里芋の種類と特徴は?味・大きさなど違いある?食べ方のおすすめなども紹介!
【野菜ソムリエ監修】里芋の種類について知っていますか?今回は、<石川早生・土垂・セレベス>などの里芋の種類や旬の時期・産地や味・見た目などの特徴も画像とともに紹介します。里芋の種類別の食べ方のおすすめやレシピも紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
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里芋の種類は?
里芋の売り場を眺めていると、色々な形や大きさをした里芋が並んでいることに気付くことがあるかもしれません。里芋には200種以上もの品種があるほか、部位によってもその名称が異なります。ここでは、部位別の名称や長芋・山芋との違いについて解説します。
里芋の部位別の名前
里芋は、その部位や用途によって以下のような名称で呼ばれています。
・種芋
・親芋
・子芋
・孫芋
・葉柄(ようへい)
里芋は、種芋を土の中に植えて栽培されます。種芋は親芋と同義語で、成長するにつれて親芋を中心として子芋が育ち、さらに子芋の周りには孫芋が育っていきます。里芋はこのように親・子・孫と次々と育っていくことから、子孫繁栄の象徴としても親しまれている野菜です。ほか、日本では葉柄と呼ばれる、種芋から伸びる茎の部分を食べる習慣もあります。
(*里芋の親芋について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
里芋と長芋・山芋は違う品種?
里芋の売り場には、長芋や山芋も一緒に陳列されていることが多いですが、これらの中で里芋だけは品種が異なります。長芋は山芋の一種で、自然薯や大和芋なども山芋に分類される芋類です。生物学的にも、里芋はサトイモ科サトイモ属、山芋・長芋はヤマノイモ科ヤマノイモ属に属する全く違う植物です。
採れる場所も里芋と山芋で異なり、里芋は「里」で、山芋は「山」で取れることがその名称の由来となっています。里芋と山芋・長芋は見た目も異なり、里芋が丸みを帯びた形をしているのに対し、山芋や長芋は細長い形状をしています。また、いずれも粘り気を持つ点では共通していますが、山芋・長芋が生食できるのに対して里芋は生食することはできません。
里芋の親芋&子芋を食べる品種
里芋の品種には、種芋として植えた親芋と、親芋から派生して成長した子芋を両方食べる品種があります。品種によって見た目や味・向いている料理が異なるので、品種の違いを押さえておきましょう。
①八つ頭(やつがしら)
・旬の時期:12月中旬~3月
・産地:千葉県・茨城県
・重さ:500g~1.5kg
八つ頭は、関西地方のおせち料理に良く使用される里芋です。その重さは、大きい物では1kgを超えるほど大きく、親芋と子芋が明確に分かれていないのが特徴です。里芋の中では粘り気が少ない品種で、加熱調理するとほくほくとした食感に仕上がります。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
流通量が少なく、里芋としては高価な八つ頭。末広がりの「八」と子孫繁栄や人の「頭」になるようにと、縁起物として関西地方でおせち料理によく使われています。
②海老芋
・旬の時期:11月~1月
・産地:静岡県・大阪府
・重さ:200g~300g
海老芋は、唐芋(とうのいも)や京芋とも呼ばれている品種です。京都の伝統野菜としても人気の高い品種で、食感はきめが細かくねっとりとしています。煮崩れしにくいため、煮物づくりにも向いているのが特徴です。