ワインは腐る?賞味期限はある?開封後はいつまで?味など劣化の特徴も紹介!
ワインはお酒ですが腐ることはあるのでしょうか?また、見分け方はあるのでしょうか?今回は、ワインが腐るのかどうかや、<開封前・開封後>のワインの賞味期限・飲み頃の期限にくわえ、ワインが劣化して飲めない時の見分け方を<半年・1年・10年>など期間別に紹介します。ワインが劣化しにくい保存方法や劣化した時の使い道も紹介するので参考にしてみてくださいね。
・【お酒、飲酒は20 歳を過ぎてから】
・【未成年者の飲酒は法律で禁じられています】
目次
ワインはお酒だけど腐ることはあるの?
ワインをはじめとするお酒には、賞味期限も消費期限も明記されていません。そのため未開封であればワインなどのお酒は腐ることがないのかと、疑問に思う人もいることでしょう。ここでは、お酒であるワインが腐ることはあるか否かについて説明します。
「腐る」の定義
腐るとは、食物に含まれるタンパク質などの有機物が微生物による分解によって変質し、味の劣化や腐敗臭・有害物質の発生などが起こるものと定義されています。発酵も微生物の作用によって起こるので腐敗と混同されがちですが、腐ると人体に害を及ぼす可能性があるのに対し、発酵の場合には人体に有益な物質を発生させるのが大きな違いです。
ワインには賞味期限がないため腐ることはない
前述したように未開封のワインには賞味期限がないため、腐ることはありません。ワインは瓶詰めして保存されるお酒ですが、保存期間中にも熟成するため賞味期限が設けられていないのです。そのためワインの中には10年あるいは20年もの間、熟成するものもあります。実際に製造から100年を超えて熟成させたワインが、腐ることなく販売されているのです。
ワインは腐ることはないが劣化する
未開封のワインは腐ることはないものの、保存状態によっては劣化します。劣化したワインには、以下のような特徴があらわれます。
・異臭がする
・酸味が強くなる
・渋みが強くなる
コルクで栓をしたワインボトルの場合、ブショネと呼ばれる現象により劣化することがあります。ブショネとはコルクが劣化することで、濡れたダンボールのような臭いが発生するのです。また長期保存したワインの中には、開栓後に急に酸化することで酸味や渋みが強くなるケースも少なくありません。
一方でコルクやワインボトルの口を手で触ることで、黄色ブドウ球菌などの食中毒菌が混入して腐るケースもあります。ワインが腐ると食中毒症状を発症するリスクがあるので、飲みかけのワインボトルやコルクは清潔な手で触るよう心がけましょう。
ワインの賞味期限・飲み頃の期限は?劣化はいつから?
未開封のワインは瓶の中でも熟成するので腐ることありません。しかし、賞味期限はないものの、味の劣化を考慮した飲み頃はあります。ここでは便宜的にワインの飲み頃を賞味期限とした場合における、種類別の目安となる期間について説明します。
ワインの賞味期限を種類別に比較
未開封の飲み頃 | 開封後の飲み頃 | |
500〜2000円程度のワイン | 買った時 | 7日 |
赤・白ワイン | 1~3年 | 3~7日 |
熟成させるタイプの赤・白ワイン | 3~5年 | 7日 |
スパークリングワイン | 1~2年 | 1~2日 |
酸化防止剤入りのワイン | 1~3年 | 3~7日 |
ワインは種類によって熟成の進み方が異なるうえ、開封後は空気に触れるので劣化が始まってしまいます。そのためワインの種類によって、未開封あるいは開封後の賞味期限には差が生まれるのです。2000円未満のワインの大半はすでに飲み頃を迎えていることが理由で廉価で販売されていることが多いため、購入後はすぐに飲むのが基本です。
2000円以上のワインはそのタイプに合わせて、飲み頃の時期を見計らうとよいでしょう。いずれにせよ、賞味期限を過ぎると劣化が始まるので注意が必要です。
(*スパークリングワインの賞味期限について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
ワインが劣化して飲めない時の見分け方は?
ワインの賞味期限は種類によって違うと前述しましたが、腐ることのないワインであれば飲み頃を過ぎても飲めないことはなさそうです。しかし劣化したワインは、美味しいとはいえません。ここでは、劣化によって飲めないワインの見分け方について説明します。