高級魚「ホウボウ」とは?値段・味わいの特徴は?美味しい食べ方も紹介!
ホウボウはどんな魚か知っていますか?今回は、ホウボウの旬の時期・季節や、値段・味わいなど特徴にくわえ、刺身用の捌き方なども紹介します。寄生虫の注意点や、刺身・塩焼きなど食べ方のおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
高級魚であるホウボウは1kgあたり約4000円の高い値段で取引されており、近年では少しずつ値段が上がってきています。活け締めにされたホウボウや1kg以上の大きいサイズは、鳴き袋と呼ばれる浮袋の利用価値が出るため、値段が上がる傾向にある魚です。
一方浮袋が小さく珍味などとして利用価値がない程度のサイズのホウボウはスーパーで刺身が数百円で売られており、干物は一尾200~500円ほどで購入できます。
ホウボウの刺身用の捌き方|寄生虫に注意?
ホウボウは高級魚であるものの、サイズによっては比較的入手しやすくなるので、新鮮なものが手に入ったらぜひ自宅で捌いてみましょう。ここではホウボウの刺身用の捌き方と、気を付けるべき寄生虫について詳しく解説します。
ホウボウの刺身用の捌き方
ホウボウの刺身用の捌き方は以下の通りです。
①包丁で鱗を引く
②胸ビレと腹ビレが頭側につくように斜めに包丁を入れ中骨を切る
③裏返して同様に斜めに包丁を入れて頭を切り離す
④尻から包丁を入れ頭と内臓を一緒に取り除く
⑤頭側から背骨に沿って包丁を入れ片身を切り離す
⑥反対側も同じように包丁を滑らせるようにして身を切り離す
⑦腹骨を切り落とす
⑧皮と身の間に包丁を入れ皮を取り除く
⑨骨抜きで中骨を取り食べやすい大きさに切る
ホウボウは鋭い背ビレや大きな胸ビレがあるので、ケガをしないよう事前にハサミで切っておきましょう。またホウボウの鱗は細かく、市販の鱗取りではうまく取れないことが多いので包丁を使うと取りやすいです。刺身をきれいに盛り付けるコツは、切った角を揃えて幅を均等にすることです。
(*ホウボウの刺身について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ホウボウを捌く際の寄生虫の対処法
ホウボウに寄生している可能性が高いのは以下の二種類です。
①アニサキス
②フィロメトラ
アニキサスは半透明の細い糸のような外見で体長は2~3cmあるので目視でも発見できます。ホウボウを捌いて刺身で食べる際はよく見ながら処理をし、スーパーで買った刺身も絶対安全とは限らないので確認することをおすすめします。アニキサスは70度以上の加熱か48時間以上の冷凍で死滅するので、心配な人は生食する前に冷凍しておきましょう。
アニキサスの食中毒は急性アニキサス症と呼ばれ、アニキサスが人体に寄生しようと胃や腸に穴をあけるため激しい腹痛・嘔吐などが見られます。通常3日程度で症状は治まりますが、病院でアニサキスを取り除いてもらうとすぐに症状がよくなるので、アニサキス症が疑われる場合は医療機関を受診するのがおすすめです。
一方、フィロメトラは細いミミズのような外見をした体長1cm~2cmの寄生虫で、魚の卵巣に寄生しています。人間に寄生することはなく食べても無害と言われていますが、寄生された魚に対する影響は分かっていません。寄生虫を調理中に発見したときは、まな板や手に寄生虫の卵が付いてしまっている可能性があるのでよく洗うようにして下さい。
(*アニサキスの見つけ方について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
ホウボウの美味しい食べ方は?刺身が一番?
高級魚のホウボウは可食部が少ないものの旨みがあり、アラ・肝・浮袋まで珍重されています。ここではホウボウの美味しい食べ方やレシピを紹介するのでぜひ参考にしてみて下さい。
①ホウボウの生刺身
新鮮なホウボウが手に入った時は刺身で食べるのがおすすめです。美味しい刺身に仕上げるコツは骨をしっかり取り除き、身を薄造りにすることで、お好みでポン酢でも美味しく食べられます。