ案内されることがあるので、その際は神聖なものとされている畳のヘリや襖の敷居を踏まないように歩くことが大切です。また、こぼさないようにと掌を受け皿代わりに使うのはマナー違反になるので気を付けましょう。
懐石料理と会席料理
懐石料理と会席料理は現在では混同されやすいですが、2つの違いはご飯ものと汁物が提供されるタイミングで、懐石料理は食事と合わせて出されます。一方、会席料理では飲酒をするため食事の最後に提供されることが多いです。
(*懐石料理と会席料理の違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。)
中華料理の基礎知識
日本でも馴染みの深い中華料理は以下の4種類です。
①上海料理
②広東料理
③北京料理
④四川料理
広大な中国は地域によって話す言葉も、食文化も多種多様です。海に近い上海地域では海鮮をよく食べ、四川など寒い地域では体温を上げるために辛い味付けが多く使われます。他に日本人も食べやすい優しい味付けの広東料理や宮廷料理がルーツの北京料理があります。
コースの順序
中華料理のコースは様々ありますが、だいたいは前菜・タンと呼ばれるスープ・主菜・主食・点心の順に提供されます。それぞれ、数種類出てくるのが一般的で、日本ではおかずとされている春巻きや中華まんじゅう、シュウマイは、中華ではデザートの点心として出てくることがほとんどです。
マナー・作法
円卓の場合は、主賓と言われる1番目上の客が手を付けてから円卓を時計回りにゆっくり回します。自分の番が来たら菜箸で取り皿に分け、残さないことがマナーとして大切です。中華料理のコースは味が異なるものが次々に出てくるので、その都度取り皿を交換することはマナー違反になりません。
洋食料理の基礎知識
よく知られている洋食料理の定番は、西洋料理とも呼ばれる以下の2種類です。
①イタリア料理
②フランス料理
フランス料理は世界3大料理の一つで、イタリア料理はフランス料理の起源とも言われています。どちらもアラカルトというメニューを選べるタイプと、料理が決まっているフルコースがあります。なお、日本の3大洋食の1つのカレーはインドではなく英国から伝わった料理です。
コースの順序
イタリア料理のフルコースは突き出し・前菜・パスタ・肉料理か魚料理のメイン・チーズ・デザート・コーヒーです。一方、フランス料理のフルコースは突き出し・前菜・パン・スープ・魚料理・ソルベなどの口直し・肉料理・チーズ・デザート・小菓子付きのコーヒーまたは紅茶で、イタリア料理に比べると品数も量も多くなっています。
マナー・作法
共通するフルコースのマナーとしてはカラトリーは外側から使い、食事の途中はハの字に置き、食べ終わったら揃えて端に寄せることがあります。また、食べる時やカトラリーを使う際に音を立てないように注意することもマナーの一つです。
パンを含めて各料理は一口大にちぎったり、切ったりしてから食べましょう。料理のシェアや、器の交換はマナー違反とされています。
(*コース料理について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)