グリーントマトとは?完熟しても緑色?味わい・食感など特徴や食べ方のおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】グリーントマトというトマトを知っていますか?今回は、グリーントマトの〈味わい・食感・栄養価・収穫時期〉など特徴や、〈エバーグリーントマト〉など品種も紹介します。グリーントマトの食べ方や〈ピクルス・フライ〉などレシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
表皮が美しいエメラルドグリーンのミニトマトの一種で、1粒が10~15g程度となっています。8~10度もの糖度があり、マスカットに似たすっきりとした甘みが特徴の品種です。トマトの酸味が苦手な人でも食べやすく、生で食べるのがおすすめです。
④ミドリちゃん
薄緑色が美しいミニトマトで、1粒15g程度を食べやすい大きさに成長します。グリーントマトの中でも甘味と酸味のバランスが絶妙で、色が美しいことからサラダなどに入れる、あるいはピクルスにするなどして、料理の彩りとして多用される品種です。
⑤グリーンチェリー
表皮が黄緑色になる品種で熟すとより黄色が強くなり、大きさは一般的な赤いミニトマトと変わりません。果肉も柔らかめで甘味が強く、ジューシーな味わいです。生食だけでなくピクルスに用いられることも多く、お弁当の彩りや箸休めとしてもおすすめの品種です。
グリーントマトの旬の時期や栄養価は?
赤いトマトは夏の野菜というイメージがありますが、グリーントマトはどうなのか、気になる人もいることでしょう。また赤いトマトと栄養価がどう違うのかも、気になるところです。ここではグリーントマトの旬の時期や、その栄養価について説明します。
グリーントマトの旬・収穫時期
赤いトマトの収穫時期は7~10月で、夏に市場に出回ることが多く、これはグリーントマトも同様です。トマトの原産は1日の寒暖差が激しいアンデス地方なので、冬にハウスで栽培され春から初夏にかけて販売されるものが一番生育状況が似た環境で育ったトマトとされています。中でも昼夜の寒暖差が激しく乾燥しやすい3月は、グリーントマトも含めて最適な生育環境となります。
日中に十分に日光を浴びることで糖度も増すため、春から初夏にかけてがトマトの旬で、これはグリーントマトも同様です。
(*トマトの旬の時期について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
グリーントマトの栄養価・効能
グリーントマトはミニトマトも含めて、以下のような栄養成分が含まれています。
・ビタミンB6
・ビタミンC
・カリウム
・食物繊維
ビタミンB6には神経機能を正常に維持するほか、タンパク質を代謝させる働きがあります。また、脂質の代謝を助ける作用もあり体内に余分な脂肪がたまるのを防ぐ働きもあるので、疲労回復やダイエットなどに効果があるのです。ビタミンCはコラーゲンや、エネルギーを産生するうえで欠かせないカルニチンを生成する働きを担うため、美肌やアンチエイジング効果が期待できます。
カリウムは体内にある余分なナトリウムと結合し、体外に排出する働きがあるので、むくみ解消によるダイエット効果につながります。また水溶性並びに不溶性の食物繊維が含まれているだけでなく、水分も豊富なので便秘解消や腸内環境を整える効果も期待できるのです。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
トマトと聞いて思い出す代表的な栄養素は「リコピン」ですが、赤く完熟していくことで増える成分のためグリーントマトには含まれていません。その代わり微量ですが「トマチン」「トマチジン」という成分が含まれており、体によい働きもありますが、毒性もあるため食べ過ぎには注意しましょう。