かぼちゃのカビは取り除けば食べれる?白・緑・黒で種類別の危険性を解説!
【管理栄養士監修】かぼちゃに生えるカビは白・緑・黒の3種類ですが、カビを取り除けば食べても問題ないのでしょうか?今回は、かぼちゃに生えたカビは食べられるのかの画像での見分け方や、カビを生やさない保存方法のおすすめを紹介します。カビを間違って食べた場合の対処法も紹介するので、参考にしてください。
目次
- かぼちゃにカビが生える理由とは?
- かぼちゃは水分・糖分が豊富でカビが繁殖しやすい
- かぼちゃに生えるカビの種類
- ①緑色のカビ
- ②白色のカビ
- ③黒色のカビ
- かぼちゃにカビが生えても取り除けば食べて大丈夫?
- 白い色・緑色のカビは取り除いても食べるのは危険
- 黒カビは周りごと深く切り落とせば食べられる場合がある
- かぼちゃのカビ以外の食べるのを避けるべき特徴は?
- ①実が柔らかい・ぬめりがある
- ②加熱すると臭い
- ③カットしたら糸を引いている
- ④酸っぱい味がする
- かぼちゃの表面が白くてもカビではない場合も?
- カット表面の白い膜はデンプン
- かぼちゃのカビを間違えて食べた場合の対処法
- かぼちゃを日持ちさせる保存方法は?
- ①丸ごとかぼちゃの保存方法・期間
- ②カットかぼちゃの保存方法・期間
- ③加熱処理したかぼちゃの保存方法・期間
- かぼちゃでカビが生えてたら食べるのは避けよう
白い色・緑色のカビは取り除いても食べるのは危険
かぼちゃに白や緑色のカビが生えてしまった場合は、注意が必要です。カビが生えても取り除けば食べられるという考えが一般的だったときもありましたが、現在では白や緑色のカビが生えたら食べない方が良いとされています。
カビが存在しているのは表面の見える部分だけでなく、根を張っていますし胞子を飛ばしている可能性もあります。これらのカビには有毒性があり、人体に悪影響を及ぼす可能性があるので危険です。カビ自体は加熱で殺菌されますが、カビ毒は熱では殺菌できませんので、白・緑色のカビを見かけたら処分するのが無難です。
黒カビは周りごと深く切り落とせば食べられる場合がある
少し黒カビが生えた状態なら、カビの部分とその周りを切り落としましょう。黒カビは根が深いので、深く切り落とす様にするのが重要です。ただ、繁殖した黒カビは加熱することで殺菌できますが、完全に殺菌できいない可能性が高く、おすすめはしません。
また、黒カビが広範囲に生えている場合には食べるのはやめましょう。見た目が悪いだけでなく、かぼちゃが腐っていたりほかの菌が付着している可能性があるからです。
釜野菜帆
管理栄養士
カビは吐き気や腹痛などの中毒以外にも、大量に取ることでアレルギーの原因にもなってしまうので出来るだけカビの生えてしまったものは食べないようにしましょう。
かぼちゃのカビ以外の食べるのを避けるべき特徴は?
かぼちゃにカビが生えたときは食べないほうが良いと紹介しましたが、そのほかにも食べるのをやめたほうが良い場合があります。注意したい特徴を紹介するので、これらの状態になったかぼちゃには注意しましょう。
①実が柔らかい・ぬめりがある
かぼちゃの実をさわったとき、柔らかかったりぬめりを感じる場合があります。実が柔らかいのは、かぼちゃが腐っている証なので食べるのは避けたほうが良いでしょう。ぬめりも腐ったときにでてくるものなので、こちらも見極めるポイントとして覚えておくと良いです。
②加熱すると臭い
かぼちゃから変な臭いがする場合もあります。これはクリスタル現象と呼ばれるもので、畑で高温や乾燥にさらされることで現れるものです。クリスタル現象は皮と身との間にある糖質が白く変色しますが、安全性に問題はありません。
しかし、クリスタル現象が出たかぼちゃを調理すると、薬品やカビの臭いが発生します。味も落ちてしまうので、食べるのはおすすめしません。
③カットしたら糸を引いている
生の状態のかぼちゃでも、傷んでしまうと糸を引いている場合があります。包丁でカットしたときに糸を引いている様なら、食べるのはやめておきましょう。しばらく保存しておいたかぼちゃの煮物が糸を引く場合もありますが、こちらも同様です。
④酸っぱい味がする
実際にかぼちゃを食べてみて、酸っぱい味がした場合も食べるのは避けた方が良いです。かぼちゃは甘みが特徴の野菜であり、酸味を感じた場合は腐っています。少し時間が経ったかぼちゃを使用する時、腐っているかどうか心配な場合には一度に使用せず、小さくカットした物で様子を見るという方法もあります。
(*かぼちゃが腐って食べられない状況について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
かぼちゃの表面が白くてもカビではない場合も?
かぼちゃに白カビが生えたら食べない方が良いですが、かぼちゃの表面が白くてもカビではない場合もあります。どのような状態ならば食べられるのでしょうか?