白キクラゲとは?栄養価や美容・肌への効能は?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】白キクラゲとはどんなきのこか知っていますか?黒キクラゲと違いはあるのでしょうか?今回は、白キクラゲの栄養価や美容・むくみへの効果・効能を紹介します。白キクラゲの戻し方や食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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白キクラゲとは?どんな食材?
白くてコリコリした食感の白キクラゲは中華料理によく使われる食材ですが、どのような特徴があるのでしょうか。白キクラゲの種類や栄養のほか健康への効能、おすすめのレシピなどを紹介します。
白キクラゲの種類
白キクラゲは以下の2種類に分けられます。
・シロキクラゲ
・アラゲキクラゲ
どちらのキクラゲも見た目が白いので、白キクラゲとして流通していますが、実際には違う種類のきのこです。シロキクラゲのほうは「銀耳」とも呼ばれ、中華料理の高級食材として扱われています。シロキクラゲは、特に豆花などの台湾スイーツをはじめとするデザートに用いられることが多いです。
一方、アラゲキクラゲは黒いキクラゲと同じ品種のきのこで、食感や味わいも一般的なキクラゲによく似ています。食べるとコリコリしていて、肉厚で耳たぶのようなひらひらした形のきのこです。
白キクラゲ(シロキクラゲ)は漢方として使われていた歴史も
白キクラゲのうち、シロキクラゲは古くから中国で使われていた食材で、滋養に良いとされて漢方にも用いられてきました。中医学の考え方では、シロキクラゲは「肺」を潤す食材とされ、咳を抑えたり肌にハリを与えたりといった効能がある古くから珍重されてきたきのこです。
白キクラゲ(アラゲキクラゲ)は黒いアラゲキクラゲの変異種
白キクラゲのもう一つの種類であるアラゲキクラゲは、前述した通りスーパーの中華食材コーナーなどで見かけることの多い、黒いキクラゲと同じ品種のきのこです。シロキクラゲはシロキクラゲ科シロキクラゲ属に分類されますが、アラゲキクラゲはキクラゲ科キクラゲ属に分類される黒いアラゲキクラゲの突然変異種となります。
黒いアラゲキクラゲの突然変異は約10000分の1の確率で起こり、白い色のアラゲキクラゲは栄養価や味わいもシロキクラゲとは違います。
白キクラゲの栄養価・効能は?美容効果あり?
白キクラゲは2種類あることがわかりましたが、それぞれの白キクラゲにはどのような栄養が含まれているのでしょうか。ここでは、白キクラゲとアラゲキクラゲの栄養価や効能を紹介します。
シロキクラゲの栄養価・効能
カロリー | 170kcal |
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食物繊維 | 68.7g |
ビタミンD | 15.0μg |
カルシウム | 240mg |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています
シロキクラゲはアラゲキクラゲよりもカロリーが低く、水溶性食物繊維が豊富です。水溶性食物繊維は胃の中で水分を吸収して膨らみ、満腹感をもたらすのでダイエットに効果が期待できます。さらに、肌や粘膜の機能を正常に保つのを助けるビタミンB2が豊富に含まれているところも特徴です。ビタミンB2は美肌に欠かせないビタミンで、美容に効果的な栄養素です。(※1、2、3、4)
アラゲキクラゲの栄養価・効能
カロリー | 184kcal |
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食物繊維 | 79.5g |
ビタミンD | 130μg |
カルシウム | 82mg |
アラゲキクラゲには不溶性食物繊維が多く含まれているほか、ビタミンDが豊富です。不溶性食物繊維は体内で水分を吸収し、便の量を増やすので便秘の改善に効能があります。胃の中で膨らむことで満腹感も得られるので、食事量を減らすのにも効果的で、シロキクラゲと同じようにダイエットにもよい効能をもたらすでしょう。
また、ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨を強くする効能があります。ほかにも花粉症などのアレルギー症状の緩和が期待されています。アラゲキクラゲには、ほかにも体内の水分調節にかかわる効能があるカリウムが豊富です。余計な水分の排泄をサポートするので、むくみの改善にも役立つでしょう。(※5、6)
藤田彩実
管理栄養士
白キクラゲのカルシウム含有量はきのこの中ではトップクラス。カルシウムは強い歯や骨を作るだけでなく、筋肉の収縮や神経を安定させる働きもあります。