ポワール(poire)の意味とは?フランス語で果物?ケーキ・焼き菓子に使われる理由も解説!
ポワール(poire)とはどんな意味か知っていますか?フランス語で「梨」を意味する言葉です。今回は、ポワールを使ったケーキ・焼き菓子の例や、洋梨(ラ・フランス)の違いを紹介します。ケーキ屋が「梨」ではなく「ポワール」と表現する理由も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ポワール(poire)とは?どんな意味?
ケーキ屋やお菓子の名前などで目にするポワールという単語があります。フランス語のような響きですが、一体何語でどういう意味の単語なのでしょうか。ここからはまず、ポワールの意味を紹介します。
ポワール(poire)はフランス語で「梨」を意味する
ポワール(poire)はフランス語で「梨」を意味します。つまりポワールのケーキは、梨のケーキだということです。ケーキのような西洋菓子の本場はフランスで、西洋菓子に関連する言葉ではフランス語が使われていることがよくあります。例えば、ケーキ屋の店名などによく使われているパティスリー(patisserie)もフランス語です。
ポワール(梨)は洋梨(ラ・フランス)ではない?
洋梨を意味するラ・フランスという言葉も聞きなじみがありますが、梨を意味するポワールは、ラ・フランスのことを意味しているのでしょうか。ポワールとラ・フランスの違いは何なのか説明していきます。
ポワールは洋梨だけでなく和梨も含まれる
ポワールには洋梨だけでなく和梨も含まれますが、同じ梨でも違いがあります。洋梨と和梨のそれぞれの特徴は以下の通りです。
【洋梨の特徴】
・甘味がしっかりと感じられる
・ねっとりとしたやわらかい食感
・芳醇な香り
【和梨の特徴】
・さわやかな甘み
・みずみずしく、シャリッとした食感
・香りは洋梨に比べて控えめ
洋梨と和梨で特徴は大きく異なりますが、どちらもポワールと表現されています。特に日本では、和梨を使ったお菓子にポワールの名前を付けたお菓子を販売していることも多いでしょう。洋梨・和梨それぞれで違った美味しさがあるので、それぞれのポワールを使ったお菓子を食べ比べてみるのもおすすめです。
ポワールが洋梨でもラ・フランスとも限らない
洋梨と言えばラ・フランスのイメージがあるかもしれませんが、洋梨には以下のように様々な品種があるので、ポワールが洋梨でもラ・フランスとも限りません。
【洋梨の品種】
・ラ・フランス
・ルレクチェ
・バートレット
・マルゲリット・マリーラ
・オーロラ
・ゼネラル・レクラーク
・バラード
ポワールが梨全般を意味するのに対し、ラ・フランスは洋梨の品種のうちのひとつを指します。和梨に幸水や二十世紀など様々な品種があるように、洋梨にもラ・フランス以外に色々な品種があります。
ポワールを使用したケーキと説明があっても、使われている梨はラ・フランスとは限らないということになるので、食べた時にラ・フランスの味がしなくても驚かないようにしましょう。
(*洋梨の種類について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
ケーキ屋で梨をわざわざ「ポワール」と表現する理由は?
あまり日本人に馴染みの深い言葉とは言えない「ポワール」ですが、ケーキ屋やお菓子屋で、梨のことをわざわざポワールと表現するのはなぜでしょうか?ここでは、あえてポワールという言葉が使われる理由を説明します。
ケーキなど焼き菓子の本場が「フランス」のため
ケーキ屋などで梨のことをわざわざフランス語のポワールと表現するのは、ケーキをはじめとした焼き菓子の本場がフランスであるためです。
【ポワールを使用するお菓子の例】
・コンポート
・マカロン
・タルトタタン
・ダックワーズ
上記のお菓子の名前もすべてフランス語です。ポワールはまだ聞きなじみのないフランス語かもしれませんが、例えばマカロンなどのフランス語は特にメディアでの紹介の影響もあり、一般的に浸透してきています。今後、ポワールも当たり前のように使われる言葉になるかもしれません。
ポワールはフランス語で「梨」の意味だった
今回はフランス語で「梨」を意味するポワールについて紹介しました。意外とその意味を知らないまま、ポワールのケーキなどを購入していた人も多いかもしれません。夏の暑い時期は和梨、秋からは洋梨が旬を迎えます。旬やそれぞれの特徴をふまえて、ポワールのスイーツを楽しんでみましょう。