黒ごま・白ごまの違いは?味・栄養・産地など金ごまとも比較しつつ紹介!
黒ごまと白ごまの違いを知っていますか?金ごまとも違うのでしょうか?今回は、<味わい・栄養成分・産地>別に黒ごま・白ごま・金ごまの違いを紹介します。黒ごま・白ごま・金ごまの使い分け方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)黒ごま・白ごまは明確な違いある?
ごまは色々な料理の味付けに使われ、美味しく食事を味わい香りを楽しむうえで欠かせない存在です。ごまには黒ごまと白ごまがありますが、両者には明確な違いはあるのでしょうか。今回は黒ごまや白ごま、金ごまの味や栄養などの違いや、それぞれの使い分け方を紹介します。
黒ごま・白ごまの違いとは?
黒ごまと白ごまはどのように区別され、どのような違いがあるのでしょうか。黒ごまと白ごま、金ごまの違いについて解説します。
黒ごま・白ごまの違いは「品種」と「外皮の色」
黒ごまと白ごまの違いは、品種と外皮の色によるものです。黒ごまと白ごまといった名称の品種ではなく、外皮の色が黒い品種は黒ごまで、白いものは白ごまとされています。そのため、白ごまを黒ごまにすることはできません。なお、外皮が黄褐色のごまの品種は金ごまと呼ばれ、茶ごまや黄ごまなどの別名ももっています。
黒ごま・白ごま・金ごまの具体的な違いを比較しつつ紹介!
ごまの産地や品種によって、味わいや栄養成分にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、黒ごま・白ごま・金ごまの違いについて、味や栄養成分、産地などの観点から具体的に紹介します。
違い①味わい
黒ごまと白ごまの味わいについては、以下のような特徴があります。
・黒ごま:コクや渋味がある深い味わい
・白ごま:まろやかで甘みが強い
黒ごまは白ごまと比較すると外皮の量が多いため、外皮に含まれる特有の香ばしい香りをもち、濃厚な味わいが感じられます。一方で白ごまは黒ごまよりも脂質の含有量が高いため、風味がよく旨みや甘みが強い味わいが特徴です。また、金ごまは白ごまよりさらに脂肪分が高く、黒ごまよりも豊かな香りがあり、濃厚な甘みがあります。
違い②栄養成分
黒ゴマと白ごまに含まれる栄養成分の含有量には、以下のような特徴があります。
・黒ごま:種皮の割合が多くカルシウムが豊富
・白ごま:脂質が高い
ごまは全体の半分が脂質で、残りの3割は食物繊維やビタミン・ミネラルが、残りの2割はたんぱく質で構成されています。ごまに含まれる脂質は、人体にとって良質な成分である不飽和脂肪酸です。
黒ごまの黒い種皮には、抗酸化作用のあるアントシアニンと呼ばれるポリフェノール色素と、不溶性食物繊維であるリグニンが含有されています。白ごまと金ごまは黒ごまよりも脂質が高いのが特徴ですが、それぞれのごまに含まれている栄養素に大差はありません。
違い③産地
黒ごまと白ごまの産地における違いは、以下のとおりです。
・黒ごま:東南アジアや中国
・白ごま:東南アジアやアフリカをはじめ世界中で生産されている
日本で出回っているごまの大半が外国産のもので、その輸入総量は約16万トンにも及びます。国内では鹿児島県や沖縄県などを中心に生産されていますが、国内のごまの生産量は100トンほどです。世界の生産量では白ごまが最も多く、次いで黒ごま、金ごまの順に続きます。金ごまは、主にトルコやエジプトなどで生産されています。
黒ごま・白ごま・金ごまの使い分け方は?
黒ごま・白ごま・金ごまに向いた料理は、以下の通りです。
【黒ごま】
・お菓子
・和え物
【白ごま】
・和え物
・ドレッシング
【金ごま】
・肉料理
・煮物
・きんぴら
・ふりかけ
黒ごまはクッキーなどのお菓子の材料に使うと、黒ごまの濃厚な風味がより引き立ちます。黒ごまは乳製品との相性もよいため、アイスクリームやプリンの材料に使ったレシピも人気です。そのほかにも、冷奴にかけたり香味野菜の和え物の材料に使ったりしても、美味しくいただけます。
白ごまは黒ごまよりも風味が弱くまろやかな甘みのある味わいのため、青菜の和え物やドレッシングなどの食材の味を引き立てるような使い方が向いています。あっさりとした味わいの豆腐と合わせて、白和えを作ってもよいでしょう。
金ごまは料理やご飯ものなどによく活用されているごまです。肉や野菜の炒め物や野菜の煮物などに使うと、風味よく仕上がります。そのほかにも、とんかつにかけるソースに金ごまを混ぜ合わせるほか、ご飯にかけるふりかけに金ごまを使うと、金ごまの香ばしい香りと濃厚な味わいを楽しむことができます。