びわの収穫時期はいつ?食べごろの見分け方を食べ方・レシピのおすすめと紹介!
びわの収穫時期を知っていますか?全国的に違いはあるのでしょうか?栽培方法による違いも気になるところです。今回は、びわの収穫時期や食べごろの特徴・見分け方を紹介します。びわを美味しく食べるレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
びわ(枇杷・ビワ)の収穫が盛んな地域は?

鮮やかなオレンジ色をしていて丸みのある果実が食欲をそそるびわの実は、旬の季節になるとスーパーで店頭に多く並んだり、近くの庭や畑で立派に育っているのを見かけます。びわの収穫が盛んな地域はどこなのでしょうか。
びわの名産地は長崎県・千葉県
びわの原産地は中国南西部で、江戸時代に中国の商人が長崎に持ち込んだことが、日本でびわが広がるきっかけになりました。現在でも長崎県のびわの生産量は多く、トップを誇ります。長崎県で生産されるびわの品種は総称で長崎びわと呼ばれ全国的に有名で、千葉県で栽培される房州びわという品種も名産品として高い人気があります。
びわの収穫時期は?栽培方法で違う?

びわは旬の季節だけ店頭や近隣の庭や畑で多く見かけますが、びわの収穫時期はいつなのでしょうか。また、地域や品種、栽培方法で収穫時期に違いはあるのでしょうか。ここではびわの収穫時期や、栽培方法による収穫時期の違いについて紹介します。
びわの収穫時期は5月〜6月
びわは5月〜6月に最盛期を迎え、全国的にほとんどの品種のびわがこの時期に収穫されます。果物の中ではこの時期に収穫時期を迎えるものは多くないため貴重な存在です。びわの品種で有名な長崎県産の「茂木びわ」や千葉県産の「房州びわ」もこの時期に収穫されます。露地栽培のびわの旬の季節は、初夏と言えるでしょう。
(*びわの旬の時期について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
びわがハウス栽培されると収穫時期は2月〜4月
びわの栽培は露地栽培が主流ですが、産地ではハウス栽培も積極的に取り入れています。ハウス栽培の場合の収穫時期は主に2月〜4月と露地栽培よりも早くなります。例えば、長崎県生まれの早稲品種である「長崎早稲」などは1月頃から収穫が始まり、食感や味にも定評がある品種です。
びわはハウス栽培の収穫時期が過ぎると露地栽培の収穫時期を迎えるため、冬から初夏の頃までびわの美味しさが楽しめることになります。
びわの食べごろの特徴・見分け方は?

びわは2〜6月に収穫時期を迎え、この期間には店頭でもびわが多く販売されているのを見かけることがあるでしょう。上品な甘みとジューシーな食感が美味しいびわですが、食べごろのびわはどのように見分ければよいでしょうか。
①皮の色が鮮やかなオレンジ色である

新鮮なびわは、皮の色が鮮やかなオレンジ色をしています。全体的に色合いが均一で、茶色く変色している部分がないものを選びましょう。時々産毛で白っぽく見えることがありますが、皮そのものの色づきをしっかり見極めてください。
②ヘタがしっかりしている

ヘタがきれいでしっかりとついているものは、新鮮なびわである証拠です。ヘタが黒ずんでいたり新鮮さがない場合は、果実の鮮度も落ちている可能性が高いので、ヘタがしっかりしているものを選びましょう。
③皮に張りがあり産毛がある

新鮮なびわは、皮に張りがあり産毛が密生しているという特徴があります。産毛が落ちてしまっているものは収穫から日が経ってしまっている可能性があり、産毛の有無はびわの鮮度を見分ける目安になります。びわを購入する場合は、皮の張りと産毛の有無を確認するようにしてください。
びわを美味しく食べるコツは?

上品な甘みと独特の風味が魅力的なびわですが、特に露地栽培のものは、初夏の頃にしか食べられない貴重な果物です。そんな貴重なびわを美味しく食べるコツはあるのでしょうか。ここでは、びわを美味しく食べるためのポイントを紹介します。
①冷蔵庫で保存しない
びわは温暖な地域で育つ果物であり、低温保存に向かないため冷蔵庫では保存しない方がいいでしょう。また、冷やすことで味や風味が損なわれてしまうこともあり、常温で保存することをおすすめします。また、びわは日持ちがしないため、室内の冷暗所で保存し早めに食べ切ってください。
(*びわの保存方法について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
②食べきれない場合は加工する
食べ切れないほど多くのびわがある場合は、加工処理をして保存しましょう。加工処理の例を、以下に示すので参考にしてください。
・コンポート
・ジャム
・びわ酒
上記のような加工品にすると、びわを長期間保存することが可能です。コンポートはそのまま食べたり、お菓子の材料にも適しています。ジャムはパンに乗せたりヨーグルトに混ぜたり手軽に口にすることができ、びわ酒は疲労回復や咳止め、美肌を作るのにも効果的です。
びわのレシピのおすすめを紹介!
新鮮なびわが手に入ったら、そのまま皮を剥いて食べるのも美味しい食べ方ですが、少しアレンジを加えると食べる楽しみが広がります。ここでは、びわを使ったおすすめレシピを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
①びわのコンポート
びわは日持ちしないので、1回で食べ切れない量がある場合は、砂糖・水・レモンで作ったシロップに皮を剥いたびわを漬けてコンポートにしましょう。甘みが増し、子どもにも食べやすい味になります。コンポートにしたびわはタルトやケーキの具材としても活用できます。
②びわジャム
びわジャムはパンやヨーグルトと一緒に食べたり、お菓子に混ぜ混んだりと幅広く活用できます。作り方もシンプルなので、たくさん作って瓶に入れて保存しておくと重宝します。酸味が強い味をお好みの場合は、レモンの分量を増やしてください。
③びわ酒
びわ酒の作り方もとても簡単で、ヘタを取ったびわを氷砂糖とホワイトリカーに漬け込むだけです。びわは栄養価が高く、健康への有効成分も含まれており、びわ酒の健康や美容への効果が期待できます。独特の風味や甘みがあり、果実酒の中でも人気が高いです。
びわを美味しく味わってみよう
びわは長崎県や千葉県の名産品で、2月から6月が最盛期になります。日持ちはしにくいですが、加工して長期保存することもでき、そのまま食べたり料理に活用できます。新鮮なびわを見分けるポイントを参考にして、旬の季節にはぜひ美味しいびわを味わってください。