高倉大根とは?夜干さない理由は?旬の時期・産地など特徴や食べ方・レシピも紹介!
大根の品種「高倉大根」を知っていますか?生産者が1人しかいない幻のブランド品種です。今回は、「高倉大根」の〈味わい・食感・見た目〉など特徴や旬・収穫時期や産地に加え、夜干さない理由も紹介します。〈漬物〉など「高倉大根」の食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
高倉大根は8月下旬ごろから9月上旬ごろまでに種がまかれ、11月下旬から12月上旬ごろに収穫されます。一般的な大根は10月下旬から12月上旬が収穫時期なので、やや収穫が遅めに始まるのが特徴です。高倉大根が最も美味しくなる旬の時期は収穫時期の冬ごろで、一般的な大根と同じ冬野菜に分類されます。
高倉大根は夜干さない理由は?
高倉大根は収穫した後に干してから出荷されますが、干す時間帯は昼間だけに限定されています。高倉大根を夜に干さないのはなぜなのでしょうか。
寒さで凍るのを防ぐため
高倉大根を夜干さないのは、寒さで凍るのを防ぐためです。高倉大根は収穫された後に、葉に近い上部と先端の下部を切り落としてからパイプハウス内に干されます。7本から8本ごとに高倉大根をビニール製の紐で縛りすだれ状にして5日から一週間程度吊るし、大根が飴色に変色して柔らかくなったころが出荷の目安です。
高倉大根は朝方干されて夕方には下ろし、紐で縛られたままの状態で布団の上で寝かされ、翌朝再度干されます。冬場の昼間だけ高倉大根を干すことで、旨みや甘みが凝縮されて美味しくなると言われています。夜に大根同士を重ねて寝かせるのも寒さによって凍るのを防ぐ目的があり、さらにこうすることで芯までしなやかになって風味が増すためです。
高倉大根の食べ方や料理レシピのおすすめを紹介!
高倉大根は、生で漬物として食べるだけでなく炒め物や煮物など様々な料理に活用することができます。ここからは、高倉大根のおすすめの食べ方を紹介します。
①高倉大根のたくあん
スライスした大根を調味料とともに密閉式の保存袋に入れて作るたくあんのレシピです。高倉大根を漬物にすると、高倉大根のしっかりとした歯ごたえや甘みが楽しめます。4日から5日経過したころが食べごろですが、早く仕上げたい場合は薄めに切って作るとよいでしょう。
②高倉大根のステーキ
輪切りにした大根を焼いて作る大根ステーキのレシピです。めんつゆや醤油で味付けをすることで、高倉大根の甘みが引き立ち美味しくいただけます。あらかじめ大根に格子状の切れ目を入れてから電子レンジで加熱すると、味が染みやすくなるうえに火の通りもよくなります。
③高倉大根のふろふき大根
煮汁で煮込んだ大根に味噌だれをかけて仕上げるふろふき大根のレシピです。高倉大根を煮込むとより甘みが強くなり、野菜が苦手な子供でも食べやすくなります。大根に味がよく染みるように、弱火で時間をかけて下茹ですることが重要です。