高倉大根とは?夜干さない理由は?旬の時期・産地など特徴や食べ方・レシピも紹介!
大根の品種「高倉大根」を知っていますか?生産者が1人しかいない幻のブランド品種です。今回は、「高倉大根」の〈味わい・食感・見た目〉など特徴や旬・収穫時期や産地に加え、夜干さない理由も紹介します。〈漬物〉など「高倉大根」の食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
高倉大根の特徴は?どんな品種?
大根には100以上もの種類がありますが、そのなかには高倉大根と呼ばれる珍しい大根が存在します。高倉大根とはどのような特徴をもつ品種の大根なのでしょうか。高倉大根の正体や見た目の特徴のほか、味や食感、購入場所および値段について解説します。
高倉大根は生産者が1人しかいない幻の野菜
高倉大根とは、東京都八王子市の立川太三郎さんによって栽培が行われている生産者が1人のみの希少な野菜で、幻の大根とも呼ばれています。高倉大根は、大正10年に八王子市高倉町の原善助さんが同じ畑でみの早生と練馬尻細を交互に栽培し、自然交配することによって開発された漬物用の大根です。
高倉大根は東京都の伝統野菜である江戸東京野菜のひとつで、八王子市高倉町の特産品としても親しまれています。高倉大根は生産者が1人のみであることから、江戸東京野菜の普及を目指す江戸東京野菜コンシェルジュ協会理事の福島さんによって、高倉大根を受け継ぐ取り組みが行われています。
また、冬に高倉大根を干す光景は八王子の八十八景に選定されており、地元民の間では冬の風物詩として知られているそうです。
高倉大根は細長くゴボウのような形が特徴
高倉大根は一般的な大根よりもひと回り細く、60cmもの長さがありゴボウに似た形をしています。高倉大根は軽そうな見た目をしていますが、手で持つとずっしりと重みがあります。また、高倉大根は表面がでこぼこしており、太さが均等ではないのが特徴です。
高倉大根の味わい・食感
高倉大根は一般的な大根よりも辛味が少なく、生でも甘みがあって食べやすいのが特徴です。高倉大根は肉質が固めでコリコリとした歯ごたえがあり、たくあん漬けなどの漬物に適しています。特に干した高倉大根は、旨みと甘みが凝縮されて美味しいと言われています。
Twitterの口コミ
江戸東京野菜の
「高倉大根」を使って作りました。
・タイグリーンカレー
・高倉大根サラダ
高倉大根は皮が薄いので、
剥かずにそのまま。
歯応えよく、甘くて美味しいです🤤
また、食べたいよ福島さん👍
高倉大根の購入場所や値段・価格
高倉大根は生産量が少ないため、一般的なスーパーにはほとんど出回らず通販サイトでも取り扱っていません。高倉大根を購入したい場合は、多摩・八王子江戸東京野菜研究会の福島さん宛にメールを送信して注文する必要があります。高倉大根の購入申し込みは11月下旬ごろから開始し、12月中旬ごろに発送される予定です。
この研究会では高倉大根を15本1セットで販売しており1本あたりの値段は250円から350円ほどで、サイズによって値段が異なります。スーパーで売られている一般的な大根は1本あたり150円前後の値段なので、高倉大根は普通の大根よりもやや高値です。高倉大根の購入方法の詳細は、株式会社小城プロデュースの公式ホームページに掲載されています。
(*大根の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
高倉大根の旬・収穫時期や産地は?
高倉大根はいつごろ収穫されて旬を迎える大根なのでしょうか。高倉大根の収穫時期や旬の季節のほか、主な産地について解説します。
高倉大根の主産地は東京都
高倉大根の主な生産地は、東京都八王子市の高倉町です。八王子市は東京都のなかでも最も大根の作付面積が広く収穫量も多い都市として知られています。高倉大根は限られた生産地で1人の生産者によって栽培されているため生産量が極めて少なく、入手するのが難しいと言われています。