八幡いもとは?山梨の伝統野菜?旬の時期や食べ方・レシピのおすすめも紹介!
里芋の品種「八幡いも」を知っていますか?山梨の伝統野菜の一つになっている品種です。今回は、「八幡いも」の〈味わい・食感・見た目〉など特徴や、旬・収穫時期や産地なども紹介します。「八幡いも」の食べ方・レシピや通販商品のおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
八幡いもの特徴は?どんな里芋の品種?
日本の一部の地域では、八幡いもと呼ばれる品種の里芋が栽培されていますが、八幡いもとはどのような特徴をもつ里芋なのでしょうか。八幡いもの正体や味および食感のほか、値段や価格について解説します。
八幡いもは山梨の伝統野菜である里芋
八幡いもとは里芋の品種名のことを指し、江戸時代から山梨県で生産されている伝統野菜のひとつです。八幡いもの名前は、主な産地である山梨県の甲斐八幡地区の名に由来しています。八幡いもは漢字で八幡芋と表記しますが、新潟県で生産されている八幡芋と呼ばれる品種の里芋と区別するために、やはたいもの名前で商標登録されています。
八幡いもは認知度が低い野菜ですが、山梨県甲斐市の特産「やはたいも」は、どんな種類のイモ?といった内容のご当地クイズに出題されるほど山梨県ではよく知られた存在です。八幡いもは化学肥料や農薬を削減して栽培されていることから、山梨県の甲斐のこだわり環境農産物にも認証されています。
八幡いもの粘り成分に豊富に含まれるムチンと呼ばれる栄養素は、胃腸の粘膜を保護したりたんぱく質の消化を促したりするほか、コレステロール値を低下させる効能などがあります。
八幡いもの味わい・食感の特徴
八幡いもは一般的な里芋よりも粘りが強く、柔らかい食感でなめらかな口当たりが特徴です。果肉は白い色をしていて繊維のきめが細かく、見た目が美しいことから料亭などの料理にも使われています。
八幡いもは粘り気のある食感に加えてほのかな甘みをもつため、山梨県の郷土料理であるほうとうやのっぺい汁などの汁物の具材によく合う野菜です。八幡いも料理のなかでも人気なのが皮つきのまま茹でて作るきぬかつぎと呼ばれる料理で、塩や醤油をつけて食べると八幡いもの素材の旨みを味わうことができます。
Twitterの口コミ
今日は、八幡いもと剣先イカの煮物。八幡いも、はじめて食したけど、ねばりがつよくてほっこりして美味しい!
イカは剣先にかぎるぜ。
八幡いもの値段・価格
生産地周辺の直売所やスーパーなどで販売されている八幡いもの値段は、一袋8個入りで200円前後です。スーパーで売られている一般的な里芋は一袋200円から300円ほどの値段なので、八幡いもの値段は普通の里芋と同じくらいです。
八幡いもは通販でも購入することができ、通販ではLサイズで2kgの容量の八幡いもが約2000円の値段で売られています。ただし、同じ内容量でも八幡いものサイズが大きい商品は値段が高くなります。八幡いもをスーパーで入手できない場合は、通販を利用して購入してもよいでしょう。
(*里芋の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
八幡いもの旬・収穫時期や産地は?
八幡いもはどのような地域で生産されており、収穫時期や旬の時期はいつごろなのでしょうか。八幡いもの産地や収穫時期、旬の季節を紹介します。
八幡いもの産地
八幡いもは、山梨県の甲斐市西八幡地区のみで生産されている希少な野菜です。八幡いもは山梨県のブランド野菜として商標登録されているため、この地区で栽培された里芋のみが八幡いもとして流通しています。八幡いもを収穫した後は数年もの間畑を休ませなければならないため、八幡いもの生産量は極めて少なく市場に出回ることはほとんどありません。
かつて八幡地区では度重なる河川の氾濫によって畑に伏流水が浸水し、作物の生育に適した土壌が堆積しました。この土壌が里芋の生育環境に適していたため、八幡地区において八幡いもの栽培が盛んになったと言われています。
八幡いもの旬・収穫時期は9月〜12月ごろ
里芋の収穫時期や旬の季節は品種によって異なるためスーパーでは一年中里芋が流通していますが、ほとんどの品種の里芋は秋から冬が旬となり最も美味しくなります。八幡いもも一般的な里芋と同じく9月から12月ごろに収穫され、この時期に旬を迎えます。
八幡いもの美味しい食べ方・レシピは?
八幡いもは定番の汁物や煮物のほか、炊き込みご飯の具材などに使っても美味しくいただけます。ここからは、八幡いもを使ったおすすめのレシピを4品紹介します。