フランボワーズとは？ラズベリー・木苺やカシスとの違いは？旬・意味なども解説！

フランボワーズはいちごに並ぶスイーツの定番ベリーですが、そのほかにも似た名前を持つベリーが多数存在します。ここでは、クランベリー、カシスベリー、ブラックベリーを取り上げ、フランボワーズの味わいや分類の違いや特徴について詳しく紹介します。

クランベリーはツツジ科スノキ属ツルコケモモ亜属に分類される植物で、和名は「ツルコケモモ」と呼ばれます。フランボワーズは木苺の1種であるのに対して、クランベリーは木苺ではありません。真っ赤な丸い実がなることが特徴で、凹凸の多いフランボワーズとは異なり果肉は白く皮は肉厚でハリがあります。

生のままではエグミを強く感じるため、食べる際は甘味を加えて加熱し、ジャムやジュースなどにするのが主流です。収穫時期は9月の下旬から春にかけての約半年間ですが、積雪している間は収穫ができないため、実際に収穫できる期間は長くありません。日本では馴染みが浅いですが、北欧や北米、カナダなどでは一般的なフルーツとして親しまれています。

カシスベリーはユキノシタ目スグリ科スグリ属に分類される植物で、クランベリー同様分類はフランボワーズと異なります。英語ではブラックカラント、和名ではクロスグリと呼ばれ、カシスベリーとはフランス語の呼び名で、今では最も一般的に知られています。

実が赤いフランボワーズに対してカシスベリーの実は深い紫色をしており、アントシアニンが豊富にふくまれています。完熟したものは生で食べることができますが、甘酸っぱく香りが良い一方で苦味や渋みがあるため、酒やリキュール、菓子などに加工されるのが一般的です。

カシスベリーの主な産地はヨーロッパ、ロシア、ニュージーランドで、日本では岩手県や青森県などの寒い地域で栽培されています。収穫時期は7月中旬から8月上旬までとごく短く、生のものは傷みが早いため市場に流通するものはそのほとんどが冷凍品です。

ブラックベリーはバラ科キイチゴ属のベリー類で、フランボワーズと同様木苺の一種に分類されます。ブラックベリーの実はその名の通り黒々としており、フランボワーズのように種の入った小さな粒が集合してなっています。ブラックベリーは品種が多いため風味の特徴も様々ですが、一般的には甘味と若干の渋みと苦味があり、酸味はフランボワーズほど強くありません。

また、輸入のブラックベリーの産地はアメリカ産のものが多く、日本では秋田県、熊本県、山梨県の3県が生産量の9割以上を占めています。アメリカ産のブラックベリーは一年を通して入手することができますが、日本のブラックベリーは収穫時期が7月から8月ごろと旬の時期はごくわずかです。

木苺ならではの小ぶりな見た目と、甘酸っぱさが特徴のフランボワーズは、お菓子作りに上手に取り入れることで香りや彩りが豊かになります。ここではフランボワーズの美味しい食べ方やレシピを3つ紹介します。是非日常に取り入れて、旬のフランボワーズを楽しんでみてください。

フランボワーズのチーズケーキは、白い生地と赤い果実のコントラストが映える、クリスマスやバレンタインにおすすめの1品です。いちごの代わりに酸味のあるフランボワーズを使うことでガナッシュの甘さと調和し、香り高い絶品スイーツになります。

イタリアンメレンゲで作る本格的なマカロンのレシピです。泡立てや生地の混ぜ具合にコツが必要ですが、フランボワーズの甘酸っぱさと砂糖の軽やかな甘さのハーモニーは、マカロンならではの味わいです。贈り物や記念日の1品に是非挑戦してみてください。

甘酸っぱさがクセになるフランボワーズのジャムは、いちごジャムとは違った華やかな香りを楽しめます。パンやヨーグルト、アイスクリームに添えるだけで贅沢な気分を味わえます。そのまま食べる他、マフィンやケーキ、ムースなどのお菓子作りの味付けにもおすすめです。