いちごの品種「とよのか」の特徴とは?糖度・名前の由来など特徴を紹介!

とよのか(豊の香)を知っていますか?どんないちごの品種でしょうか?今回は、とよのかの原産地や味わい・糖度・香りなど特徴や、さちのか・あまおうとの違いを比較して紹介します。とよのかのおすすめの食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。

(このページにはPRリンクが含まれています)

目次

  1. とよのか(豊の香)はどんないちご?特徴は?
  2. とよのかは福岡が原産地のいちご
  3. とよのかの名前の由来と味・糖度や香りの特徴
  4. 「とよのか」にはやわらかく加工しやすい特徴も
  5. 「とよのか」と「さちのか」「あまおう」との違いは?
  6. 「さちのか」「あまおう」は「とよのか」の後世種
  7. とよのか・あまおう・さちのかの味や風味を比較!
  8. とよのかのおすすめの食べ方は?
  9. ①そのまま食べる
  10. ②練乳をかける
  11. ③イチゴミルクにする
  12. とよのかを味わってみよう

とよのか(豊の香)はどんないちご?特徴は?

いちごには様々な品種がありますが、その1つであるとよのか(豊の香)とはどのようないちごなのでしょうか。ここではとよのかのルーツや糖度、香りの特徴などについて紹介します。

とよのかは福岡が原産地のいちご

とよのかは福岡県久留米市が原産のいちごで、「ひみこ」と「はるのか」の交配種です。品種登録されたのは1984年で、当時のいちごの中では群を抜いて味が良く、収穫量の多さと輸送性の高さから瞬く間に九州各地で生産されるようになりました。

当時は福岡県を中心に生産されていましたが、その後とよのかを親品種として別の品種と交配させて生まれた「さがほのか」や「あまおう」の登場により徐々に生産量は減少し、現在の産地は熊本県が中心となっています。

(*いちごの品種について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

いちごの品種・種類20選!甘い・糖度が高い順にランキングで紹介!

とよのかの名前の由来と味・糖度や香りの特徴

とよのかという名前は「豊の香」をひらがな表記したものです。「とよ」は明治時代の九州の藩名「豊前」「豊州」から取り、「のか」は交配種である「はるのか」から由来しています。

九州地方は現在沖縄県を含めて8県ですが、1871年(明治4年)の廃藩置県までは9つの藩で構成されていました。福岡県東部と大分県北部は「豊前」、その他大分県は「豊後」、この2つを合わせて「豊州」と呼ばれていたことから「豊」という漢字は福岡県に縁があることが分かります。

とよのかの糖度は12~15度程度と高く、それと同時に酸度も高いことが特徴です。甘味と酸味を同時に味わうことができるため、香りに奥行きがある品種です。

Twitterの口コミ

ところが最近、暫くぶりにとよのかを発見し思わず買ったんだけど、味覚てのはすごいねぇ。ああこの味だったってのを、一口食べると思い出すのよね。ずっと食べてなかったとしても。
ほんのり酸味があって瑞々しくていちごらしい味のとよのか、私は大好き。廃らないでいて欲しい。
#とよのか #苺

「とよのか」にはやわらかく加工しやすい特徴も

とよのかは果汁が多く、歯を使わなくても崩せるほど果肉が柔らかい品種です。また、成熟した果実は種が果肉に食い込むため表面に凸凹があり、見栄えに難のあるものができやすいため、贈答品に不向きであることも特徴です。粒の大きさは揃いにくいですが、香りがよく加工性に優れているため潰して使うジャムなどに重宝されます。

「とよのか」と「さちのか」「あまおう」との違いは?

ここまではとよのかの原産地や名前の由来、果肉や香りの特徴について説明しましたが、「さちのか」や「あまおう」とはどのような違いがあるのでしょうか。ここではこの2つの品種の特徴や味の違いについて説明します。

「さちのか」「あまおう」は「とよのか」の後世種

スーパーなどでよく目にする「さちのか」や「あまおう」はいちごの世代交代が進んだことによって生まれた品種で、さちのかは2000年、あまおうは2005年に品種登録されたとよのかの後世種です。

さちのかは「とよのか」と「アイベリー」を親にもつ品種で、とよのかの香り高さとアイベリー果実の大きさを両立させたいちごです。あまおうは、とよのかとてるのかを掛け合わせた久留米53号と、女峰、とよのか、さちのかを掛け合わせた久留米49号を親に持ちます。

なお、「あまおう」という名前は「あ」かい、「ま」るい、「お」おきい、「う」まいの頭文字が由来になっています。

とよのか・あまおう・さちのかの味や風味を比較!

とよのかを親に持つあまおう、さちのかですが、味や風味にはそれぞれ特徴があります。

【とよのか】
・糖度12~15%
・酸度0.65~0.7%
・香りが強い
・果汁が多く柔らかい
・甘みと酸味が強い


【あまおう】
・糖度9.9%
・酸度0.74%
・粒が大きい
・果汁が多い
・甘みが強く濃厚


【さちのか】
・糖度13~14%
・酸度0.6%
・酸味が特徴
・甘酸のバランスがいい
・果実が硬く保存性に優れている


とよのかはいちごの最高傑作と言われた時期があったように、香りの強さと甘みと酸味が調和していることが特徴です。食感が柔らかくジューシーで食べやすい反面、傷みやすく保存性に劣るという難点があります。

あまおうはその名の通り甘味が強いことが特徴で、小さな子供から大人まで人気の品種です。一粒20gを超える丸くて大きなフォルムが特徴で、果肉はハリがあって硬めのため食べ応えがあります。控えめな酸味とのバランスがいいため、甘さをより濃厚に感じることができます。

甘さに焦点があたることが多いいちごですが、さちのかは酸味に特徴を持った珍しい品種で、この独特の甘さのバランスに虜になる人が多く根強い人気を誇っている品種です。また、ビタミンCの含有量も他のいちごより多く含まれていることから、栄養面でも優れたいちごです。果実が硬く丈夫なため保存性が高く、スイーツの飾り付けにも向いています。

とよのかのおすすめの食べ方は?

関連する記事